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カードゲー
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「ちこくっ!ちこくっ!」
俺は腰にデッキを付け、なんかつば付き帽子をかぶった一般的な少年だ。
そうこのデッキから見て取れる通り、俺はドゥエリスト。そして今、大会に出るために急いでいるところだ。くそ~!!あと五分だけって言ったのは確かに俺だけどさ~!!なんで起こしてくれなかったんだよママン!!
今日は結晶。これに勝つことができれば、日本一の座は俺の者になるのだ。そして目指すは・・世界!!
そう、その焦りが災いしたのだろう。
ドンッ!と、通りすがりの人に当たってしまう。
「あっ、すいませ・・」
「おい、どこ見てんだよおめぇ」
「・・っ!!」
それは不良だった。
そして、さらに運が悪いことに、腰にデッキをつけている。奴もドゥエリストかっ!!?
「この落とし前、どうつけてもらおうかねぇ・・!!!そうだ!!一億円払ってもらおうかな?!」
「払わない、と言ったら・・?」
「決まったんだろぉ・・?」
奴はデッキからカードを取り出した。やはり、こうなるか・・
そこらへんから、にょいっと妙齢の審判が表れてこういったのだ。
「決闘とみてよろしいですね?」
「いいぜぇ~!!」
「っ・・!!」
この人は、どぅえる協会認定審判だ。
この同意に賛成しないと、なんか色々法的な措置が働いて、裁判において圧倒的不利になるのである。数年前に制定された、「カードゲーム法」。正規の悪法とも呼ばれるが、しかし俺は生粋のどぅえりすとだ。
首を横に振ることはプライドが許さない。
「どぅえる!!」
というわけで戦うことになったのだ。
どぅえる。それはすごい複雑であり、しろぅとが安易にてを出すとやけどする世界。
そしてその世界において、対戦開始にまず留意しなければならないアクションがある。
それは・・・
「おっ」「俺からいくぜっ!!」
そう、先行決めである。
先行を決める方法は、あまりかっちりとしておらず、声のでかいものが先手を取れると言ってもいいだろう。声の大きい奴だけが得をする世の中。これはその風潮を風刺していると言えよう。
そしてこの不良。こんななりであるが、百戦錬磨のおれをしのぐほどの先手どりだった。先手どり選手権において一位を取れるのではないか。
だが、、先手を取ったところで勝てるほど、この世界はあまくない。じっくりと行かせてもらうと使用。
不良は、「行くぜぇーー!!まず手札から魔法カード、もいももいもい!を発動!!手札を一枚捨てて2枚ドロー!!そしてマナをためる!!この条件によってデッキの中からモンスターカード、ぐるるるがを召喚!!さらにぐるるるがの効果によって手札からべっべべべを召喚!!さらにべっべべべの効果によってポリフェノール石井を召喚!!さらにこれらのモンスターを悪魔合致!!俺の口の中からインポータント召喚!!たったたたー!!たったたたー!!の効果によってうんこころ召喚!!さらにうんこころの効果によって・・・」
と。、最終的に俺は一ターン目からHP1、相手はHP百億。盤面も6兆のパワーがあるモンスターが5兆もならぶことになっていた。
「中々やるようだな」
「俺は、一匹のオオカミをかるときにも本気を出したりださなかったりする」
何という執念。ここまで来るまでにどれほどの鍛錬を積んだのだろうか。
「すまない。見くびっていたようだ。
ただの不良ではないようだ」
「御託はいい!!さっさとカードを切れ!!」
「・・ああ。そうだな」
だからこそ、申し訳ない。彼の努力を今ここで踏みにじってしまうのだから・・
「俺のターン!!」
俺は手札から一枚のカードを出した。
不良は、余裕の表情かrあ一転、驚愕に染め上げられる。
「それは・・まさか伝説の・・?!」
そう、それは「暴力反対」のカードだ。
これは、エキスパートにしか扱えないもろ刃の剣。暴力をふるってもいいというカードだ。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
「ぐはぁ!!」
不良が吹っ飛ぶ。道場では一般人に暴力をふるうなと教えられているが、しかしこれはカードゲーム。仕方がないだろう。
そう、このマジックアンドフィジカルは、世界初、初めてカードゲームに暴力を組み込んだと言われているのだ。
「まっくのうち!まっくのうち!!」
俺は何事かをつぶやきながらマウントを取りつつ攻撃する。
「待ってくれ!!俺の負けだ!!」
そして、見事勝利した。
「また、勝ってしまった・・・」
こういう時、これを言うしかないだろう。
「敗北を知りたい・・」
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