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木森林木林

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凄腕のエージェント

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 バンバンっ!
 
 背後から衝撃を感じる。胸に手を当ててみてみると、そこには赤い液体がべっとりとついていた。思わずこうつぶやいてしまう。

「な、なんじゃこりゃぁ・・・!!」

 そう、血まみれである。
 
 時は20XX年。
 
 俺は未来の秘密組織に所属している、凄腕のエージェントである。
 
 正義のために裏から暗躍している組織で、敵対する悪の組織を撃つために色々やっているのである。
 
 その銃撃戦で、撃たれてしまったのだ。今も背後にあの黒服の奴らがいるだろう。反射的に拳銃を抜くと、振り向きざま、
 
 ぱんぱんっ!!
 
 と俺は急いで銃を撃った。
 
「ぐはっ!!」

 俺の冷酷無比な射撃により、全員眉間にクリーンヒット。おそらく即死であろう。だが俺もクリーンヒットとは言えずとも致命傷。
 
 この傷では、このままでは長くない。
 
 だが、この状況でも助かる方法である。

「治癒パワーパッドだっ!!」

 そう、治癒パワーパッドとは、2019年くらいに出た、すごいばんそうこうである。
 
 今までの傷は、乾かすのが主流だったが、その逆で湿らせるほうが治りやすいということが分かり、それを応用した奴である。
 
 そう、その治癒力は、そのパッドの何百倍にもなる。内部のナノマシンが色々あれして、傷を治してくれるのだ。割と割だがではあるが、秘密組織のエージェントだからして買えない額ではない。

 あれならば、このようにどてらに風穴があってもこれさえあればふさがるのだ。確か一つ余っていたはず。俺は懐を探って取り出そうとしたのだが・・
 
 だが、しかし、持っていない?!
 
「そうだった・・・!!」

 これは道に歩く幼女が転んだ時に使ってしまったのだ。
 
 俺の困っている人を見たときにほおっておけないサガが災いしたのがいけなかった。
 
 しかしその幼女はそのおかげで傷を治せたのである。それだけでも良かったとは言えないだろうか。
 
「ありがとうおじいちゃん!」

「違うだろう?秘密組織凄腕エージェントのお兄ちゃんだろう?」

「ありがとう!凄腕の~(略」

「(あらやだ、怪しい不審者。しかも凄腕のエージェント・・?もしかしてこれを報告すれば幹部に昇進できるかもしれないじゃない!!)」
 
 そう、そのあとドローンによって監視しているその子の親が、俺を通報して、ロボットポリスが出動し、ハッキングで監獄から脱出したところを悪の組織に襲われたのだ。
 
「ぐぬぬ・・!!こうなったら空中コンビニを呼ぶしかない・・!!」

 空中コンビニとは、空中を浮遊しているコンビニのことだ。利便性を追求した結果、下部にバーニアが付いているのである。
 
 たまに事故って下敷きになる人もいないではないが、ビジネス的に金が儲かるなら命を捨てるのは2019年代でも同じだったと言えよう。あれから人類はまるっきり進化していない・・!(魔王感
 
 まあそんな欠陥があるにせよ、今のこの状況なら便利というほかあるまい。
 
 そう、その空中コンビニは、そのコンビニ企業が指定するダンスを踊ることによってよぶことができるのだ。
 
 そうダンスを踊ることによって、そのダンス自体が広告となるのである。現代社会に生きるもの、全て等しくダンスマスターと言えた。
 
 義務教育を受ける前にダンスの練習をするとも言われているほどである。
 
 その副産物として、何やらアフロの髪型が多かったり、キラキラなダサい服が流行しているのは言うまでもない。
 
 だが・・問題がある。傷から血があふれているということだ。この状態であのような激しいダンスを踊ってしまって、体力が持つのだろうか。
 
 だが、「やるしかねぇぜ・・!!」
 
 踊るしかないのだ。「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!だんすっだんすっ!」
 
 その日、ある秘密組織のメンバーが命を落としたのだ。原因は出血多量であった。
 



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