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木森林木林

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解脱の新しい考え方

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 仏教的に、輪廻(生まれ変わりを繰り返すこと)からの解脱こそが目的と言われている。

 だが、しかし、実際、輪廻というものが本当にあるか分からない。

 そういう妄想かもしれない。

 だから、妄想かもしれない、ということを踏まえて、この世界のことをよく見てみる。

 つまり、全ては幻想かもしれない。VRゲームのようなものだ。映像と匂いと肌触りと・・と、全ての感覚を脳が作り出している(あるいは、魂とか精神というものが作り出している)、と考える。

 そして、その幻想の一つが、輪廻だ。

 思うのだが、輪廻というものは絶対的ではない。なぜならば、輪廻を本当だと証明するものが何もないからだ。あると出張する者もいるが、現実と乖離した妄想、願望かもしれないのだ。

 ただ、確実に言えることは、生まれ変わる『かもしれない』という恐怖。あるいはリスク。そのものこそが、輪廻だと思っている。

 いうなれば。輪廻とは、いや、あらゆる概念、あるかもしれないしないかもしれないもの、あるいは絶対的に存在する者も含め、全ての本質は、『現在』の中にある情報だ。(情報とは、感情や五感、妄想なども含む)

 それらは、おのおのの真偽はさておき、その情報自体は『現在』、『自分自身』にあることは確実である。

 仮にもし、そういった概念を知らなければ、それらは存在しないものとなるだろう。


 つまり、この前提を基として、解脱とはどういうことか。

 それは、『記憶や感情の消去(デリート)』ではないだろうか。

 あるいは、『この世界の消去(デリート)』

 解脱というのは、付け加える概念じゃない。輪廻という、既にあるものを『捨てる』、『消去する』、『破壊する』行為だ。

 解脱=消去(デリート)、それは、『記憶改変』の一つの操作にすぎない。

 対して、『記憶の操作』、つまり、明晰夢、創作だとか、情報を生み出すこと。

 それらには、あるものを別のものに置き換えたり、新しく作り出すことができる。

 しかし、消去こそが、いちばん安全だと思う。無駄を省くことこそが、一番優秀な行為なのではないか。

 何故なら想像力、情報を新しく付け加えること、それは、現代において、マイナスのものが氾濫している。

 たとえば、宗教。それは金儲けのためのツールでしかなくなっている。人を救うと歌いながら、自尊心を満たし、他者を虐げるだけの洗脳の手段になっていることは明白だろう。元はヒトを救うための薬が、今や猛毒にまで成り下がっているのだ。また戦争の道具でもある。

 たとえば、金。それは本来、人同士が協力するための円滑なツールでしかなかった。だが現代では金を稼ぐためにあらゆるものを犠牲にし、また犠牲を強要するための道具に成り下がっている。戦争の目的となっている。

 たとえば、大人。大人は本来、一人前の人であり、自分で決めて自分で行動する、立派な人のはずだったが、大人という概念自体が人に対してバイアスをかけて、つまらないプライドのために憤慨する『中身は子供』を量産しているのだ。

 例えば、男、女、学校、義務、権利、・・・あらゆるものがマイナスへと変化している中、救いとは、そのマイナスを破壊することではないか。

 いうなれば、輪廻とは、人が生まれ変わりを繰り返すだけでなく、『行為』が繰り返されることも表しているのではないか。

 何故ならば、人は他者の魂や意識などを、感じることはできず、できたとしてもそれは幻想にすぎない。つまり、他者の魂とは幻想の一部にすぎず、記憶の一要素にすぎないのだ。主観から見れば、他者の魂はミームと同質なのである。

 ならば、輪廻を壊す解脱というものは、即ち、存在し続けるあらゆる記憶を破壊できるような能力を持つ、ということではないか。

 そしてそれは、他者に伝達させるような発見ではないのだ。前述の通り、他者の魂は、単に記憶データにすぎないのだから。どうこうしようがコストとリスクがかかるだけで、何も感じないぞ。
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