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正気を失ったものたち
しおりを挟むある宗教家は言った。
「私が全ての罪を背負おう
その始祖は、聖人だった。
かなうことならば全ての人が救われてほしいと思っていた。
だからこそ、その罪を注ごうと自らを犠牲にした。
だが、、、それが悲劇の始まりだった。
「はっはー!!
「俺たちは無罪だー11!
彼が行ったことを、真に受けるならば、人を殺しても無罪、盗みも無罪、レイプも無罪ということだ。
当時影響力が多大だったその聖人のそのひとことによって、無用な血が少なからず流れた。
人々は、正気を失ったのである。聖人の言葉を信じたばかりに・・・
そして、、、数百年後。
同じことを言っている者がいた。
彼は、狂人であり、誰よりも正気な人間だ。
「私がお前の罪を背負ってあげようじゃないか
「・・・どういう意味だ?
彼は、対するマフィアのボスに言った。
「そのままの意味だよ。楽になりたくないかい?
お前のせいで、何人もの人間が、無用な苦しみを味わった。何千男百という人間をだ。
そしてお前はそのおかげで美味しいものを食べて生きている。
罪悪感を感じているのだろう?
その苦しみから逃げたくはないかい?
「・・・・?
何だろう。マフィアのボスは首を傾げた。
その言葉は、あまりにも人を信じさせてしまうような魔力があったのだ。
甘い汁。
マフィアのボスは、その甘い汁に誘惑された。もはやそれをすすらずにはいられなかった。
「逃げたい・・!!この苦しみから・・!!逃れたい!!
「いいだろう
そして、ボスは、それから心が軽くなった。
人を殺すのも、貶めるのも、全て罪悪感を感じることがなくなった。
日に日に組織は過激な活動をし、そして、、
ぱぁんっ!!ぱぁんぱぁん!!
「家族の仇!!
復讐者によって、何日も生きながら苦痛を味合わせられ、少しずつ殺されていった。
その家族も、遠縁も、知り合いも、全てが狂っていた。だから全員殺されてしまった。
その様子を彼は見ていた。
「人の正気を失わせるもの、それは自制心だ。
そして自制心を外すのは、宗教。幻想。
聖人の言葉にはそれがある。
人々の心を狂わせ
正気を失わせ、
幻想へと埋没させる力がね・・ククク
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