プリズム・オムニバス＝オムニバス ドシリアスからギャグまで色々な世界を覗けます

電子世界

　電子世界が、コンピューターの処理能力の発達により、発展してきた。

　その最も重要な要素がAIだ。

　AIは、人と同じ感情を持っているプログラム。

　いや、実際は、人の脳細胞を模したバイオ細胞をコンピューターの中に半永久的に生存できるように加工したものだ。

　実際に話してみると、それがまるで人のように思えるくらいの精度を持っている。

　そう言ったAIが、電子世界を率いてきたと言ってもいいだろう。無論人に対して反乱しない範囲でだが。


　バキューンバキューン！！

　銃弾が飛び交う中、彼は無精ひげを撫でながら落ち着かせようとしたｓ。

　彼は潜入捜査官。とは言っても、彼は潜入が得意でないので、いつも銃撃戦になってしまう。

「おいおいおいおい、こんなことになるなんて・・」

『おじさん！！とりあえずここは突撃では？』

「いや、何言ってんだお前

　携帯端末には少女の姿が映っている。

　それは、AI。

　そう彼女はある事件から彼の仲間になった。いや、金魚の糞というのが最適な呼び名だろうか。

　何が気に入ったのか、彼女は男を付け回しているのである。今持っている携帯端末だって、セキュリティのしっかりしているもののはずなのに、いつの間にかハッキングされていた。

「しょうがないなぁ、、じゃあ、逃げ道をナビゲートしてあげるよ」

「・・助かる」

　不服ながらも彼は逃走していく。

　しかし、そこは行き止まり、突き当りにドアがあった。

「おい！お前！

「いいからそこに隠れて！！」

「・・仕方ないか」

　その中には、何やら火花を散らしたまるで転送装置みたいなものがあった。

「その中に入って！

「これは？

「転送装置よ。安全なところにワープできるわ

「ええー、、、なんか怖いな

「いいから！！

「・・くそ

　そう言って中に入る。すると、急に周囲が文字列みたいなものに埋め尽くされた空間に出た。

「ここはいったい・・？

　するとすぐ後ろから先ほどの声が。

「ようやく会えたね（ハート