聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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 午後からはポーションの試作に入った。学校で勉強して以来だなぁ、せめてテキストがあれば良かったんだけど。卒業してからは作って無いから記憶頼りになっちゃうけど、大丈夫だよね?一応、込めた力の配分はメモしておこう。

とりあえず10本の瓶を用意してみる。

 え~っと、まずは骨折の回復程度ね。頭の中で昨日の骨折した人を治癒した時の力加減を思い出して、ポーションの瓶に手をかざす。

 薄い紫色の液体がコポコポコポと満たされていく。全部同じ量が入り、それぞれに蓋をしていく。瓶を確認し、色を確かめる。色の違いで効果に差が出てしまうのだが、全部同じだ。再度、手をポーションにかざしてみる。

 『治癒50%』か。うん、これ位でしょう。

 また10本の瓶を用意する。

 次は瀕死の怪我用か。昔授業で作った事があるレベルだ。同じ学年ではマリアしか作れなかった。当時を思い出し、瓶に手をかざした。さっきよりも手のひらが熱く感じる。そう、この感触っ!!

 瓶にコポコポコポとポーションが入る。かなりの濃度だ。紫色が濃くネットリしている。蓋をはめ、手をポーションにかざす。

 『治癒90%』か。よし、これ位だね。

 ふぅ。と一息つき、ダダン騎士団長の所にポーションを持って行く。まだお昼から帰って来て1時間程しか経っていない。

 「ダダン騎士団長、今よろしいでしょうか?」

 「ああ、入れ。どうした、何か不都合か?」

 大きな机から顔を上げ問われる。

 「いえ、試作品ができました『ぐぅ』」

 「あ?ああ。昼はまだ食べていなかったのか?」

 「ええと、ポーションを作ると異常にお腹が空くんです。一応お昼は頂きました」

 「それは・・・、部屋に食べ物も完備した方がいいのか?」

 呆れたような顔で問われるが仕方がない。力を使うから必然的にお腹ぎ空くのだ。

 「そうですね、お昼に1度は食堂に行きたいですが、ポーションを作る量によっては決まった時間に配達して欲しいです」

 「うむ、検討しよう。一応騎士団の食堂は朝8時から21時までは空いているからしばらくは腹が減ったら食べに行ってくれ。毎日の業務が定番化出来るようになったら届けさせよう。それと、ポーションの使用期限はどれくらいだ?」

 「そうですね、学生の時に作った時は半年ちょっと位でした。効果が薄くなると色も薄くなってくるんです」

 「そうだな、変色するな。では例えばこの瀕死用の色が薄まり、骨折用位の色になれば骨折程度の治癒には使えるって事だな?」

 「ええ、多分。試した事ないですけど」

 「一応豆知識として覚えておこう。ではラベルに『レベル1・使用期限』『レベル2・使用期限』と記そう。1は骨折・2は瀕死用だ。まあ、色で区別出来そうだが、日付は必要だしな」

 「わかりました。で、とりあえず暇なんですけど」

 「ああ?じゃあ2度目の昼飯に行って、その後は騎士団の練習でも見て怪我の状態観察でもしてろ。時間になれば帰っていい。このポーションはしばらく治験で使わせてもらう」

 「わかりました、では失礼します」

 騎士団長の部屋を出て、2度目の昼食に向かった。

 むふっ、シチュー食べよっと。



 
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