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 ソフィアはグレイン様に抱きかかえられ、バスタブの中にゆっくりと入っていく。グッタリとしたソフィアは指1本さえ動かすのが億劫なのだ。

 遡る事、3時間程前。

 『ソフィア、抱いてもいいか?』

 の言葉にコクリと頷いたソフィアは、グレイン様に時間をかけて愛撫され、初めてを散らされたのだ。初めてのキスから初めての///。

 グレイン様の熱のこもった眼差し・いつもより掠れた声・熱い身体・そして一つになった部分。

 ああっ、思い出すだけでも恥ずかしい。

 何度も何度も求められて、私も求めてしまった。これからどんな顔をすればいいの。

 ふと視線を感じ顔を上げると、グレイン様が顔を覗き込んでいた。

 「ソフィア大丈夫か?身体がつらいのか?」

 心配気な顔と声だ。

 「い、いえ。大丈夫です。ただ、恥ずかしくて」

 「ふっ。ソフィアは可愛いな。恥ずかしいって、ソフィアの身体の隅々まで見たぞ?それこそ、ソフィアが見た事もない所までな?」

 ニヤリとグレイン様が笑う。

 「うっ。意地悪・・・」

 「ふふっ、そう拗ねるな。俺はやっとソフィアと一つになれて嬉しいぞ?ずっと抱きたくて我慢してたんだ。今でもまた抱きたいくらいだ」

 グレイン様にギュッと抱きしめられる。

 「今はもう、ダメですっ」

 ジタバタと手を動かすが、ゆっくりしか動かせない。

 「安心してくれ、今日はもう抱かない」

 チュッとキスされる。

 「んっ」

 「あ~、でも。そんな可愛い声を出されると襲いたくなるな?ふふっ、冗談だよ」

 「もう~っ」

 ザバッと抱えられて浴槽から出で、タオルで拭かれバスローブを着せてもらう。ベッドにクッションをいっぱい重ねられ、上半身を起こしてもたれるように座らさせられる。

 楽な姿勢だ。

 ベッドはいつの間にかカバーが変えられていてサラリとしている。

 部屋にブランチが運ばれて来て、グレイン様が食べさせてくれる。まるで親鳥が雛に餌を与えるが如く甲斐甲斐しく世話をしてくれるのだ。

 「グレイン様、自分で食べれますよ?」

 「そんな元気があるのなら、もっといっぱいシてもよかったか?」

 グレイン様の指が顎を捉え、グイッとグレイン様の顔に近づける。

 唇をペロリと舐め、

 「明日はもっと沢山、ソフィアを食べないとな?」

 と、微笑んだ。




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