出雲に行ったら神様(うさぎ→イケメン)を拾いました。

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 翌日、いつも通り仕事をしていると、またまた副社長がやって来て、課長と何やら話している。今日も副社長は、爽やかな笑顔で周りの女子の目を釘付けにしている。その副社長が課長と話し終わった瞬間、美亜に向かって『ニコリ』と微笑みかけたのだっ！！勿論、美亜周辺にいた女子は『自分に微笑みかけられたっ！』と思ってしまうのだ。

 その仕事帰り。

 智美に『駅まで一緒に帰ろう』と言われ、一緒に帰っているのだが・・・。

「隠し事はしないで話してくれるよね？」

 と、言わないのは許さないとばかりに、目を吊り上げながら肩に手を置き、ジッと見つめられる。

「実は・・・、昨日の『ぜんざいおこし』のお礼？で、昨日食事に・・・」

「行ったのっ、行ったの？あのイケメンを前にご飯たべれたの？」

「うん。普通に食べて喋った。いい人だったよ～？」

 最初は『耀』だったけどね、とは言えない。

「羨ましいなぁ～」

 目をハートマークにしながら智美は言うが。

「智美には優しい旦那さんがいるでしょ？旦那さん怒るよ？」

「羨ましいのは、羨ましいのっ！仕方ないでしょ～？」



 散々智美に『羨ましいっ！』を連発され、家に着く頃にはグッタリしてしまう。けれど、スマホのメール着信を見て、ニンマリと微笑みが出てしまう。すぐに見たいが、玄関に着いてしまったので、家に入ってから見ることにする。

『次の土曜日、もし予定が無ければランチしない？』

 隼人さんからのお誘いだっ！！

 行かない訳がないっ！！

『誘ってもらえて嬉しいです。ランチ楽しみにしてますね』

 すぐに返信する。

「美亜、嬉しそうだな？」

 うっ、そうだ。

 家には耀がいるのだ。

「隼人と出かけるのが、そんなに嬉しいのか？」

「ちょ、ちょっと何で知ってるのよ？」

「お前とは色々・・繋がってるからな？」

「私は耀の考えている事、分からないよ？」

「当たり前だ。精神の鍛錬が違うからな」

 そう言って、耀はニヤリと笑いうさぎになった。