出雲に行ったら神様(うさぎ→イケメン)を拾いました。

ゆきりん(安室 雪)

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「美亜、コイツの頭の中、案外エロいぞ?どうする?」

「耀っ!いきなり隼人さんを乗っ取らないでっ!」

「あ?俺は親切心で教えてやってるんだぞ?『何もしない』約束をかなり後悔してるぞ?抱きしめるだけじゃ治らないかもな」

「耀っ」

 すっ、と耀が消え首筋に触れている隼人さんが耳に触れてくる。

「美亜ちゃん、ごめんね。でも、ありがと。チャイ飲んでみてね?」

「あ、頂きます。それと、作り方見せて下さいね?」

 隼人さんがスッと離れて行く。ちょっと寂しさを感じながらも、後からキッチンに向かい、作り方を見る。

「分量は大体なんだよね、スパイスを振る時に多く出ちゃったりするから」

「でも、簡単ですね?私も出来そう」

「うん、美亜ちゃんも出来るよ?次回、作ってもらおうかな?」

「いつでも作りますよ?」

 きちんと量を計らないし、毎回味は違ってても大丈夫そうだし。

「ありがと。また家に来てくれるって思っていいって事だよね?」

 そう言って、頭をポンポンされる。

「あ、もちろん。隼人さんがイヤじゃなければ」

「ふふっ、イヤだったら誘わないよ」

 作ったお代わり分を持って、リビングでのんびり飲む。まったりした心地良さがある。

「美亜ちゃんは、よく1人で旅行に行ったりするの?」

「う~ん?よくは無いけど、たまにふらりと出かけたくなったら、行っちゃうかな?海外には流石に怖くて行けないけど、国内なら1人で行けちゃう。ほら、『1人で旅行は無理』って言うタイプじゃないよ?」

「俺は1人じゃ旅行には行かないな。最近は仕事が忙しかったから、旅行自体行けてないな。近場でもいいから日帰りでどこか行かない?」

「あっ、行きたい!どこがいいかな?」

「美亜ちゃんは車の運転はしないんだよね?だったら普段、電車で行けない所とかない?」

「う~ん、たまに車があればと思う事はあるけど、すぐには浮かばない・・・」

「じゃあ、次回までに考えてみて?俺も探してみるから」

「うん、ドライブデートの行き先、探してみる」

 楽しみっ。

 どこがいいかな?




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