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翌日は雲一つない晴天でドライブ日和だった。アパートまで隼人さんが迎えに来てくれる事になっている。家を出る際、耀は美亜の鞄に翡翠のうさぎキーホルダーになって着いて来た。
「隼人さん、おはよう」
車のドアを開けながら、隼人さんに挨拶する。
「美亜ちゃん、おはよ。天気良くて良かったね」
「うん、雨じゃなくて良かった。こんなに晴れなんてね」
「ふふっ。日頃の行いがいいから、神様がご褒美に天気にしてくれたんだよ」
高速道路は渋滞も無く、葉山方面に進む。途中のサービスエリアでコロッケを食べ小腹を満たし、また車は走り出す。その時手が油でベタベタし、ウエットティッシュを出すと隼人さんに感謝される。心の中で智美にお礼を言い、帰りに何かお土産を買って行こうと思う。
葉山では神社に行ってからランチをする予定になっている。ただ、神社は何となく選んでしまったが、開運の御利益があるらしい。でも、境内にはいると、子宝や安産祈願なども御利益があると書かれてあり、隼人さんと目があった時には、2人とも照れてしまった。
「美亜ちゃん、またこの神社に来ようね?次回は子宝お願いに」
隼人さんは照れながら言って、美亜の手をギュッと握ってくる。ゆっくり頷くと立ち止まり、ギュッと抱きしめ、髪にチュッとキスしてくれる。
「ホントはちゃんとしたキスしたいけど、神様の前だから自重しとくよ」
「ふふっ、そうだね。不埒者~って怒られそう」
神社を後にし、海沿いの道をレストランに向かっている時に、突然ソレは起こった。対向車がセンターラインを超えて突っ込んで来たのだ。
危ないっ!
と思った時には既に遅く、隼人さんが咄嗟にハンドルを左に切ったお陰で、美亜はシートベルトの助けもあり強い衝撃を受けたが打撲程度で済みそうだ。ゆっくり目を開け、隼人さんを見ると大変な事になっている。ハンドルにうつ伏せになっている隼人さんの頭からは血が滴っていて、両手がダランと下に下がっている。乗っている車は右前方から車にぶつかられ、かなり潰れている。
「隼人さんっ、隼人さんっ!!」
頭の怪我だから、ゆすらないように声をかけるが、意識が無いようだ。すぐにカバンからスマホを出し、救急車を呼ぶ。一旦車の外に出たかったが、美亜側のドアは壁との隙間がほぼ無く、開ける事が出来ない。
出られない。
どうしよう、車燃えたりしないかな・・・。相手の車の運転手もグッタリして動かないし。向こうは1人のようだ。
呼びかけても返事をしない隼人さんを横に、時間がとても長く感じる。
お願いっ、隼人さん、無事に目を覚まして!
遠くからサイレンが鳴り、救急車が来てくれた。隼人さん側のドアが開けれないようで、救急車の人は工具をだし、ドアを破壊して隼人さんを外に運び出す。そして空いたスペースから美亜も外に出る。
隼人さんはタンカーに乗せられても、身動き一つしなかった。
「隼人さん、おはよう」
車のドアを開けながら、隼人さんに挨拶する。
「美亜ちゃん、おはよ。天気良くて良かったね」
「うん、雨じゃなくて良かった。こんなに晴れなんてね」
「ふふっ。日頃の行いがいいから、神様がご褒美に天気にしてくれたんだよ」
高速道路は渋滞も無く、葉山方面に進む。途中のサービスエリアでコロッケを食べ小腹を満たし、また車は走り出す。その時手が油でベタベタし、ウエットティッシュを出すと隼人さんに感謝される。心の中で智美にお礼を言い、帰りに何かお土産を買って行こうと思う。
葉山では神社に行ってからランチをする予定になっている。ただ、神社は何となく選んでしまったが、開運の御利益があるらしい。でも、境内にはいると、子宝や安産祈願なども御利益があると書かれてあり、隼人さんと目があった時には、2人とも照れてしまった。
「美亜ちゃん、またこの神社に来ようね?次回は子宝お願いに」
隼人さんは照れながら言って、美亜の手をギュッと握ってくる。ゆっくり頷くと立ち止まり、ギュッと抱きしめ、髪にチュッとキスしてくれる。
「ホントはちゃんとしたキスしたいけど、神様の前だから自重しとくよ」
「ふふっ、そうだね。不埒者~って怒られそう」
神社を後にし、海沿いの道をレストランに向かっている時に、突然ソレは起こった。対向車がセンターラインを超えて突っ込んで来たのだ。
危ないっ!
と思った時には既に遅く、隼人さんが咄嗟にハンドルを左に切ったお陰で、美亜はシートベルトの助けもあり強い衝撃を受けたが打撲程度で済みそうだ。ゆっくり目を開け、隼人さんを見ると大変な事になっている。ハンドルにうつ伏せになっている隼人さんの頭からは血が滴っていて、両手がダランと下に下がっている。乗っている車は右前方から車にぶつかられ、かなり潰れている。
「隼人さんっ、隼人さんっ!!」
頭の怪我だから、ゆすらないように声をかけるが、意識が無いようだ。すぐにカバンからスマホを出し、救急車を呼ぶ。一旦車の外に出たかったが、美亜側のドアは壁との隙間がほぼ無く、開ける事が出来ない。
出られない。
どうしよう、車燃えたりしないかな・・・。相手の車の運転手もグッタリして動かないし。向こうは1人のようだ。
呼びかけても返事をしない隼人さんを横に、時間がとても長く感じる。
お願いっ、隼人さん、無事に目を覚まして!
遠くからサイレンが鳴り、救急車が来てくれた。隼人さん側のドアが開けれないようで、救急車の人は工具をだし、ドアを破壊して隼人さんを外に運び出す。そして空いたスペースから美亜も外に出る。
隼人さんはタンカーに乗せられても、身動き一つしなかった。
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