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翌朝目が覚めた美亜は、真っ先に隼人さんの病院に向かうが、まだ目覚めた形跡が無かった。枕元に佇んだ美亜は、隼人さんの頬をゆっくりと手を伸ばず。ほのかに暖かい。そして、頬を撫でながら親指が唇に触れた瞬間、無性にキスしたくなってしまった。
何だか寝込みを襲ってしまうみたいだけど、ちょっとならいいよね?
ゆっくりと屈みながら、隼人さんの唇に軽く口付ける。すると、唇がピクリと反応した。
「隼人さん?」
美亜は唇を話し問いかけるが、返事は無かった。
ふふっ。童話みたいなこと、ある訳無いのに。自嘲めいて少し笑った後、再びキスしてみる。するとやはり、ピクリと反応するのだ。美亜は思わず、隼人の唇を舌で割り、口腔内に侵入して、ディープキスをしてみる。中はとても柔らかく気持ちがいい。すると、今まで反応が無かった隼人さんの舌がゆっくりと動き、美礼の舌に絡みついて吸い上げてくる。
「あっ、隼人さんっ?」
ゆっくりと唇を離し、隼人さんを見る。
ぼんやりとした目と視線が絡む。
「ああ、美亜。お前から接吻してくれて助かった。お陰で少し力が戻った」
「えっ!?耀なの!?」
「あの事故の時に2人、主にコイツを守ろうとしたら力が加減出来なくて、力を使い果たしちまって、何故かコイツに縛られて動けなかった。お前の接吻が無かったらまだ、戻って来れない所だった」
ゆっくりと起き上がりながら、耀は手を上げ美亜の頭を撫で、後頭部に手を添え引き寄せ口付けを重ねる。
「もっとだ、美亜。お前の力を分け与えろ」
延々と唇を貪り、美亜が立っていられなくなるまで執拗に続いたソレは、隼人さんの両親が病室に入って来た事によって、やっと解放される。
唇を離された美亜は、グッタリと椅子に座り込む。
「まあ、隼人っ!目が覚めたのねっ」
そう言って、優子さんは病室を出て医者を呼びに行った。
「隼人、お前はまだ目覚めたばかりだし、美亜さんもまだ体調が良くないんだ、無理な事はするな」
社長が嗜める。
コレ、今は耀なんだけど・・・。
「はい、父さん。ご心配をおかけしてすいませんでした。こんなタイミングですが、お付き合いしている高島 美亜さんです」
「ああ、何となくわかっている」
優子さんと医者が現れたので、美亜はそっと病室を出て、自分の病室に戻った。
翌日、東京の病院に隼人さんは転院する事になり、美亜はその手伝いをしながら一緒に戻る事にした。
火曜日、会社に出社すると色々な噂が飛び交っていたようで、智美に耳打ちされる。
『美亜、将来の社長夫人説出てるよ』
智美に話をしようとするが、周りに人が集まり、とても今は話せる状況では無かった。
何だか寝込みを襲ってしまうみたいだけど、ちょっとならいいよね?
ゆっくりと屈みながら、隼人さんの唇に軽く口付ける。すると、唇がピクリと反応した。
「隼人さん?」
美亜は唇を話し問いかけるが、返事は無かった。
ふふっ。童話みたいなこと、ある訳無いのに。自嘲めいて少し笑った後、再びキスしてみる。するとやはり、ピクリと反応するのだ。美亜は思わず、隼人の唇を舌で割り、口腔内に侵入して、ディープキスをしてみる。中はとても柔らかく気持ちがいい。すると、今まで反応が無かった隼人さんの舌がゆっくりと動き、美礼の舌に絡みついて吸い上げてくる。
「あっ、隼人さんっ?」
ゆっくりと唇を離し、隼人さんを見る。
ぼんやりとした目と視線が絡む。
「ああ、美亜。お前から接吻してくれて助かった。お陰で少し力が戻った」
「えっ!?耀なの!?」
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ゆっくりと起き上がりながら、耀は手を上げ美亜の頭を撫で、後頭部に手を添え引き寄せ口付けを重ねる。
「もっとだ、美亜。お前の力を分け与えろ」
延々と唇を貪り、美亜が立っていられなくなるまで執拗に続いたソレは、隼人さんの両親が病室に入って来た事によって、やっと解放される。
唇を離された美亜は、グッタリと椅子に座り込む。
「まあ、隼人っ!目が覚めたのねっ」
そう言って、優子さんは病室を出て医者を呼びに行った。
「隼人、お前はまだ目覚めたばかりだし、美亜さんもまだ体調が良くないんだ、無理な事はするな」
社長が嗜める。
コレ、今は耀なんだけど・・・。
「はい、父さん。ご心配をおかけしてすいませんでした。こんなタイミングですが、お付き合いしている高島 美亜さんです」
「ああ、何となくわかっている」
優子さんと医者が現れたので、美亜はそっと病室を出て、自分の病室に戻った。
翌日、東京の病院に隼人さんは転院する事になり、美亜はその手伝いをしながら一緒に戻る事にした。
火曜日、会社に出社すると色々な噂が飛び交っていたようで、智美に耳打ちされる。
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