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翌朝、ミケはまだ寝ていたので、ウサギとタヌキを部屋に残して朝食を食べに行き、その足でギルドに向かった。
預けているお金から家の代金を下ろし、ケミュさんの兄・リヒターさんへと振り込み、控えは無くさないようにカバンのポケットにしまった。ケミュさんは今日、午後から出勤と言っていたので出勤時間に合わせて遅めのランチを食べに行く。
ケミュさんにランチを注文し、家の代金を振り込んだ事を伝えて控えを見せる。
「セイラさん手続き早いですね。これが鍵ですが、すいません。掃除がまだ半端なままなんです」
申し訳無さそうに鍵を2本手渡してくれる。しかし、ケミュさんだって忙しいのだ。こないだ急遽家の中を見せて欲しいと言った際も、お休みの日に早起きして家の掃除をしていてくれたのだ。
「いえ、こちらこそ急遽なお願いなのに、色々手配してもらってすいません」
鍵を受け取りながら2人ペコリペコリと頭を下げる。
「今日からはセイラさん名義になりますので、いつでも引っ越してもらって大丈夫ですよ。もし、家の事で不明な点があればいつでも言ってください。譲渡契約書は兄から直接家の方に送らせますね」
「はい、お願いします」
もう一度ペコリとケミュさんはお辞儀をして席を離れた。そのタイミングで頼んだランチが運ばれ、デュークと遅めのランチに舌鼓を打った。
2人は部屋に戻り、ミケの様子を見る。
ミケは相変わらずグッスリと寝ている。
「ねえ、ウサギ。ミケはずっと寝てるけど大丈夫なの?」
「ああ。コイツは起こせば起きる」
ウサギはミケの腕をギュッとつねった。
「・・・」
起きないミケの腕を、左右からウサギとタヌキが何度もつねると、ミケがやっと目を開けた。
「・・・、痛いよ兄さん達」
「お主が寝坊助だからだ。セイラが用だ」
「セイラ、よろしく。名前はミケでいいよ」
「よろしくね、ミケ」
うっすらとピンクに光り、ミケはまた眠りについた。
「ねえ、ミケは寝てばっかりだけど、どこか悪いの?」
心配になり、ウサギとタヌキに聞く。
「どこも悪く無いよ?」
「こやつは縁を司る力を持っておる。常に力がダダ漏れ状態だから、寝て力の減りをセーブしとるんじゃ」
「何だか凄い力があるのね?ミケのご飯はどうしたらいいのかな?」
「腹が減ったら起きるじゃろ」
言い終わるとウサギは先にミルクを飲んでいるタヌキの横に行き、ミルクを飲み始めた。
「セイラ、今日はもう夕方に近いし明日から家の掃除をしよう」
話しの区切りを待っていたデュークに言われ窓の外を見ると、確かに太陽はオレンジの光を放ち始めていた。
「そうね。明日からにしましょう。やっとお店の準備ね、楽しみね」
デュークは笑顔で頷いた。
預けているお金から家の代金を下ろし、ケミュさんの兄・リヒターさんへと振り込み、控えは無くさないようにカバンのポケットにしまった。ケミュさんは今日、午後から出勤と言っていたので出勤時間に合わせて遅めのランチを食べに行く。
ケミュさんにランチを注文し、家の代金を振り込んだ事を伝えて控えを見せる。
「セイラさん手続き早いですね。これが鍵ですが、すいません。掃除がまだ半端なままなんです」
申し訳無さそうに鍵を2本手渡してくれる。しかし、ケミュさんだって忙しいのだ。こないだ急遽家の中を見せて欲しいと言った際も、お休みの日に早起きして家の掃除をしていてくれたのだ。
「いえ、こちらこそ急遽なお願いなのに、色々手配してもらってすいません」
鍵を受け取りながら2人ペコリペコリと頭を下げる。
「今日からはセイラさん名義になりますので、いつでも引っ越してもらって大丈夫ですよ。もし、家の事で不明な点があればいつでも言ってください。譲渡契約書は兄から直接家の方に送らせますね」
「はい、お願いします」
もう一度ペコリとケミュさんはお辞儀をして席を離れた。そのタイミングで頼んだランチが運ばれ、デュークと遅めのランチに舌鼓を打った。
2人は部屋に戻り、ミケの様子を見る。
ミケは相変わらずグッスリと寝ている。
「ねえ、ウサギ。ミケはずっと寝てるけど大丈夫なの?」
「ああ。コイツは起こせば起きる」
ウサギはミケの腕をギュッとつねった。
「・・・」
起きないミケの腕を、左右からウサギとタヌキが何度もつねると、ミケがやっと目を開けた。
「・・・、痛いよ兄さん達」
「お主が寝坊助だからだ。セイラが用だ」
「セイラ、よろしく。名前はミケでいいよ」
「よろしくね、ミケ」
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