悪役ではなく普通の令嬢として生きます!

だいふく

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猫ちゃんが自分が契約するのを仕掛けた…と言った瞬間お母様達が絶句しているなか私は謎の懐かしさを感じていた。

(なんだろうこれ?……この猫ちゃんすごく見覚えがあるんだよね…)

と考え込んでいたらお父様が大きな声でで

「ありえないっ!」

と信じられなさそうな顔で言うので

「どうしてですか?お父様。」

と聞くとお父様が私と横の猫ちゃんを見ながら

「妖精などの類いは基本的に人間と自ら契約しようとはしない!!昔からそう言われ続けていたんだ。確か前例もないはず…」

「前例はあるよ。ただ5000年前の話だけど。」

猫ちゃんがくりくりとした水色の目をお父様に向けてはっきりと言った。

お父様やお母様が信じられないという目で猫ちゃんを見るので私が

「あの…どういう事なの……猫ちゃん…?」

と言ったら猫ちゃんがエルと呼んでと言ったので改めて名前を言い質問し直そうとしたら

「私もう疲れたー!!」

猫ちゃん……じゃなくてエルがじたばた暴れだした。
そして急に起き上がってお父様とお母様の所に飛んで行き何かひそひそと話し始めたので

「……何話してるの?」

そう聞くとエルは私をみてなんでもなーいと笑うとソフィアの部屋に案内してよ~とのんびりとした声で言い始めたのた。でも……とお父様達を見ると二人は納得がいかなさそうな顔をしながらも

「ソフィア…その子と部屋に戻りなさい。」

とお父様が言った瞬間エルに背中をグリグリと押され私はお父様の書斎から押し出された。

「ソフィアだっけ?早く部屋にいこうよ~。積もる話もあるし!」

そう言ってにこにこ笑うエルを見て私は少しだけ不安になりながらも部屋に案内した。

私の部屋に入ってエルはキョロキョロと周りを見渡す。そして私の机に座ると

「さーて……あかりだよね?」

といきなり聞いてきた。
なんでこの猫が前世の私の名前を……?と私は思いながら警戒しながら

「……あかりって誰のこと?私にはソフィア・エルフィストという名前があるんだけど……」

そう言うとエルが

「だって隠しきれてないよそれ。」

「何が隠しきれてないの?」

「前世を思い出したことによるよる大人っぽさ。」

その言葉に私は少しガーンとショックを受けたけどエルは話を続ける。

「だいたい私はあかりのことを結構知っているよー。ずっと見てきたからね。」

ずっと見てきた……?

「どういう事……?」

私が少し警戒しながら聞くとエルは少し悲しそうな顔をしながら私に

「ねぇ、ほんとに私の事思い出せない?
11年も一緒にいたのに?」

その言葉を聞いて私はすぐにあのぬいぐるみが浮かんだ。

思えばその見た目には何となく既視感があった。その澄んだ水色の目とふわふわの白い身体。

「もしかして……私が6歳に買って貰ったぬいぐるみの猫ちゃん?」

と聞くとエルはすごい勢いで私に飛びかかってきたので慌てながら受け止めると

「そうだよっ…あかり!やっと…やっと思い出してくれた……」

とても嬉しそうにしながら泣いていた。

私もその姿を見ていると申し訳なさや信じられないという感情が沢山込み上げてきてぐちゃぐちゃになってきて気がつくとエルを抱きしめながら

「ごめんね……ごめんねっ……」

と泣いてしまっていた。

こうして私達は1時間くらい抱きしめ合いながら泣いていたのであった……








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