悪役ではなく普通の令嬢として生きます!

だいふく

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おはようございます。使い魔を呼び出して気絶したと思われるソフィアです。

目覚めた瞬間目に入ったのは自分の部屋の天井でした。

「……やっぱりガセだったのかな?」

そう言いながら起き上がろうと身をよじろうとしたら

「……む…ぅ……」

…………?おかしい。お腹の上が重いし何より私じゃない声がする。
なんなんだと思いお腹を見るとそこに居たのは…

ふわふわの白い毛。
少し小柄な身体。
何より背中の小さな翼。

私のお腹の上に居たのはとんでもなく可愛らしい子猫でした。

「…………なんでぇぇえええええ!?」

思わずそう大きな声で叫んだ私に罪はないはず……だと思う。

結局その後私の叫び声に気づいたメイドさんやお父様、お母様に見つかり朝食を食べた後すぐに連行されてしまった。

「……ソフィア。」

お父様からの厳しい視線に耐えきれず全てを話した。

「……はぁ。まさかその本を見つけるとな……」

「えぇ。結構高いところに隠していたのに……」

そう言う両親に少し疑問を覚えた。

「えっ、その本は私が小さいはしごを使えば簡単に届く距離にありましたよ?」

そう言うと二人はえっ?といった顔をする。

執事が移動したのか?誰かが本を返す位置を間違えた?両親がそうヒソヒソ言っていると私の膝に座っている猫ちゃんが目覚めた。

「……ぅん」

眠そうに目を開ける猫ちゃんの目は綺麗な水色で思わず見惚れていると

「………あかり?」

と聞かれた。その名前を聞いて動揺してしまったが私はすぐに首を振り

「ううん。私はソフィア。あなたは?」

と聞くと猫ちゃんはふわりと浮き上がり

「わたしはエルだよ。昨日ソフィアが名前をくれたよね」

と言った瞬間お父様が私を見て

「もう契約したのか!?」

と聞いてきた。

私が思わずえっ?と返すとお母様が

「……ソフィア。ちゃんと本の内容を確認しましたか?」

と何ともいえない目で私を見つめてきた。

その何気ない圧とお父様の謎のプレッシャーで思わず

「いっ……いいえ…。」

となかば青ざめながら答えると二人は大きくため息をついた。

「…あのねソフィア。使い魔と契約するには名前さえ与えればいいのよ。」

私がめっちゃ簡単じゃんと心の中で思っているとお母様が少し難しそうな顔で

「ただし、一度契約してしまうともう別のものとは契約できないわ。」

と言うので私は

「それだけですか?」

と聞くとお母様はしっかりと私の目を見ながら

「ねぇ、ソフィア。私は呼び出せるものが妖精や動物のような可愛いものだけだと言ったかしら?」


と言ってきた。

……確かによく思い返せばお母様は呼び出した「もの」と言ってはいた。
けして妖精とかそういうひとつのものとしては言っていない。

お母様は視線を下に向けゆっくりと話し始める

「……昔からこうやって妖精などと契約して使い魔とすることはあったわ。
もちろん今も……。ローゼマリアに通う予定の子の大半も使い魔を連れてくると思うわ。」

私がじゃあ問題なんてと思った瞬間お母様はそれに被せて話す。

「ただそれは親と一緒に呼び出した子達よ。本来は決して子供だけで使い魔との契約……呼び出しを行ってはいけないの。」

その真剣な表情に私は思わず息を呑む。

私が少しだけ震えている声で。

「なんで…ですか…?」

と聞くとお母様は

「……たまにいるのよ。悪魔を呼び出してしまう子が……」

と言った。

私は何も言えずにお母様の話の続きを聞く。

「そもそも呼び出すものは召喚するものの魔力の波長が合えば現れるのよ。
それがたまに悪魔とか…良くないものが現れたりする。」

そして母に変わるように父が

「だからもし悪魔が現れても退治できるように親が契約を見張るんだ。」

つまり二人が言いたい事は……

「……私が…悪魔を呼び出すかも知れなかったて事……?」

そう聞けば二人はうなづいて

「えぇ。あなたは魔力も高いし属性も多い……だからソフィアは……」

 『一歩間違えれば悪魔を召喚してた。』

私がそれを聞いて言葉を失っていると私の膝の方から

「それは絶対にないよー。」

とのんびりとした声が聞こえてきた。

その声の主。猫ちゃんを見るとうーんの身体を伸ばして私の横に礼儀正しく座る。

お父様が

「どういう事だ……?」

と聞くと猫ちゃんは

「だってソフィアが使い魔を呼び出そうとした本……あれを目につく所に置いたり本を落としたりしたのは……」

「私なんだもん。」

猫ちゃんがそう言いあくびをしているのを見てお父様とお母様は絶句していた。

一方で私は

(この猫ちゃん……やっぱりどこか見覚えが……)

となぜだか分からない懐かしさを感じていた。
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