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第一章[モモと創介]モモSide
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楽しみにすればするほど遠く感じてしまうのは…早くと望めば望む程、時の流れが遅く感じてしまうのは、何でなんだろう…。
ボンヤリと考え事をして紛らわせてみようと試みても“目の前に好きな人が、手を伸ばせば届く距離にいる”という事実が私の心を誘惑する。
(邪魔しちゃいけない。そう想うけど…少し触れるくらい…許されないかな?)
我慢しきれず、触れたくて、触れてほしくてたまらない、愛しいその手へ、そっと自身の手を伸ばしてみる。
「あっ…。」
“カチャッ”という音と共に、創介の驚き混じりの短い声が漏れた。
「ふふ。モモ…いたずらしちゃダメだろ?」
創介は笑いながら、私の手をそっと押し退ける。
触れたかっただけのに“いたずら”と言われてしまった。
(ただ、触れていたいだけなのに…。それすらも許してもらえないの?)
ため息混じりに怪訝な顔をしてみるけれど、鏡の中の自分とにらめっこしている創介の視界には、私の表情なんて、これっぽっちも入らないみたい。
(もぉーっ。せめて、こっち向いてよ!私の目を見て説き伏せて!!)そう想った瞬間、身体の体制が崩れてしまった。
ーカタタタタタタタタタタタタ………ー
「わあぁあぁあああっ!!コラッ!モモー!」
創介の慌てた大きな声に、身体がビクッと反応してしまう。
「あーあー…何するんだ!?モモー!!」
ーガシャガシャカ゚シャン!!ガチャン!!ジャン!!ー
(なんだか足元の感覚が気持ち悪い!!)
私が慌てれば慌てるほど、創介の声も言葉も焦ったものになる。
「あーもぉー!!」
悲痛な声と共に、ついには両脇に手を差し込まれると、勢いよく持ち上げられた。
その瞬間に身体が宙を舞う。
(わぁ!ヤダ!!怖い!!)
下半身が垂れ下がり、両足が“ぶらん”と放り出されるような感覚に恐怖を覚え、必死に創介の手にしがみつこうとした。
「いつっ!!」
“痛い”という言葉になりきらない、短い呻きの声が、微かに聞こえた気がした。
“トスンッ!!”
少し高めの位置から飛び降りた時の音に近い響きが鳴り、私は着地をしたと同時に、戸棚の隙間へと駆ける。
(怖い!怖い!!怖い!!怖い…怖い…怖いーー。)
私は自分の身に何が起こったのか分からなくなって、パニックを起こしてしまった…。
真っ暗闇に支配されてしまったみたい…。
ただひたすら“怖い”という感覚だけに心と体を震わせる。
ボンヤリと考え事をして紛らわせてみようと試みても“目の前に好きな人が、手を伸ばせば届く距離にいる”という事実が私の心を誘惑する。
(邪魔しちゃいけない。そう想うけど…少し触れるくらい…許されないかな?)
我慢しきれず、触れたくて、触れてほしくてたまらない、愛しいその手へ、そっと自身の手を伸ばしてみる。
「あっ…。」
“カチャッ”という音と共に、創介の驚き混じりの短い声が漏れた。
「ふふ。モモ…いたずらしちゃダメだろ?」
創介は笑いながら、私の手をそっと押し退ける。
触れたかっただけのに“いたずら”と言われてしまった。
(ただ、触れていたいだけなのに…。それすらも許してもらえないの?)
ため息混じりに怪訝な顔をしてみるけれど、鏡の中の自分とにらめっこしている創介の視界には、私の表情なんて、これっぽっちも入らないみたい。
(もぉーっ。せめて、こっち向いてよ!私の目を見て説き伏せて!!)そう想った瞬間、身体の体制が崩れてしまった。
ーカタタタタタタタタタタタタ………ー
「わあぁあぁあああっ!!コラッ!モモー!」
創介の慌てた大きな声に、身体がビクッと反応してしまう。
「あーあー…何するんだ!?モモー!!」
ーガシャガシャカ゚シャン!!ガチャン!!ジャン!!ー
(なんだか足元の感覚が気持ち悪い!!)
私が慌てれば慌てるほど、創介の声も言葉も焦ったものになる。
「あーもぉー!!」
悲痛な声と共に、ついには両脇に手を差し込まれると、勢いよく持ち上げられた。
その瞬間に身体が宙を舞う。
(わぁ!ヤダ!!怖い!!)
下半身が垂れ下がり、両足が“ぶらん”と放り出されるような感覚に恐怖を覚え、必死に創介の手にしがみつこうとした。
「いつっ!!」
“痛い”という言葉になりきらない、短い呻きの声が、微かに聞こえた気がした。
“トスンッ!!”
少し高めの位置から飛び降りた時の音に近い響きが鳴り、私は着地をしたと同時に、戸棚の隙間へと駆ける。
(怖い!怖い!!怖い!!怖い…怖い…怖いーー。)
私は自分の身に何が起こったのか分からなくなって、パニックを起こしてしまった…。
真っ暗闇に支配されてしまったみたい…。
ただひたすら“怖い”という感覚だけに心と体を震わせる。
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