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『ヒール17』
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『ヒール17』
盗賊が吹き飛んだところで、少し安心はした。
魔法に全てを賭けたのがラッキーだったようだ。
盗賊の方はアンラッキーだったかもしれないが、結果が良ければいい。
「ねえ、盗賊は倒れたままだから、見に行こう」
「うん」
ローズが先に行って見に行き、俺も後から行ってみる。 街道のど真ん中に盗賊は倒れていた。
ローズが近くにいくと盗賊は起き上がったので、ローズはびっくり。
「うわぁっ、生きてる!」
「当たり前だ。この程度の攻撃で死ぬ私ではない。バカにするな!」
「……あれ……」
ムクっと起き上がるとローズに文句を言う。
あれっ……おい、まさか……。
俺はあまりにも意外な展開に言葉に詰まる。
「盗賊……女の子だったのか!」
「そうだ、悪いか。女の子なのをバカにするでない」
「鎧と兜を身に着けていたから、わからなかったの。トレイルの光魔法の攻撃で、鎧と兜が取れたのね」
衝撃で取れたらしい。
中にはびっくりしたことに、ほぼ裸の女の子だった。
胸は大きい。
そして耳は異様なまでに長いのが目に入った。
「もしかしてエルフ族かいキミは?」
「いかにもエルフ族だ。この耳を見てエルフ族以外にいるか。私は、かの有名かつ神聖なエルフ族にして、パピアナである」
「パピアナですか」
名前はパピアナというらしい。
もちろん初めて聞いた名前ではあるが、自慢しているようにも俺には聞こえた。
「パピアナに確認したいのだが」
「言ってみな。仮にも私を倒したのだからな。でも言っておくが、完全に負けたわけではない。少しだけ倒れただけだからな」
「負けたわけでしょ、トレイルの魔法に。どう見ても」
「負けてないっ! 倒れたと言ってるだろう猫!」
頭にきたのか猫呼ばわりしたので、ローズは耳をピンと立てる。
「猫! 耳長のくせに!」
「耳長族であるエルフをバカにするとは猫……」
ダメだ。
話が進まない。
ここは俺が司会役にならないといけないな。
「待ってくれパピアナ。俺が知りたいのは、なぜわざわざ街道で冒険者パーティーを待ち伏せして戦いをしていたのかな?」
「そうそう、トレイルの言ったとおり、私も気になる」
「教えてやろう。理由は長いから省くとして、とにかく強くなりたかったのだ。自分の強さを知るために、てっとり早く冒険者パーティーを狙い戦いを挑んだまでだ」
単なる自分の強さを知るためにやったのやなら、やられた方はいい迷惑であるな。
「パピアナは強くなりたいのか。でもそのおかげで冒険者パーティーは迷惑を受けているし、盗賊て呼ばれているんだよ」
「ええっ! 盗賊ですって。誇り高いエルフ族を盗賊呼ばわりするとは、バカにしてる。許せないわね!」
「どう見ても盗賊でしょう」
「うるさい猫!」
「誰が猫!」
パピアナは自分が盗賊だと思われているのとは知らなかったらしい。
急に怒り出したけど、こっちも困るよな。
どう見ても盗賊にしか見えないし。
しかし怒るからこれ以上は言わないようにしたい。
「トレイルに負けたのは認めるとしよう……それでも今だけだぞ!」
「わかったよ、とにかくもうこんな街道でパーティーを襲うのは中止しような。みんな迷惑している。隣の町に行けなくて困っているそうだ」
「中止する。それでいいか」
「いい」
もっと反抗するかと思ったが頷いてくれた。
「冒険者ギルドに帰ろうよ。もう盗賊騒ぎはなくなったのだしね」
「だから盗賊じゃないって!」
「ケガしてるわね……」
「ああ、変な光を受けたからだろう。大して痛くもない、このパピアナには効かぬ」
「ケガしているじゃない」
「俺が治癒しよう」
「要らぬ!」
「そう言うな。パピアナにヒールをしておくよ。魔王竜ヒール」
「ヒール? 魔王?」
体力を80回復しました。
経験値を80獲得しました。
スキル、攻撃回避10パーセントアップを覚えました。
パピアナは魔王竜リフレインによって深くダメージを負っていったから、ヒールによる経験値は多かった。
「どう、トレイルは回復術士なのよ」
「体の痛みが全て消えた。お礼は言っておく」
「素直じゃないなパピアナは」
「エルフ族は誇り高いのだ」
「エルフ族ってなんか面倒くさい」
「怠け者の猫にいわれたくない」
「誰が怠け者か言ってみなさい!」
「二人ともケンカしないで、町に帰ろうか」
なせがケンカになるから、町に帰るのが得策と思った。
パピアナのケガは全てヒールで治癒。
戦う理由も聞いたし、再び暴れることはないだろう。
原因は単に戦い勝っただけらしいから。
三人で歩いて帰るとした。
「パピアナの鎧と兜はどうしたらいいかな。トレイルが壊したでしょ?」
魔王竜リフレインの件だ。
ダメージを受けた衝撃で壊れていたようだ。
「その服装では露出部分が多すぎるから、町で購入しよう」
鎧の下は、下着に近い露出している服装だった。
町で歩くには目立ち過ぎるし、露出狂にも思われる。
「トレイルが払うなら買ってもいいぞ」
「俺が?」
てっきりパピアナが自分で払うと思ったが。
「当たり前だ。トレイルか私に攻撃をして壊したのだから、トレイルが弁償するのが筋だろう。私は払うつもりはない」
「そういうことだから、トレイルが払うしかないみたい」
「結局俺か。誇り高いエルフ族にしてはケチだな」
「お金は大事よ。無駄な出費はしない考えなの」
「わかったよ俺が金を出すよ」
盗賊が吹き飛んだところで、少し安心はした。
魔法に全てを賭けたのがラッキーだったようだ。
盗賊の方はアンラッキーだったかもしれないが、結果が良ければいい。
「ねえ、盗賊は倒れたままだから、見に行こう」
「うん」
ローズが先に行って見に行き、俺も後から行ってみる。 街道のど真ん中に盗賊は倒れていた。
ローズが近くにいくと盗賊は起き上がったので、ローズはびっくり。
「うわぁっ、生きてる!」
「当たり前だ。この程度の攻撃で死ぬ私ではない。バカにするな!」
「……あれ……」
ムクっと起き上がるとローズに文句を言う。
あれっ……おい、まさか……。
俺はあまりにも意外な展開に言葉に詰まる。
「盗賊……女の子だったのか!」
「そうだ、悪いか。女の子なのをバカにするでない」
「鎧と兜を身に着けていたから、わからなかったの。トレイルの光魔法の攻撃で、鎧と兜が取れたのね」
衝撃で取れたらしい。
中にはびっくりしたことに、ほぼ裸の女の子だった。
胸は大きい。
そして耳は異様なまでに長いのが目に入った。
「もしかしてエルフ族かいキミは?」
「いかにもエルフ族だ。この耳を見てエルフ族以外にいるか。私は、かの有名かつ神聖なエルフ族にして、パピアナである」
「パピアナですか」
名前はパピアナというらしい。
もちろん初めて聞いた名前ではあるが、自慢しているようにも俺には聞こえた。
「パピアナに確認したいのだが」
「言ってみな。仮にも私を倒したのだからな。でも言っておくが、完全に負けたわけではない。少しだけ倒れただけだからな」
「負けたわけでしょ、トレイルの魔法に。どう見ても」
「負けてないっ! 倒れたと言ってるだろう猫!」
頭にきたのか猫呼ばわりしたので、ローズは耳をピンと立てる。
「猫! 耳長のくせに!」
「耳長族であるエルフをバカにするとは猫……」
ダメだ。
話が進まない。
ここは俺が司会役にならないといけないな。
「待ってくれパピアナ。俺が知りたいのは、なぜわざわざ街道で冒険者パーティーを待ち伏せして戦いをしていたのかな?」
「そうそう、トレイルの言ったとおり、私も気になる」
「教えてやろう。理由は長いから省くとして、とにかく強くなりたかったのだ。自分の強さを知るために、てっとり早く冒険者パーティーを狙い戦いを挑んだまでだ」
単なる自分の強さを知るためにやったのやなら、やられた方はいい迷惑であるな。
「パピアナは強くなりたいのか。でもそのおかげで冒険者パーティーは迷惑を受けているし、盗賊て呼ばれているんだよ」
「ええっ! 盗賊ですって。誇り高いエルフ族を盗賊呼ばわりするとは、バカにしてる。許せないわね!」
「どう見ても盗賊でしょう」
「うるさい猫!」
「誰が猫!」
パピアナは自分が盗賊だと思われているのとは知らなかったらしい。
急に怒り出したけど、こっちも困るよな。
どう見ても盗賊にしか見えないし。
しかし怒るからこれ以上は言わないようにしたい。
「トレイルに負けたのは認めるとしよう……それでも今だけだぞ!」
「わかったよ、とにかくもうこんな街道でパーティーを襲うのは中止しような。みんな迷惑している。隣の町に行けなくて困っているそうだ」
「中止する。それでいいか」
「いい」
もっと反抗するかと思ったが頷いてくれた。
「冒険者ギルドに帰ろうよ。もう盗賊騒ぎはなくなったのだしね」
「だから盗賊じゃないって!」
「ケガしてるわね……」
「ああ、変な光を受けたからだろう。大して痛くもない、このパピアナには効かぬ」
「ケガしているじゃない」
「俺が治癒しよう」
「要らぬ!」
「そう言うな。パピアナにヒールをしておくよ。魔王竜ヒール」
「ヒール? 魔王?」
体力を80回復しました。
経験値を80獲得しました。
スキル、攻撃回避10パーセントアップを覚えました。
パピアナは魔王竜リフレインによって深くダメージを負っていったから、ヒールによる経験値は多かった。
「どう、トレイルは回復術士なのよ」
「体の痛みが全て消えた。お礼は言っておく」
「素直じゃないなパピアナは」
「エルフ族は誇り高いのだ」
「エルフ族ってなんか面倒くさい」
「怠け者の猫にいわれたくない」
「誰が怠け者か言ってみなさい!」
「二人ともケンカしないで、町に帰ろうか」
なせがケンカになるから、町に帰るのが得策と思った。
パピアナのケガは全てヒールで治癒。
戦う理由も聞いたし、再び暴れることはないだろう。
原因は単に戦い勝っただけらしいから。
三人で歩いて帰るとした。
「パピアナの鎧と兜はどうしたらいいかな。トレイルが壊したでしょ?」
魔王竜リフレインの件だ。
ダメージを受けた衝撃で壊れていたようだ。
「その服装では露出部分が多すぎるから、町で購入しよう」
鎧の下は、下着に近い露出している服装だった。
町で歩くには目立ち過ぎるし、露出狂にも思われる。
「トレイルが払うなら買ってもいいぞ」
「俺が?」
てっきりパピアナが自分で払うと思ったが。
「当たり前だ。トレイルか私に攻撃をして壊したのだから、トレイルが弁償するのが筋だろう。私は払うつもりはない」
「そういうことだから、トレイルが払うしかないみたい」
「結局俺か。誇り高いエルフ族にしてはケチだな」
「お金は大事よ。無駄な出費はしない考えなの」
「わかったよ俺が金を出すよ」
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