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『ヒール40』
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『ヒール40』
みんなお風呂から上がりベッドで寝ていた時に俺は目がパッと覚めていて、部屋から出て外に出ている。
外の空気を吸っていて、ちょっとしたストレス発散だった。
「町の景色でも見てたの?」
「ローズか。外の空気を吸おうとしてたんだ。起きたのか」
俺の後ろからローズが声をかけてきた。
ちょっといきなりでびっくりする。
「音がしたから。トレイルに聞きたいことあるの。パピアナが好きなのかな……さっきの話のことだけど……」
「好き? まぁ好きだよ。俺にとっては重要な仲間だしな」
少し恥じらいつつ言ってくるローズ。
内容は良くわからないが、パピアナについてだった。
「やっぱり好きなの!」
「いや、好きって、別に変な意味じゃないぞ。仲間とした好きってことさ。ローズのことも好きということになるな」
「そう……好きなのね……パピアナよりも?」
俺としては返事に困ったな。
仲間内の好きって意味で言ったつもりなんだけど。
ローズは本気で言ってるようにも聞こえるな。
「パピアナとローズも同じだけ好きさ。どちらが上とか下とかない。俺からしたらサリオスよりも遥かに上だ」
「サリオスは嫌いなわけね」
「当然だよ」
なぜこんなことをきいてきたのか。
パピアナは素直に言わないところがあるが、ローズはシャイな面があるようだな。
顔も赤くなっている。
「ジェンティルも?」
「ああ、嫌いだな。大魔道士と言っても、中身は酷い女さ。強いだけで、まるで魅力なんかない。何も魅力はないから、もう森の王に帰りたいとも思わない」
「帰らなくていいのよ。竜の守りパーティーがあるでしょ。きっと強くなれるパーティーと思う。森の王に追いつける日がくる」
「かなり長い道のりだけどな。ローズとパピアナとミヤマがいたら、もっと上のランクにも行けそうな気がしてる」
「トレイルの中には魔王竜ゲオルギウスがいるのかな。マジックメイジが言ってたでしょ。それで破裂した」
「俺にも実はわかっていないんだ。ただゲオルギウスが死ぬときに俺に何らかの力を託したんだと思う」
「とにかく、力強い味方なわけね」
「そういうことだ。もう寝ようか」
外の空気も吸い込んだし、ローズとも話せたから、満足した。
ローズもパピアナのことは納得してくれたみたいだ。
それから後日、サリオスの噂を町で聞いた。
まだ遠くに行ったわけじゃないらしい。
「サリオス達はこの近辺にいるらしいと聞いた」
「厄介だ、トレイルに付きまとう奴だ」
「きっとトレイルがまたアイテムを集めると思っている。こうなると冒険して取ったアイテムをみんな取られちゃう。これは許せない。ドワーフとしては納得できない」
ミヤマはドワーフの意地からか納得できないようだ。
アイテムを取ることに意地がある。
「ちなみにレベルは26になった。新スキルの野獣の爪の効果もあった」
「26か、おめでとう。ローズの成長も止まらないから、まだ伸びると思う」
「成長が止まる人もいるって聞く。猫人族は人よりもレベルアップの限界は高いと言うので、まだ成長できる」
先日のマジックメイジ戦でまたローズがレベルアップしたと。
良いことだ。
「ローズだけじゃなくてよ、私もレベルアップしている。レベルは30になった」
「パピアナもか。なんだ私だけかと思ったのに。でもパピアナも苦しい戦いをしたから、レベルアップはありね」
「良かったな」
ローズに続いてパピアナもレベルアップだった。
マジックメイジからの経験値は多かったらしい。
「ありがとトレイル」
「なんか2人だけレベルアップしていいな」
「ミヤマは大事な仕事をした。冒険者を探してきて、冒険者からは感謝されてるから、ひがむことはない」
冒険者を探していたので、レベルアップしていないミヤマだった。
「ひがむよ」
「ミヤマはまた別のクエストとかで活躍してよね。そしたら助かるし」
「その時はローズにも負けないくらいに戦うわ」
「お願いね」
「そういうことだ。ミヤマは次があるさ」
今後に期待してミヤマは納得してくれる。
俺のレベルは475だ。
ちょっと前にレベル2だった。
わずか数日でレベルが470以上上がったとなるのは、どう自分で考えたらいいのだろうか。
もはや人族の域を超えているとしか思えない。
「そのかわり、お肉を食べさせてちょうだいトレイル!」
「ええっ、関係ある?」
急に話が変わり過ぎのような。
「いいわね、ご飯にしよう。猫はご飯が1番大事な仕事」
「ご飯て仕事かい」
「仕事よ、食べないと動けなくなるの」
「決まり。トレイル、行こう」
「そうだな」
ローズの押しもあり肉料理店に行くとなる。
料理店では冒険者だけでなく、親子づれもテーブルにいた。
美味しそうに食べてるのをローズが見ていて、
「あの肉料理食べたい!」
「注文したらいい」
「ローズが注文するのなら、私も注文してもいい。別に注文したいわけじゃないけど」
「どっちなんだパピアナは。同じにしな」
「トレイルが……そう言うなら注文する」
「本当は食べたいのでしょ、素直に注文したら」
「私にお構いなくミヤマもどうぞ」
パピアナは結局はローズと同じでいいらしい。
素直に言わないところはいつものことか。
「ドワーフは肉は好物だ。長い間、ダンジョンに潜り続けることもある。保存食にもなる肉は好きだ」
「じゃあミヤマも同じ肉料理だ」
俺も同じ料理にして食べる。
「美味しい!」
「ローズったら、食べるの速い!」
「猫人はなんでも速いのよ、素早さは私のスキル!」
素早さがあるのと早食いは関係あるのか微妙だが。
「そんなに早食いだとノドにつまるから気をつけたら」
パピアナが警告しておくと、
「ううううううっ、つまった!」
「だから、言ったのに!」
みんなお風呂から上がりベッドで寝ていた時に俺は目がパッと覚めていて、部屋から出て外に出ている。
外の空気を吸っていて、ちょっとしたストレス発散だった。
「町の景色でも見てたの?」
「ローズか。外の空気を吸おうとしてたんだ。起きたのか」
俺の後ろからローズが声をかけてきた。
ちょっといきなりでびっくりする。
「音がしたから。トレイルに聞きたいことあるの。パピアナが好きなのかな……さっきの話のことだけど……」
「好き? まぁ好きだよ。俺にとっては重要な仲間だしな」
少し恥じらいつつ言ってくるローズ。
内容は良くわからないが、パピアナについてだった。
「やっぱり好きなの!」
「いや、好きって、別に変な意味じゃないぞ。仲間とした好きってことさ。ローズのことも好きということになるな」
「そう……好きなのね……パピアナよりも?」
俺としては返事に困ったな。
仲間内の好きって意味で言ったつもりなんだけど。
ローズは本気で言ってるようにも聞こえるな。
「パピアナとローズも同じだけ好きさ。どちらが上とか下とかない。俺からしたらサリオスよりも遥かに上だ」
「サリオスは嫌いなわけね」
「当然だよ」
なぜこんなことをきいてきたのか。
パピアナは素直に言わないところがあるが、ローズはシャイな面があるようだな。
顔も赤くなっている。
「ジェンティルも?」
「ああ、嫌いだな。大魔道士と言っても、中身は酷い女さ。強いだけで、まるで魅力なんかない。何も魅力はないから、もう森の王に帰りたいとも思わない」
「帰らなくていいのよ。竜の守りパーティーがあるでしょ。きっと強くなれるパーティーと思う。森の王に追いつける日がくる」
「かなり長い道のりだけどな。ローズとパピアナとミヤマがいたら、もっと上のランクにも行けそうな気がしてる」
「トレイルの中には魔王竜ゲオルギウスがいるのかな。マジックメイジが言ってたでしょ。それで破裂した」
「俺にも実はわかっていないんだ。ただゲオルギウスが死ぬときに俺に何らかの力を託したんだと思う」
「とにかく、力強い味方なわけね」
「そういうことだ。もう寝ようか」
外の空気も吸い込んだし、ローズとも話せたから、満足した。
ローズもパピアナのことは納得してくれたみたいだ。
それから後日、サリオスの噂を町で聞いた。
まだ遠くに行ったわけじゃないらしい。
「サリオス達はこの近辺にいるらしいと聞いた」
「厄介だ、トレイルに付きまとう奴だ」
「きっとトレイルがまたアイテムを集めると思っている。こうなると冒険して取ったアイテムをみんな取られちゃう。これは許せない。ドワーフとしては納得できない」
ミヤマはドワーフの意地からか納得できないようだ。
アイテムを取ることに意地がある。
「ちなみにレベルは26になった。新スキルの野獣の爪の効果もあった」
「26か、おめでとう。ローズの成長も止まらないから、まだ伸びると思う」
「成長が止まる人もいるって聞く。猫人族は人よりもレベルアップの限界は高いと言うので、まだ成長できる」
先日のマジックメイジ戦でまたローズがレベルアップしたと。
良いことだ。
「ローズだけじゃなくてよ、私もレベルアップしている。レベルは30になった」
「パピアナもか。なんだ私だけかと思ったのに。でもパピアナも苦しい戦いをしたから、レベルアップはありね」
「良かったな」
ローズに続いてパピアナもレベルアップだった。
マジックメイジからの経験値は多かったらしい。
「ありがとトレイル」
「なんか2人だけレベルアップしていいな」
「ミヤマは大事な仕事をした。冒険者を探してきて、冒険者からは感謝されてるから、ひがむことはない」
冒険者を探していたので、レベルアップしていないミヤマだった。
「ひがむよ」
「ミヤマはまた別のクエストとかで活躍してよね。そしたら助かるし」
「その時はローズにも負けないくらいに戦うわ」
「お願いね」
「そういうことだ。ミヤマは次があるさ」
今後に期待してミヤマは納得してくれる。
俺のレベルは475だ。
ちょっと前にレベル2だった。
わずか数日でレベルが470以上上がったとなるのは、どう自分で考えたらいいのだろうか。
もはや人族の域を超えているとしか思えない。
「そのかわり、お肉を食べさせてちょうだいトレイル!」
「ええっ、関係ある?」
急に話が変わり過ぎのような。
「いいわね、ご飯にしよう。猫はご飯が1番大事な仕事」
「ご飯て仕事かい」
「仕事よ、食べないと動けなくなるの」
「決まり。トレイル、行こう」
「そうだな」
ローズの押しもあり肉料理店に行くとなる。
料理店では冒険者だけでなく、親子づれもテーブルにいた。
美味しそうに食べてるのをローズが見ていて、
「あの肉料理食べたい!」
「注文したらいい」
「ローズが注文するのなら、私も注文してもいい。別に注文したいわけじゃないけど」
「どっちなんだパピアナは。同じにしな」
「トレイルが……そう言うなら注文する」
「本当は食べたいのでしょ、素直に注文したら」
「私にお構いなくミヤマもどうぞ」
パピアナは結局はローズと同じでいいらしい。
素直に言わないところはいつものことか。
「ドワーフは肉は好物だ。長い間、ダンジョンに潜り続けることもある。保存食にもなる肉は好きだ」
「じゃあミヤマも同じ肉料理だ」
俺も同じ料理にして食べる。
「美味しい!」
「ローズったら、食べるの速い!」
「猫人はなんでも速いのよ、素早さは私のスキル!」
素早さがあるのと早食いは関係あるのか微妙だが。
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パピアナが警告しておくと、
「ううううううっ、つまった!」
「だから、言ったのに!」
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