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『ヒール68』
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『ヒール68』
「サリオスって言ったら魔王をも倒せる冒険者て聞いてるぴょん」
「確かに強いよ」
「でもパーティーメンバーは強い、勇者サリオスに大魔道士ジェンティル、剣士ムジカとそうそうたるメンバーがいる。普通なら一人でもパーティーリーダーとしてAランクパーティーにもなれる器でしょ。だからなのか、メンバーの間で上手くいってないみたいなのよね。以前はトレイルか雑用係として、潤滑油的な役割をしていたの。三人が意見が違ってもトレイルが間に入っていたみたい。しかし現在はトレイルはいない」
「トレイルがいなくなって初めてトレイルの存在の大きさに気づいた。トレイルに戻ってこいと言ってる。全く信じられないし、あきれます」
「なるほど」
受付嬢はパピアナの話を頷いて聞く。
「トレイルが居なくなったら、代わりの雑用係を募集したらしいの。そしたらその募集した冒険者が使えなかったとなった。3人とも個性が強いから、意見が対立するだろうし、代わりの冒険者には荷が重かったらしい。トレイルがそれだけ気を使っていたのよ」
「それに今頃になって気づいたサリオスはトレイルを再びパーティーに呼びたいとなったけど、トレイルは当然に断るわね」
「俺はきっちり断ったんだ」
「当たり前ぴょん」
「だから新しい雑用係はみんな首になっているかも」
「いやいや、森の王の誘いを断る人はトレイルだけでしょうが、その様な事情がおありならわかります」
「さらに、領主を使い、ローズを竜の守りから引きはがそうとしたの。竜の守りを内側から壊そうとしたの。しかしローズも守り、逆に領主をねじ伏せたわけです。サリオスはトレイルの強さに今頃は驚いているはず」
「殺し屋に勝てると思っていない。トレイルは下級の回復術士としか思っていないからね」
「だいぶギルドが持つ森の王のイメージと違いますね。世界最強レベルの森の王のイメージと」
「違いますよ、あれは世界最低な森のゴミだよ。エルフの私が保証する。なんなら、掲示板にそう書いておこうか!」
「それはやりすぎですパピアナさん」
直ぐに受付嬢から止められる。
「間違いなくケンカになるな」
「しかしサリオスがトレイルに対して意地の悪い行為、行き過ぎた行為をしているのはショックですし、気にとめておきます。それと風の陣バーニングと殺し屋シャークウォーニンはギルドが引き受けます。問題児ですので」
ギルドでサリオスについて話したところ受付嬢はショックを受けていて、いかにサリオスが過剰に期待されているかということだ。
魔王が世界を恐怖させているのは確かなので、サリオスや大魔道士ジェンティルに期待するのは仕方ないか。
ギルドから去り、料理店にいくのはDランクに上がったお祝いとのこと。
普通は何年もかけて上がるランクアップを短期間で達成したので、ローズもにこやか。
「ランクアップするのはいいことよね。どうせならDを超えてCにしてくれても良かったかな」
「ローズは欲がないな。私ならCじゃなくてBを要求したけどな。有名な殺し屋を倒したんだ、それもギルドが探していたバーニングも倒したのだ。Cでも低いと思った」
肉を食いながら言うパピアナ。
「パピアナは欲があり過ぎな感ある」
「欲深い女みたいに見ないで」
「ねぇみんな、お肉食べていいかぴょん」
「どうぞお食べ」
「美味いぴょん」
「肉はいい!」
「しかし肉を食べてる暇はなさそうよトレイル」
「どういうことだローズ?」
ローズが意味深なことを言った。
テーブルにて肉を囲う俺達はローズに視線を合わせる。
「ほら、見てご覧よ、お客の反応を。あそこにいるのが誰かを」
「どれローズ」
「まさかトレイル」
「あれは、サリオス!」
ローズが見ていた方向に視線を送ると、お客が騒いでいた。
お客はサリオスが来客で来たのを見て騒いでいる。
なぜサリオスがこの料理店に?
「サリオス、それにジェンティルとムジカもいる。3人お揃いで」
「どうする」
「どうするもないだろう。俺のことに気づいているみたいだし」
「こっちに来る」
なぜ来たかわからないし、そのまま俺のテーブルに来たサリオス。
お客はサリオスに道を開ける。
どの客もサリオスを見るのは初めてなのだろう。
口を開けたまま、神を見るようにしている。
実際は神でも何でもない、とんでもない自己中の人間なんだが。
「おおトレイル、それに仲間の猫人やエルフも居るのか。偶然だな」
わざとらしい感じ。
「何しに来た」
「そんな冷たいいい方するなって。俺は肉を食べに来ただけさ」
「隣に座るわよトレイル」
ジェンティルが隣のテーブルに着いたが、パピアナやローズは何しに来た的な視線である。
ジェンティルの登場にもお客の男は視線を集めていた。
とても美人だし、色気のある女だから、つい見つめてしまう。
しかしどんな冒険者もジェンティルは手におえない。
サリオスとも口喧嘩は耐えないし、怖がらない女なのだ。
普通の男なら一晩も持たないだろうな。
「ジェンティル、他に空いてるテーブルがあるだろう。そっちで食べたらどうだい」
「一緒に食べるのが嫌なのトレイル? 以前はご飯の用意をしてくれた仲間でしょ。私はトレイルと食べたいの」
「止めてくれその話は。俺は昔のトレイルじゃなくなった」
「そうよ、今は竜の守りのトレイルよ。あなたのトレイルと違うの。勘違いしないでくれる!」
ミヤマが大魔道士に文句を言うと、聞いてるお客はおびてしまい、遠ざかっていった。
「サリオスって言ったら魔王をも倒せる冒険者て聞いてるぴょん」
「確かに強いよ」
「でもパーティーメンバーは強い、勇者サリオスに大魔道士ジェンティル、剣士ムジカとそうそうたるメンバーがいる。普通なら一人でもパーティーリーダーとしてAランクパーティーにもなれる器でしょ。だからなのか、メンバーの間で上手くいってないみたいなのよね。以前はトレイルか雑用係として、潤滑油的な役割をしていたの。三人が意見が違ってもトレイルが間に入っていたみたい。しかし現在はトレイルはいない」
「トレイルがいなくなって初めてトレイルの存在の大きさに気づいた。トレイルに戻ってこいと言ってる。全く信じられないし、あきれます」
「なるほど」
受付嬢はパピアナの話を頷いて聞く。
「トレイルが居なくなったら、代わりの雑用係を募集したらしいの。そしたらその募集した冒険者が使えなかったとなった。3人とも個性が強いから、意見が対立するだろうし、代わりの冒険者には荷が重かったらしい。トレイルがそれだけ気を使っていたのよ」
「それに今頃になって気づいたサリオスはトレイルを再びパーティーに呼びたいとなったけど、トレイルは当然に断るわね」
「俺はきっちり断ったんだ」
「当たり前ぴょん」
「だから新しい雑用係はみんな首になっているかも」
「いやいや、森の王の誘いを断る人はトレイルだけでしょうが、その様な事情がおありならわかります」
「さらに、領主を使い、ローズを竜の守りから引きはがそうとしたの。竜の守りを内側から壊そうとしたの。しかしローズも守り、逆に領主をねじ伏せたわけです。サリオスはトレイルの強さに今頃は驚いているはず」
「殺し屋に勝てると思っていない。トレイルは下級の回復術士としか思っていないからね」
「だいぶギルドが持つ森の王のイメージと違いますね。世界最強レベルの森の王のイメージと」
「違いますよ、あれは世界最低な森のゴミだよ。エルフの私が保証する。なんなら、掲示板にそう書いておこうか!」
「それはやりすぎですパピアナさん」
直ぐに受付嬢から止められる。
「間違いなくケンカになるな」
「しかしサリオスがトレイルに対して意地の悪い行為、行き過ぎた行為をしているのはショックですし、気にとめておきます。それと風の陣バーニングと殺し屋シャークウォーニンはギルドが引き受けます。問題児ですので」
ギルドでサリオスについて話したところ受付嬢はショックを受けていて、いかにサリオスが過剰に期待されているかということだ。
魔王が世界を恐怖させているのは確かなので、サリオスや大魔道士ジェンティルに期待するのは仕方ないか。
ギルドから去り、料理店にいくのはDランクに上がったお祝いとのこと。
普通は何年もかけて上がるランクアップを短期間で達成したので、ローズもにこやか。
「ランクアップするのはいいことよね。どうせならDを超えてCにしてくれても良かったかな」
「ローズは欲がないな。私ならCじゃなくてBを要求したけどな。有名な殺し屋を倒したんだ、それもギルドが探していたバーニングも倒したのだ。Cでも低いと思った」
肉を食いながら言うパピアナ。
「パピアナは欲があり過ぎな感ある」
「欲深い女みたいに見ないで」
「ねぇみんな、お肉食べていいかぴょん」
「どうぞお食べ」
「美味いぴょん」
「肉はいい!」
「しかし肉を食べてる暇はなさそうよトレイル」
「どういうことだローズ?」
ローズが意味深なことを言った。
テーブルにて肉を囲う俺達はローズに視線を合わせる。
「ほら、見てご覧よ、お客の反応を。あそこにいるのが誰かを」
「どれローズ」
「まさかトレイル」
「あれは、サリオス!」
ローズが見ていた方向に視線を送ると、お客が騒いでいた。
お客はサリオスが来客で来たのを見て騒いでいる。
なぜサリオスがこの料理店に?
「サリオス、それにジェンティルとムジカもいる。3人お揃いで」
「どうする」
「どうするもないだろう。俺のことに気づいているみたいだし」
「こっちに来る」
なぜ来たかわからないし、そのまま俺のテーブルに来たサリオス。
お客はサリオスに道を開ける。
どの客もサリオスを見るのは初めてなのだろう。
口を開けたまま、神を見るようにしている。
実際は神でも何でもない、とんでもない自己中の人間なんだが。
「おおトレイル、それに仲間の猫人やエルフも居るのか。偶然だな」
わざとらしい感じ。
「何しに来た」
「そんな冷たいいい方するなって。俺は肉を食べに来ただけさ」
「隣に座るわよトレイル」
ジェンティルが隣のテーブルに着いたが、パピアナやローズは何しに来た的な視線である。
ジェンティルの登場にもお客の男は視線を集めていた。
とても美人だし、色気のある女だから、つい見つめてしまう。
しかしどんな冒険者もジェンティルは手におえない。
サリオスとも口喧嘩は耐えないし、怖がらない女なのだ。
普通の男なら一晩も持たないだろうな。
「ジェンティル、他に空いてるテーブルがあるだろう。そっちで食べたらどうだい」
「一緒に食べるのが嫌なのトレイル? 以前はご飯の用意をしてくれた仲間でしょ。私はトレイルと食べたいの」
「止めてくれその話は。俺は昔のトレイルじゃなくなった」
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