最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール73』

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『ヒール73』



 シシリエンヌの槍が盗賊に落下したが、盗賊は槍を盾を使い防御に出ていた。
 盾はかなり厚めの防御力が高そうな盾だ。

「ははははっ、いくら槍で突き刺そうが、ぶ厚い盾を貫くのは不可能だろ!」
「むむ、硬いぴょん!」
「ははは、やはり逃げたか兎」
「盾でも槍が強いぴょん」

 盾と槍がぶつかり合うと、シシリエンヌは弾き飛ばされ、いったん後方に下がった。

「槍も強いがあの盾はもっと強いですね」
「ああ、シシリエンヌの攻撃を読んでいたからな。同じ攻撃ではキツイかな」
「頑張れ~!」

 隠れてシシリエンヌの戦いを見ていたのに、大声を出して応援してしまうパピアナ。

「だめよパピアナ、私達は隠れているんだから!」
「ローズも静かにしないと!」
「トレイル。ごめんなさい、静かにします」
「もう遅いだろう。盗賊は気づくだろうな」

 盗賊らは俺の方を見ていずにシシリエンヌとの戦いに集中している。
 大丈夫そうだ。
 そうしている間にシシリエンヌが槍を落下させる。
 シシリエンヌからしたらパピアナは足を引っ張るだけだった。
 盗賊は盾を構えていたら安心している気配だが、同じ槍攻撃か通じるか。
 そこはシシリエンヌの攻撃の能力が知れることにもなる。

 ドスン!
 盾に槍が当たる音。
 ぶ厚い盾を貫通するのは困難だな。

「あはははは、大したことはない。盾さえあったら、怖くもない槍だ!」

 盗賊は余裕を持って受け止めていた。
 シシリエンヌの動きは決してあきらめている風には思えない。
 槍を持っている手に力が入っているし。
 俺の思った通りに、シシリエンヌは盾で止められて終わっていなかった。
 盾から再び跳躍したからで、踏み台にした。
 盗賊の盾をから飛び跳ね、別の盗賊の方に。

「しまった! 兎がそっちに行ったぞ!」
「ああああ!」

 盾を持っていない盗賊は、盾の後方にいたが、そこをついた形だ。
 無防備な盗賊はまたも槍が突き刺さり、今度はずっと大きなダメージを受けたらしい。
 続けてシシリエンヌは跳躍する。
 盾を持たない盗賊に頭上から突き刺していった。
 2人、3人と槍が当たり、絶叫している声が、館の外庭は響き渡る。

「シシリエンヌのジャンプ力は人間よりも高い能力ですね」
「俺にとても真似できないな」

 言うとおり、人のジャンプ力を遥かに超えた足の力を見た。
 兎人は跳躍力があると聞いたことがあったが、ここまで凄いとは思わなかった。
 猫人のローズも跳躍力とも比較してみたい気もした。

「団長、助けてくれ~」
「情けない奴らだ。兎一匹倒せぬか」
「助けを!」

 槍の無双にたまらず団長に助けてと。
 これシシリエンヌの圧勝か。

「黒牙の雨」

 そこで初めて団長のウィザードが動きをみせる。
 どの程度の能力者なのかもここでわかるだろうな。
 ウィザードは仲間のピンチに剣を持った。

「トレイル、団長が剣を使うみたいよ。大丈夫かしら」
「見た感じだと、剣士らしいよ、剣は大きいし」
「槍と剣の戦いになるな」

 ウィザードがシシリエンヌに迫った時に、シシリエンヌは地面に着地した。
 着地した瞬間は冒険者にとっては防御に向かない。
 攻撃をするにはいいが、危ない瞬間でもある。
 敵のウィザードは着地の瞬間を狙っていたのだろうか、シシリエンヌは槍で構えるも剣が速い。
 恐ろしく速い剣がシシリエンヌの腕をかすめた。

「ああっ!」

 腕から流血したため、槍を離してしまう。

「ふふ、調子に乗ったな兎。俺を舐めたな、黒牙の雨」

 またも団長の剣が連打される。
 これは危ない、俺たちも隠れていたら。

「トレイル、ピンチだよシシリエンヌの!」
「助けに行こう!」
「俺が支援する。ローズ達はここに居てくれ。シシリエンヌにできるだけ戦わせたいのがある。彼女にとってはこれは単なる戦いじゃないからな」
「そんな余裕ない、シシリエンヌが負けたらどうする!」
「パピアナの言うのが正しい。今回のトレイルは無責任だ」

 ミヤマまで俺に反対した。

「確かに負けては困るが、彼女にとってはミヤマに良いところをみせたいんだと思う。仲間に入ったからには、自分の力を認められたいのはある」
「そうね。シシリエンヌは私達に仲間として戦っている。今は彼女を見守るのも大事かも」
「みんなバカっ、シシリエンヌがどうなっても知らないよ!」

 パピアナだけは納得していなくて、ピンチに立ち上がろうとしたが、俺は静止させる。
 静止させてる場合ではなく、ウィザードのスキルだろ黒牙の雨が炸裂しているからだ。

「盗賊だけはある。なかなか強い。でも負けられないぴょん」
「やめとけ、今なら命だけら助けてやるから領主の館から去れ。俺の盗賊団、暗闇の牙は金にだけ興味がある。戦いには興味ない。わざわざ戦いたくもないからだ。金目の物を狙いに来た。おとなしく去れ」
「去るわけにはいかないな、ウィザード」

 俺は隠れていた身を団長ウィザードの前に現したら、ウィザードと盗賊は俺を敵の目で見てきた。

「誰だお前は、盗賊か。お前も財産を狙いに来たか?」
「違う。シシリエンヌの仲間のトレイルだ。盗賊から財産を守るのが仕事なんで、絶対に持ち帰らせないとは言っておく」
「トレイル、どこかで聞いた名前。今は覚えていないが、兎の仲間であるなら敵だ」
「団長、兎と男も一緒に始末しちゃいましょう」

 ウィザードと仲間盗賊は俺も敵と認識し、敵意をむき出しにした。
 盗賊と戦う前にシシリエンヌのところに行く。
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