最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール82』

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『ヒール82』



 窃盗集団のバゲットらはどこにいるか不明だ。
 ただし目的は野草のある場所だから、必ずここに現れるのは確実だ。
 よってバゲットが現れるのを待つか、こちらから探しに行き発見するかの二択になる。

「他のパーティーはどうしてるかな。離れて行ったのもあるから、バゲットを自分から探しに行ったと考えられるわ」
「うん、その方が最初にみつける可能性があるからだろうな。積極的に行こうよトレイル?」
「ミヤマは積極的に探しに行きたい派か」
「だって黙って待っていて先に捕まえられたら悔しいし、特にあのムカつく冒険者パーティーだったら余計にムカつく」

 ミヤマはさっきの冒険者パーティーがかなり嫌いなのが伺えた。

「でも残っているパーティーもある。バゲットが現れる方に賭けている。私も同じかな。そう簡単に発見されるほどドジじゃないと思う」
「そしたら二手に分かれるのはどう。残って待つのと、探しに行くのとに。ローズは残っていたらいいし、ミヤマは探しに行けばいい。ちなみに私も探しに行きたいんだな」

 パピアナもミヤマに近いらしい。
 俺はというと残りたい派だった。
 なぜならこの広い山の中にいるバゲットを発見するのは、とても難しいと考えるからだ。
 それなら残っていたい。
 しかし二手に分かれるのは少し不安な面もあるが、大丈夫だろうか。

「トレイルは?」
「俺は残る」
「私は行く。待つのはつまらないぴょん」
「そしたら私はミヤマ、パピアナと行きます。この山の道や洞窟、滝や崖の場所も把握しているのは私。一緒に行った方が都合が良いでしょう」
「そうだな、ブーケドールがいたらたのもしい」
「よろしく」

 そこでヤマニ1番詳しいブーケドールがパピアナと同行すると決まった。
 ブーケドールが一緒なら俺も少し安心した。

「パピアナとミヤマでは不安だから、安心した」
「それどう言う意味?」
「もしかして私じゃ心配なわね、バカっ!」
「心配して言ったんだけど」
「ええっ、心配して、それなら許す」
「許すのかい!」

 ミヤマから言われたパピアナは少し恥ずかしがっていた。
 パピアナの気持ちは置いておいて、二つチームに別れての行動となった。
 俺とローズは野草の近くに待機。
 残りのパピアナ、ミヤマ、シシリエンヌ、ブーケドールは探しにいくチームだ。
 野草付近にいるのはあからさまなので、少し離れた地点に森林があった。
 木を影にしてバゲットを見張ることにした。

「2人になっちゃった。みんな大丈夫かな」
「パピアナ以外は大丈夫だろうと思う」
「あはは、トレイルも。私も同じ考え」
「あははは」

 ローズと2人になってから会話はあったが、バゲットの姿はなかった。
 もちろん直ぐには現れることはないのは承知だ。

「バゲットも私達が隠れて待っているのは察知していても不思議はないわね。そうなるとどうやって野草を取りに来るか。もしかした取りに来ないかも」
「いや、来るはずだ。クエストは以前からしているらしいと聞いた。ギルドはかなり前から冒険者パーティーを派遣していた。ずっと野草を取れていないとなる。しびれを切らして取りに来るだろう」

 バゲットもいつかは来るはず。
 それが今日なのか、明日なのかはわからない。
 こちらも長期戦を準備していけいと負けだな。
 近くに別のパーティーも隠れているはすだ。
 俺からは見えないので、はっきりとは確認していない。

「ローズは別のパーティーがどこにいるか把握できるかい?」
「いいえ、わかりませんね。気配を消して待っています。こうした気配を消すのに慣れているパーティーでしょう。全くわからないもの」
「ローズがわからないなら、俺はもっとわからないな」

 山はまだ明るく静かで、とても戦いの舞台となる風には思えない。
 魔物とバゲットが居なければ、ゆったりと暮らせそうだった。

 ドンドン!

 突然に地面が揺れる大きな揺れと音。
 なんだこの揺れは?
 ローズも反応していて、耳が真っ直ぐに上に伸びている。

「トレイル、これは何かしら地震」
「地震にしては変だよな、様子を見てみよう」

 森の中で隠れていたが、そうもいってられず、周りの様子を確認しに行くと、

「こ、これは、魔物!」
「大変だわ、蛇の魔物が!」

 見ると蛇の大型の魔物が数体以上はいた。
 そして冒険者パーティーが襲われていたのが見える。

「助けてくれ、バゲットだ!」
「バゲットが現れたぞ!」

 パーティーから聞こえたバゲットの名前。
 現れたのはいいが、この蛇の魔物はなんだ?

「バゲットらしい」
「いました。バゲットらしき男がいます」

 別の冒険者パーティーの近くに行った。
 すでに蛇と戦った後だったため犠牲者が多数出ている。
 牙に食われた傷あとが生々しい。

「あれはサラマンダーだ。Cランク以上はある。それが10匹も居る。バゲットは魔物テイマーだったんだ」
「魔物テイマー?」

 聞いたことはあった。
 魔物を自在に操れると。
 この様だと間違いないテイマーとなる。

「はははは、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。サラマンダーの餌になれ」
「止めろ、お前はバゲットか?」
「バゲットが俺の名前だが。知っても無駄だ。今から食われるのだからな」

 やはりバゲットだった。
 バゲットはサラマンダーの後ろにいて、まるで操るように両手を動かしていた。

「バゲットみたいね。どうやらパピアナ達ではなく私達が当たりだったみたいね」
「うん」

 俺は頷くけど、当たったからといって嬉しくなることはなかった。
 むしろ寒気がした。
 こんな大型の大蛇が目の前にいて、冒険者を食っているのだから。
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