最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

文字の大きさ
102 / 232

『ヒール90』

しおりを挟む
『ヒール90』



「はあ~はあ~」
「はあ~怖かった~」

 みんな必死に走って逃げたから呼吸が荒い。

「みんな大丈夫?」
「うん、まさか宿屋まで追いかけて来ないよね」
「宿屋から叫び声がしたから、たぶん来ないぴょん」

 来たら終わりだ。

「酒ぐせの悪い女だ。本気でトレイルを魔法で殺そうとしていたぞ」
「一度は殺されかかった。冗談でもキツイな」

 魔王竜の前で殺されかかった記憶はまだ俺の頭に鮮明だ。

「サリオスとケンカしたって。それがトレイルのせいだと。きっとトレイルが居なくなって森の王は変な関係になった。トレイルが3人を上手い関係にさせていた。3人はひとりひとりがSランク冒険者なのよね、だからトレイルみたいな潤滑油が必要なのよ」
「Sランクだとワガママなのね。あの感じでわかる。ナンパした男は生きてて良かったよ」
「森の王は現在は混乱しているのか。てとこはサリオスやムジカもこの町に居るのか。あまり俺は考えたくないけど」

 ジェンティルが居るなら残りの2人も居ると考えられる。

「サリオスとムジカもいる。どこか近くにいる。そしてトレイルにパーティーに復帰してもらいたい。早くどこか遠くにいけっての」
「魔王クラス魔物の討伐に行って欲しいが、今の感じだと無理だろうな」
「そのうち、Sランクも降格させられるわよ」
「そしたら世界が混乱する。魔王討伐を期待されてる3人なので」
「ああ、食べた気がしない」
「せっかく美味しい肉料理。もっと食べたかったぴょん」
「あはは、残念だったな。また行こうか。ジェンティルが居ない時に」
「早く行きたいぴょん」
「行こう」

 いい感じの料理は台無しとなったが、また行こうと話は決まった。
 サリオスとジェンティルがケンカしているのを想像してみたところ、身震いした。
 恐ろしい光景になる。
 城も簡単に破壊する力があるのだし、別の町に行って欲しいものだ。
 もう二度と会わないのを願う。
 宿屋で寝ながら思った。




 宿屋での朝。
 昨日のジェンティルの件はどうなったかは考えなかった。
 前を向いて行きたいし、シシリエンヌが半分裸に近い姿で歩いているのを見たら、どうでも良くなった。
 ローズも下着姿であるし。
 
 トントン。
 部屋の扉が開く音。
 誰だろうか。
 部屋に訪れられたことはないから、店主かな。

「まさかジェンティルでは。私が扉に行く」
「頼むミヤマ」

 ミヤマが危険なジェンティルかどうかを見に行った。

「朝からすみません。この宿屋にトレイルが泊まっていると聞いたから、なっ!」
「あなたは、騎士団のミュートエアー」

 訪れたのは店主じゃなくミュートエアーだった。
 ミュートエアーは部屋の中の様子に声をあげる。

「ななななな、何をしています、ごめん、帰ります!!!!!!!!」
「大丈夫です、お入り!」
「えっ!」

 ミヤマに誘われて入ったミュートエアーはシシリエンヌとローズが下着姿なのに顔を赤くしていた。

「シシリエンヌ、ローズ、服を着なさい。お客様だ」
「着ます」
「着ますぴょん」
「大丈夫ですか。別の日に来てもいいけど」
「勘違いしないでくれ、俺は大丈夫です。話してください」
「はい」

 ミュートエアーは突然来たのは話があるようだ。
 俺が何か変なことをしているかと勘違いしたに違いない。
 騎士団の一員であるミュートエアーは、領主と騎士団幹部の繋がりを俺達と一緒に暴いた仲。
 あの時から深い繋がりが生まれた。
 そのミュートエアーが来たからには、かなり重要な話と思えた。
 シシリエンヌは服を着て、俺の隣に来る。
 ローズは少し照れているのか、服を慌ただしく着て、ベッドに座った。
 パピアナはそのローズの隣に。
 みんながミュートエアーに注目。

「領主と騎士団幹部の件ではお世話になった。あの時のトレイルの活躍は今も衝撃でした。そして後日に領主の館の警備。騎士団が領主の私財を回収するまで守る役目を見事に達成したと、支部長から聞いてます。Cランクにランクアップされたとも。今回は昨日の件です。野草の窃盗犯バゲットを捕まえたのはギルドからも騎士団からもとても高評価なのはおわかりでしょう。バゲットに手に焼いていた騎士団は困っていました。そのバゲットを支部長が追求したら、ある人物に繋がりました」
「ある人物とは?」
「私の知ってる人物かしら?」
「早く教えてくれ」
「はい、その人物は商人ハルキストン。表向きは立派な商人で通っています。しかしバゲットの話では商人から野草を取るよう言われていたと話した。商人が野草を裏で取り引きして金儲けしているらしいのです。騎士団は商人に事実を追求しようとしたら、事実無根ですとそれ以上の話は拒否してきました。そして今日の早朝になって商人は町から逃亡したらしいのです」
「ハルキストン、どこかで聞いた名前だな」

 俺は聞いた名前だった。

「私は覚えている。ローズを気に入った領主と一緒にいた商人よトレイル」
「ああ、そう言えば商人らしき人物はいたかもな」

 なんとなく記憶にあったのを思い出す。
 領主と同じく年齢は高い、オヤジだった。
 領主はうさんくさいオヤジだったが、商人も同じうさんくさい感じした。
 あの商人か。

「話はわかったけど、宿屋まで来たのはどうして?」
「トレイル達にお願いがあって、商人を追いかけて欲しいの。騎士団としては商人にさらなる追求をしたいのかある」
「私じゃなくて騎士団が追いかける予定はないの。騎士団なら人数も多いし、あっという間に見つけられるでしょうに」

 ローズが質問したが、俺も頷いた。

「騎士団は動かないと決まった。なぜなら逃亡した先は隣の国だからなの。私達の騎士団が及ぶのは国の領土だけで、隣の国に入ることは出来ないの」
「騎士団は国の組織だからね。勝手に違う国に入ったら問題になる」

 騎士団は国が直接組織した団であり、王都を中心に国の治安維持にあたっている。
 国のために戦うため、騎士団になりたいと思う人は多い。
 しかし違う国には行けないため、俺に依頼してきたらしい。

「つまりは俺達がその国に探しに行けばいい。ミュートエアーの頼みなら受けるさ」
「トレイルなら受けてくれると思った」
「任せてよ私に!」
「そうよミュートエアー、隣の国で商人をハンマーで叩いて二度と帰ってこれなくしてやる」
「帰ってこれなくなったらダメでしょ」
「シシリエンヌです、よろしくぴょん」
「あら、新入りさん、よろしく」
「決まったな、さっそくその国に向かおう。必ず連れ戻して来ますよ」

 商人を捕まえに国外に行くと決まった。
 いつもより遠出になる。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...