最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

文字の大きさ
108 / 232

『ヒール96』

しおりを挟む
『ヒール96』



 足で潰されたら、終了だ。
 逃げる一手であろう。
 足の位置から避ける。

 ドスン!
 まるで地震のような揺れだった。
 今度は反対の足で俺の頭へ。
 
 ドスン!
 揺れの大きさに観客席も揺れているだろう。
 アンタイオスは連勝中らしいから、この足で相手の魔物か人を潰したと考えられる。
 一撃で倒せる力。
 しかし俺も負けたくはない。
 巨人相手にも剣を当てる。
 自慢の足首に剣を当てた。
 硬いが切れない皮膚じゃなかった。
 ダメージを与えた触感。
 肉を切った触感だ。

 オオオオ!
 アンタイオスの叫び声。
 効いている。
 剣しかない俺は切りまくる。
 足首、太ももを。
 効いているのが伝わった。
 観客席に声援が起きたが、罵声もあった。
 罵声はアンタイオスに賭けた人の声だろう。
 俺が負ける方に賭けたのだ。
 だが連勝中の魔物だった。
 足だけでなく腕も振ってきて、足に注意していたから、腕の攻撃を受けてしまった。
 不注意だった。
 当たった衝撃で、軽く体が吹き飛んだ。
 柵にまで激突。
 当たった瞬間にヒールした。



体力を1110回復しました。
経験値を1110獲得しました。
 
レベルが1885にアップしました。
レベルが1886にアップしました。
レベルが1887にアップしました。
レベルが1889にアップしました。



 痛いなんてレベルじゃない。
 失神しそうだ。
 魔王竜ヒールをしておいて正解。
 常にヒールの準備しておかないと死ぬな。
 その後は足と腕に注意をして剣で切った。
 アンタイオスの足はボロボロになり、流血する血は池のようになった。
 そこでアンタイオスは動きが悪くなり、その場に立てなくなって、地面に崩れた。
 アンタイオスは強いはずだが、俺のレベルが高過ぎた。
 レベルは1889にまでなり、アンタイオスなら倒せるまでになっていた。
 とはいえ、剣の基礎技術である剣技、基礎体力、防御などは素人同然。
 そのためレベル1889の力に頼る戦いなったが勝てたから良かった。
 観客席から迫力が起こったのが俺の耳に。
 オッズがどうであろうと関係ない。
 勝てばいいのだった。
 ローズ達は心配しているかな。
 まさか俺が登場するとは夢にも思わなかっただろうから。
 ムジカとの約束は果たした。
 勝てば商人に会わせるという約束。
 俺は試合が終わりホッとして、先程の選手控え室に戻るとした。
 だが入り口は閉まっていた。
 なぜか開かないのだ。

「なぜ開かない?」

 入り口らしきものはここしかなかった。
 他にない。
 なぜ戻れないのだろうか考えていた時に、場内が大歓声だった。
 不気味な予感。
 アンタイオスとは違う予感だ。
 俺は大歓声があったから、振り返った。
 振り返った先にはムジカの姿。

「ムジカなぜ?」
「さすがだトレイル。アンタイオスとの試合は見せてもらった。以前の雑用係時代とは比較しようがない成長だった。あり得ない成長。どうやって成長したのか知りたい。俺が次の対戦相手だ」

 がく然とした。
 あり得ないのはムジカの方だろう。
 話が違うし。
 しかししっかりと剣を握っている。

「話が違う。勝ったら商人に会わせると言った」
「俺に勝ったらの話だ」
「無理言うな。勝てるはずないのはわかっているはずだ。観客席も全員ムジカに賭けるよ」

 当然だろう。
 世界中の人がムジカが勝つ方に賭ける。
 オッズは意味ないし。

「さぁ、なんと次の試合はあの伝説の剣士であるムジカが登場! そしてトレイルはアンタイオスに勝ち連勝を狙う!」

 おいおい、勝手に試合開始するな。
 俺は出場すると言ってなくて、本人確認しないのか。

「素直に森の王に戻れば、こんな戦いは無用なんだがな。トレイルがいなくなった後、ダンジョンに潜った。難関なダンジョンの一つに数えられる。いうもなら最下層まで潜るのは困難ではなかったのに、違った。サリオスとジェンティルが言い合いになった。俺ともケンカになった。水を補給したくても持ってきていなかったり、食料品も数が違ったりした。魔石を集めるにしても自分達でする。トレイルの代わりに雇った冒険者は使えなかった。まるで役にたたなかったのは、強さは求めていなくて、サリオスやジェンティルのワガママを聞いてくれてる人がいないのだ。トレイルが居なくなって気づいたのだ。毎日ケンカばかりするようになった」
「ジェンティルが酒場に居たのはそのせいだな」
「酒場は知らなかったが、原因ははっきりしている。トレイルに復帰させる方法を考えていることだ。俺は強制的に戻らせる方法がいいと思うが」

 俺が聞いている以上にパーティーの状態が悪いみたいだ。
 現状の不調が続くとSランクも危ないのでは。
 3人がケンカしたのを考えるたげで戻りたくはないし、雇われた冒険者も直ぐに辞めるのは理解できる。
 他にも仕事はあるだろう。

「前から言ってるが、俺は戻る気はないことははっきり言っておく。竜の守りは最高のパーティーさ。森の王と違う。俺を本当に必要としてくれてる仲間だ。ムジカにはない気持ちがあるんだ。いくら邪魔してきても無駄だよ」
「嫌なら力で戻らせるしかないよな。剣士と剣士の戦いか。面白い」

 ムジカが剣を抜き構えた時に背中が氷った感覚に。
 こんな感覚は生まれて初めてだった。
 ムジカと戦った相手はみんな感じた。
 剣を握る手が動かないとはこのことか。
 まるで動きそうにない。
 圧倒的に不利。
 俺は思い切って踏み込み剣を振り下ろした。
 剣と剣の音。
 簡単に防御した音。
 やはり未熟な剣の技術ではムジカには通用しない。
 何度も何度も振った。
 その度になる音。
 全て防御された。
 アンタイオスには通じたのは、アンタイオスだったからだ。
 相手の格が違う。
 戦いはレベルだけでは決まらないのだ。
 剣術や経験が大きく影響する。
 今度はムジカの反撃。
 剣が大きく見える。
 まるで大木を振っているみたいに。
 こんな大木を防げるか。
 重い。
 とてつもなく重かった。

「よく防いだ。剣の使い方は素人同然。しかし自身のレベルを上げたことで防御力を上げたな。それしか説明がつかない。森の王にいた時はレベル2だったはず。そうなると今のレベルはありえないレベルに上がっている。信じられない何かを隠しているな。俺にわからない何かを」
「教えない」

 それからはムジカの一方的な攻撃になる。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...