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『ヒール98』
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『ヒール98』
「ふふふ、そこまで知ってるなら生かしておけぬなトレイル。私がなぜ野草を闇取引しているか。儲かるからだ。冒険者パーティーなら、あの野草は欲しいが、高価でり金のあるパーティーしか買えないアイテムだ。それを領主達と組んで金儲けしていたのは騎士団も調べたのだろうし、領主がペラペラと話したのだろう。尋問されて話したなら私を裏切ったことになるな」
「バゲットに野草を窃盗するよう命じていたのもだ」
「バゲットめ、しくじりおって。大金を渡していたのに、失敗するとはな。あいつはクビだ」
失敗したらクビて、最低な雇い主だな。
「バゲットは騎士団が確保している。もう二度と悪さはしないだろうよ」
「バゲットはもういい、それよりも野草を取る際にトレイル達を襲った冒険者パーティーがいただろ?」
「カイトレッドのことか、あれも商人が」
「違うな。カイトレッドは私は関与してないし、雇っていない。知りたいか?」
カイトレッドは俺がバゲットと戦っていた時にパピアナとシシリエンヌを小屋に拘束したパーティーだ。
確かにカイトレッドは誰かに雇われたとも言っていたが。
「あんたじゃないのなら」
「サリオスだよ」
「サリオス!」
びっくりした名前だった。
ここでサリオスの名前が出るとは思わなかったし、理由がわからない。
「私はサリオスにも野草を売っていた。市場よりかなりの格安でな。そしてサリオスはトレイルに野草を邪魔されたくなかった。それに竜の守りの評価を下げたかったらしいが。カイトレッドが失敗し、バゲットも失敗したのが不味かった。騎士団が私を追いかけてきたからだ。もうあの町にも帰れない。しかし心配はいらん」
「商売は出来なくなるのだろ。商人にとっては致命的なこと」
「心配いらん、なぜならこの闘技場も私が建てたからだ。あははは、まぁ、ムジカとトレイルの試合は最高に掛け金か増えた人気試合だった。お礼を言う」
この闘技場にも関わっていたらしく、俺で金儲けするとは、どこまで金に汚い男か。
「お礼を言ってる場合かな。俺はあなたを町に連れて帰る。もう好きにさせない」
剣を構えて商人を脅しておく。
けど、剣を持つ手が震えていて、おさまらない。
呼吸も荒くて息が苦しい。
頭も変な感じに。
魔王竜リフレインをした後遺症だろう。
体がだるくなり、力も入らなくなると、立っているのも難しい。
「トレイルの実力はわかった。恐ろしい程に強いと。あのムジカと戦い合える実力者」
「そんならおとなしく俺の命令に従ってもらおう」
「バカか。素直に聞くか。すでに手はうってある。トレイルの仲間の女がいただろ。一緒に観客席にいた女。今はどこに居るかな?」
「まさかローズ達を」
姿が見えないが、もしかして商人が何かしたのか?
「闘技場を見てご覧」
「闘技場」
商人が闘技場を向いた。
その先には俺とムジカが戦った闘技場内。
何やら観客席からも大歓声がする。
別の試合をしていると思ったが。
俺は直ぐに見に行きたいところだが、足がフラついて歩けなくて、ゆっくりと見てみると、闘技場内には信じられない光景があった。
「ローズ、パピアナ、ミヤマ、シシリエンヌ!!」
「あっ、トレイル!!」
みんな場内の中央に集まり魔物に囲まれている光景だった。
「バカっ、早く助けてくれよ!」
「ハンマーで叩く!」
「魔物に囲まれてますぴょん!」
商人の奴が手を回して、ローズ達を中央に集めたのだろう。
魔物の数が多いし、このままだと危険なのは明らか。
「トレイルよ、私に謝ればあの猫人らは助けてやろう」
「誰が謝るかよ。それに早く開放してくれ」
「私の言うことが聞こえなかったか。あそこの魔物は闘技場で勝ち残った魔物だぞ、魔物を解き放て!!」
商人の掛け声で魔物が開放される。
数は4匹。
助けに行きたいところだが、ローズ達から俺の場所まで距離があった。
かといって、ここから離れてローズ達を助けに行ったら商人を取り逃がしてしまうから、ここから離れたくない事情もある。
そもそも後遺症で、闘技場内まで行くのも困難な状態であった。
全身の力がない感じ。
「ふふふふ、助けに行ったらいいさ、私は闘技場から去るとしよう」
「ふざけやがって。今すぐに魔物を撤退させろ!」
「無理だね。ほら、観客席を見てみなよ。興奮しているだろ、これ決闘なのだよ。魔物と猫人らの試合さ。私が特別に組んだ試合なのさ。どちらが勝つかな、あははははは!」
商人は魔物4匹とローズ達を試合にしていて、観客に賭けさせていた。
どこまでも、ふざけてるな。
絶対に騎士団に渡すまで逃がすかよ。
商人はまだ俺の能力を理解していないな。
「こりゃ、魔物が勝つだろ!」
「いや、あの女の方がオッズが高いから、オレは女に賭けるぜ!」
観客からは早くも声援が飛び交う。
魔物に賭けた者。
ローズたちに賭けた者。
オッズは魔物が低いらしいから、魔物が勝つ方にみんな賭けてるのがわかる。
しかしオッズ通りにはさせないし、オッズのままなら、みんな死んでしまう。
歓声が上がると魔物は距離を狭めていき、ミヤマに襲いかかった。
魔物の姿に鑑定すると、
リザードマン
レベル25
体力500
魔力1
突き刺し
ベビードレイク
レベル31
体力400
魔力400
ゾンビ
レベル29
体力420
魔力100
魔法
痺れる死体
ジャックランタン
レベル24
体力300
魔力400
スキル
体力吸収
4匹の魔物は同じ魔物はおらず、どれもみんなには強敵と言えるステータスだった。
商人は闘技場に居る魔物を集めてローズらにぶつけてきたのは本当だった。
「ふふふ、そこまで知ってるなら生かしておけぬなトレイル。私がなぜ野草を闇取引しているか。儲かるからだ。冒険者パーティーなら、あの野草は欲しいが、高価でり金のあるパーティーしか買えないアイテムだ。それを領主達と組んで金儲けしていたのは騎士団も調べたのだろうし、領主がペラペラと話したのだろう。尋問されて話したなら私を裏切ったことになるな」
「バゲットに野草を窃盗するよう命じていたのもだ」
「バゲットめ、しくじりおって。大金を渡していたのに、失敗するとはな。あいつはクビだ」
失敗したらクビて、最低な雇い主だな。
「バゲットは騎士団が確保している。もう二度と悪さはしないだろうよ」
「バゲットはもういい、それよりも野草を取る際にトレイル達を襲った冒険者パーティーがいただろ?」
「カイトレッドのことか、あれも商人が」
「違うな。カイトレッドは私は関与してないし、雇っていない。知りたいか?」
カイトレッドは俺がバゲットと戦っていた時にパピアナとシシリエンヌを小屋に拘束したパーティーだ。
確かにカイトレッドは誰かに雇われたとも言っていたが。
「あんたじゃないのなら」
「サリオスだよ」
「サリオス!」
びっくりした名前だった。
ここでサリオスの名前が出るとは思わなかったし、理由がわからない。
「私はサリオスにも野草を売っていた。市場よりかなりの格安でな。そしてサリオスはトレイルに野草を邪魔されたくなかった。それに竜の守りの評価を下げたかったらしいが。カイトレッドが失敗し、バゲットも失敗したのが不味かった。騎士団が私を追いかけてきたからだ。もうあの町にも帰れない。しかし心配はいらん」
「商売は出来なくなるのだろ。商人にとっては致命的なこと」
「心配いらん、なぜならこの闘技場も私が建てたからだ。あははは、まぁ、ムジカとトレイルの試合は最高に掛け金か増えた人気試合だった。お礼を言う」
この闘技場にも関わっていたらしく、俺で金儲けするとは、どこまで金に汚い男か。
「お礼を言ってる場合かな。俺はあなたを町に連れて帰る。もう好きにさせない」
剣を構えて商人を脅しておく。
けど、剣を持つ手が震えていて、おさまらない。
呼吸も荒くて息が苦しい。
頭も変な感じに。
魔王竜リフレインをした後遺症だろう。
体がだるくなり、力も入らなくなると、立っているのも難しい。
「トレイルの実力はわかった。恐ろしい程に強いと。あのムジカと戦い合える実力者」
「そんならおとなしく俺の命令に従ってもらおう」
「バカか。素直に聞くか。すでに手はうってある。トレイルの仲間の女がいただろ。一緒に観客席にいた女。今はどこに居るかな?」
「まさかローズ達を」
姿が見えないが、もしかして商人が何かしたのか?
「闘技場を見てご覧」
「闘技場」
商人が闘技場を向いた。
その先には俺とムジカが戦った闘技場内。
何やら観客席からも大歓声がする。
別の試合をしていると思ったが。
俺は直ぐに見に行きたいところだが、足がフラついて歩けなくて、ゆっくりと見てみると、闘技場内には信じられない光景があった。
「ローズ、パピアナ、ミヤマ、シシリエンヌ!!」
「あっ、トレイル!!」
みんな場内の中央に集まり魔物に囲まれている光景だった。
「バカっ、早く助けてくれよ!」
「ハンマーで叩く!」
「魔物に囲まれてますぴょん!」
商人の奴が手を回して、ローズ達を中央に集めたのだろう。
魔物の数が多いし、このままだと危険なのは明らか。
「トレイルよ、私に謝ればあの猫人らは助けてやろう」
「誰が謝るかよ。それに早く開放してくれ」
「私の言うことが聞こえなかったか。あそこの魔物は闘技場で勝ち残った魔物だぞ、魔物を解き放て!!」
商人の掛け声で魔物が開放される。
数は4匹。
助けに行きたいところだが、ローズ達から俺の場所まで距離があった。
かといって、ここから離れてローズ達を助けに行ったら商人を取り逃がしてしまうから、ここから離れたくない事情もある。
そもそも後遺症で、闘技場内まで行くのも困難な状態であった。
全身の力がない感じ。
「ふふふふ、助けに行ったらいいさ、私は闘技場から去るとしよう」
「ふざけやがって。今すぐに魔物を撤退させろ!」
「無理だね。ほら、観客席を見てみなよ。興奮しているだろ、これ決闘なのだよ。魔物と猫人らの試合さ。私が特別に組んだ試合なのさ。どちらが勝つかな、あははははは!」
商人は魔物4匹とローズ達を試合にしていて、観客に賭けさせていた。
どこまでも、ふざけてるな。
絶対に騎士団に渡すまで逃がすかよ。
商人はまだ俺の能力を理解していないな。
「こりゃ、魔物が勝つだろ!」
「いや、あの女の方がオッズが高いから、オレは女に賭けるぜ!」
観客からは早くも声援が飛び交う。
魔物に賭けた者。
ローズたちに賭けた者。
オッズは魔物が低いらしいから、魔物が勝つ方にみんな賭けてるのがわかる。
しかしオッズ通りにはさせないし、オッズのままなら、みんな死んでしまう。
歓声が上がると魔物は距離を狭めていき、ミヤマに襲いかかった。
魔物の姿に鑑定すると、
リザードマン
レベル25
体力500
魔力1
突き刺し
ベビードレイク
レベル31
体力400
魔力400
ゾンビ
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体力420
魔力100
魔法
痺れる死体
ジャックランタン
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体力300
魔力400
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