最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール101』

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『ヒール101』



 勝ったパピアナは俺の方に顔を向けて、喜びのポーズをするも、体力がなくなり座り込んだ。
 俺もポーズを返した。
 よく勝ったなパピアナ。
 少し休んでいてくれ。




 パピアナの勝ちに続けとばかりにシシリエンヌが奮起。
 頼みの足はボロボロである。
 シシリエンヌにとって足は手よりも重要な要素。
 跳躍する力が弱まると攻撃力もダウンするからだ。

「最後の攻撃よ、ドレイク」

 最後のと言った。
 シシリエンヌは勝負に出たのか。
 相手のベビードレイクは翼が切れている。
 恐らくは両者は互角。
 シシリエンヌが跳躍した。
 ベビードレイクも跳躍。
 お互いに空中で激突。
 ベビードレイクの牙が速かった。
 シシリエンヌの胸に噛み付いた直後に、胸から血が出る。
 ダメか。
 俺はシシリエンヌの負けを想像してしまった。
 自分でも嫌だが想像した。
 しかし俺の想像を裏切るかのようにシシリエンヌは空中で立て直していき、槍をドレイクへと。
 ドレイクの胴体に突き刺す。
 槍が刺さり噛み付いた口は胸から離れる。
 ベビードレイクは空中から落下し、力尽きるとシシリエンヌは着地。
 出血しながらも俺の方に視線を送り、笑顔を作った。
 胸が痛々しい。
 俺も笑顔を返した。
 良かった。
 負けたと思った俺の早とちりだった。

「なんと兎人が勝った!」
「ベビードレイクが負けた!」

 リザードマンに続いてベビードレイクの負けは賭けた人からは予想外の負けとなり、どよめきが起きる。
 シシリエンヌには後で頑張ったなと褒めたい。





 まだ戦いは続いた。
 ミヤマがゾンビと激闘中。
 ゾンビはハンマー攻撃を受けたと思われるが、もともと服はボロボロの服装であり、包帯巻き。
 そのためダメージ量がわかりにくい点がある。
 ミヤマはすでに傷を負っており、痛々しい生傷だ。
 直ぐにでもヒールしたいが、今の俺には無理なのが残念でしかない。

「よくも自慢の体に傷をつけたわね。許せません!」

 ミヤマのハンマー攻撃。
 ゾンビは包帯を投げてミヤマを包む。
 自慢の体とか戦いに関係ないけどな。
 ミヤマは包帯巻きにされて見えなくなった。
 ヤバイだろ、これは。
 動けなくして、このまま袋叩きになる。
 ゾンビの策略なのか、ミヤマは立ったままぐるぐる巻きに。
 ゾンビが接近してミヤマに噛み付く。
 噛まれたら厳しいだろう。
 かといって、あの包帯を取る方法がない。
 ミヤマが噛まれているのを見ているしかなかったら、ゾンビが噛むのを止める。
 なぜ止めたのか。
 ゾンビは固まったままだ。
 すると包帯巻きのはずが包帯が、はち切れた。
 ミヤマが包帯の中で回転していたのがわかった。
 回転することで包帯が緩くなり取れて、中からミヤマの姿が現れた。
 そしてゾンビにハンマーを当てるとゾンビは吹き飛んでいった。
 回転しながらのハンマー攻撃で与えるダメージが増大した。

「ゾンビが殴り飛ばされて負けた!」
「ドワーフ族の女が勝った。またも魔物側が負けた、残りはジャックランタンだけだぞ!」

 観客席からはミヤマの勝利に大きな驚きの声が起きた。
 オッズでは負けていたのに、覆す勝利。
 ミヤマはいつもなら決めポーズをするのに、今回は違う。
 肩から血が流れているのは、ゾンビに噛まれたのを示している。
 そのまま場内の地面に両手をついた。
 ゾンビに勝ってくれて良かった。
 あのまま噛まれ続けるとゾンビに変わってしまうのかな。




 最後に残ったのはローズ。
 カボチャ頭をしたジャックランタンが相手だ。
 ジャックランタンは斧を持っていた。
 ローズの短剣と激闘していて、火花が散るのが見えた。
 素早さはローズがあるが、ジャックランタンは対応していた。
 防御力が高いらしく、ローズの短剣を見極める目を持っている。
 手強いなあのカボチャは。
 斧がローズの短剣を弾き飛ばした。
 短剣が負けたからだった。
 これでジャックランタンは攻勢に出る。
 武器をなくしたローズが不利なのは誰の目にも明らかだ。
 このままだとローズは斧で切られるな。
 俺の中に不安がよぎる。
 そのとおりに斧を振ってきたから、ローズは防御するか回避するしかない。
 回避する。
 後ろにサッと逃げた。
 しかしジャックランタンはすかさずにローズを追いかけ、斧を振り回した。
 斧の攻撃は速くローズは逃げるも、服を切り刻まれていった。
 服がボロボロに切れていくのは、見ていて厳しい。
 いつかは皮膚も切られてしまう。
 そう思った時にローズの腕から流血が起きた。
 さらに斧の攻撃は続き、もう一方の腕も切られると、流血が起きる。
 両腕が負傷したらしい。
 逃げるしかないが、逃げていても勝つことはない。
 ジャックランタンは動きの悪くなったローズに狙いを定めていて、トドメをさすつもりらしい。
 さすがに俺は危険を感じるも、回りのパピアナやミヤマやシシリエンヌら疲れ果てて、すぐには動けない感じ。
 ローズの助けに入ること叶わずに、斧の攻撃が迫った。
 厳しい攻勢に俺は目を閉じてしまうが、目を開けるとローズはしっかりと立っていた。
 斧の攻勢を自分の爪で受け止めていたから。
 まだ爪があった。
 ローズは体が武器でもある。
 爪で防御したら、もう一方の爪でカボチャの頭を引っかく。
 カボチャが爪で割れていた。
 そこからはローズが攻勢に出て、カボチャの体にも突き刺し、斧は手放した。
 もうジャックランタンに勝てる要素はない。
 ローズが爪で滅多切りにした。

「おお、ジャックランタンまで負けた。魔物が完全に負けた!」
「なんてこった、俺の金が全部消えた!」
「やった~~、女に賭けたから大儲けしたぞ!」

 観客席からは試合の終わりで、勝った負けたの罵声と歓喜が起きる。

「良かった、ローズが勝てて」

 俺はローズの勝ちにホッとしていたら、体は限界に達していて、その場で倒れてしまった。
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