最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

文字の大きさ
135 / 232

『ヒール123』

しおりを挟む
『ヒール123』




勇者パーティー編

 勇者パーティー、サリオスは町の中の宿屋にいた。
 3人が宿泊している宿屋で、部屋は一番高い価格を選んだ。
 金には困らないし、狭い部屋はジェンティルが嫌うのが理由だ。
 ジェンティルは女性なのもあるが、部屋の内装にまでチェックする。
 自分が気に入らない部屋なら金を払った後でもキャンセルしたこともあった。

 サリオスと向かい合って座っている人物がいるからで、募集した雑用係に応募してきた冒険者だ。
 冒険者は面接しているわけで緊張していた。

「今までに冒険者の経験はあるかい?」
「はい、あります。冒険者ランクはDランク。パーティーでは後方支援してました。頑張ります!」
「Dか。そして支援経験ありか。よし採用する」
「あ、ありがとうございます!」

 喜んでいるのはまだ若い男性冒険者だった。
 隣にはもうひとりの男性冒険者がいる。

「僕もパーティー経験はある。同じくDランクですが、主に攻撃魔法が使えます」
「攻撃魔法は使わなくていい。森の王パーティーでは俺の言った通り行動したらいい。俺達を支援することだ。いわゆる雑用係だ。いいか?」
「はい、森の王に所属できるなら、何でもします!」
「採用する」
「ありがとうございます!」

 もうひとりは攻撃魔法を得意としていたが、雑用係で採用された。
 基本的に雑用係しか採用枠はないのが森の王だった。
 過去にはトレイルも採用された一人であった。
 
 サリオスは採用試験で冒険者を二人決定した。
 定期的にギルドから依頼があるからだ。



 採用した冒険者が宿屋から去った。
 ジェンティルが今回の採用に、

「前回は雑用係なしだった。3人だけでクエストに行った。今回は2人いるから問題なしね」
「前回は雑用係なしは痛かった。やはり俺たちには雑用係は必要なのが痛いほどわかった。トレイルほどに優秀かはわからないけどな」

 ジェンティルとムジカは反省するようにして話した。
 前回3人で行き、失敗に近い経験をしたのが、今回の2人採用になった。

「2人ともパーティー経験はあるし、トレイルの代わりにはなれると思う」

 サリオスも2人いればさすがにトレイルと同等の雑用係になれると判断していた。
 
「それでクエストの依頼が正式にあったの?」
「あった。クエストは森でのアンデッドの始末だ。なんでも森の中に大量にアンデッドが発生したらしい」
「おいおいアンデッドくらいなら、他の冒険者パーティーに依頼したらいいと違うか?」
「俺もそう思った。ギルドに断るつもりで言ったら、他のパーティーに依頼したが、全滅に近い状態になったらとか。数が多く、アンデッドのランクも高いと判明して、Aランクパーティーに依頼したが、あいにく他のクエストで今は遠征中。この町には俺たちのパーティーしか依頼する能力のあるパーティーがいないと言われた」

 ギルドは森の王以外に最初は相談した結果、Cランクのパーティーでは対応できない強い相手だった。
 なるべく森の王以外に声をかけるも、現在は依頼対応中だった。
 最後ののぞみで森の王に声掛けしたところで、仕方なくサリオスは承諾した。

「まぁなアンデッド魔物は放置はしたくないもんね。放置するどんどんとアンデッドの影響が広がるから。酷いとみんなアンデッドにされちゃう。放置していたら町がみんなアンデッドになってしまぅた話は聞いたことある。早目に手を打つのが得策ね」

 アンデッドは周りに影響を与える魔物。
 死んだ魔物がアンデッドになるのだが、アンデッドが付近にいるとアンデッド化しやすいと言われる。
 人族はアンデッドに襲われるとアンデッドとなる。
 町ごとアンデッドにされたことも過去にはあった。
 そのためギルドはアンデッドには常に早く始末するのを徹底していた。
 早く全滅させればそれだけ被害は少なくて済むからだ。
 
「ジェンティルもやる気だな」
「あら、私はいつもやる気あるわよ」
「どうだかな」

 サリオスは疑問に思った。
 ジェンティルのワガママな態度に前回は苦労した。
 パーティーが崩壊しかかったからだ。
 雑用係を必ず採用することと決めた。
 ジェンティルは集めた時は機嫌が悪かったが、現在は仲は少し修復されていた。
 しかし完全に修復したわけではなく、表面的な修復であったのはサリオスも感じていた。
 ちょっとしたことで、再びジェンティルとムジカとケンカ別れする可能性があると。

「今回は上手くいこう。ギルドは俺たちのパーティーが仲間割れしたのを噂で聞いている。もし本当に仲間割れしたとなれば、パーティーは戦力ダウンされたとみなすだろう。その結果は森の王はSランクから降格もあり得るだろう。大変な危機にあるので、絶対に失敗せずに依頼を成功させたい。ムジカ、ジェンティルわかったな?」

 せっかくSランクまで成功させたのが消えてしまうからだ。
 ジェンティルとムジカに約束させる。

「今度の雑用係君に期待するわ。せいぜい頑張ってもらおう」

 ジェンティルの性格はアップダウンが激しくサリオスの予想できるものではなかった。

「2人いたらトレイルと同じくらいは頑張るはずだ。本来ならトレイルがいたらな」
「あの子は連れ戻すわ私が。無理やりにでも」
「トレイルの竜の守りは、またも評判を上げたらしいぜサリオス」
「聞いた。領主に続き、商人も騎士団に送り込んだらしいな。俺たちを超えることはないが、目障りな存在になりつつある。すでにギルドからはCランクを得ているらしく近いうちにBランクになる可能性もある」
「早すぎるだろう。ギルドがトレイルにだけそんな早いランクアップしたら他のパーティーは文句を言うに決まっている。バランスが取れない」
「まさかあのトレイルにこんな力があったとはな。俺も見抜けなかった。雑用係をしている時は、単なるFランク冒険者だった。理由がわからない」
「サリオスがわからない物をトレイルは隠している。異常なランクアップ速度は昔のトレイルではない、まるで別人だ。何かがあったに違いない」
「とにかく出発は明日。目的はアンデッドの一掃だ」
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...