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『ヒール132』
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『ヒール132』
重体から復帰した竜人が集まり出して俺に感謝したり、握手を求めてくる。
竜人の手のひらは人と変わらなかったが、手の甲は硬い気がした。
たぶん皮膚が分厚いのと思われる。
ミュートエアーは俺の質問に黙ってしまう。
「今のところ不明な点が多いのが正直なところ。もし魔物が現れたならこれ程の大被害を与えるとして、目撃者が居るはずです。しかし現在は調査しても目撃者はいません。姿を見せずに攻撃をした魔物がいると考えてます。騎士団の調査では」
「姿を見せずに攻撃か。空からいっせいに攻撃してきた可能性もあるな」
ミュートエアーの説明だと飛行する鳥のような魔物をイメージした。
竜人なのだから竜が攻撃しないのはあるかな。
「魔物なら飛行するタイプは数多くいます。翼があれば可能ぴょん」
「それでも誰か一人は目撃者が居るでしょう。上空から炎を吐いたり、魔法攻撃してきたり、または氷の玉を打ってきたりするわねでしょう」
「目撃者がいないのは変だ。パピアナにしてはいい意見だ」
「私はいつも間違いは言ってないっ」
「言ってないのもしれないけど、そう思われてる」
「勝手に思えっ」
パピアナも同じく目撃者がいないのは変と感じたらしい。
俺も同感だが、では他に何か答えがあるのかと言われたら、答える自信はないかな。
重体の竜人が出たのは事実だ。
「重体のケガ人の多くは回復したのは本当に感謝する。原因がわからないとなると、再び同じ事態になりかねない不安は残った。現在を調査したり、判明するまでの間も町に残って欲しいのだが、トレイルの予定はどうなのかな?」
「俺達は帰ってもいいのですが、残って欲しいなら残ります」
「そうなると騎士団も助かる。トレイルがいてくれたら、非常事態でも怖くないから」
「俺のヒールが役に立てるなら何でもしますよ。その為に町にきたのですから」
ミュートエアーからは残って欲しいと言われ、頷く。
騎士団からの依頼は重体の竜人を回復してくれと言う内容だった。
回復することに関係しているのなら俺の出番だ。
「ちょっとミュートエアー、今の言い方は気になるな」
そこへ割り込んだのはローズだった。
気になる?
俺は別に気になる点はなかったが。
ローズはどこに気になったのかな。
「えっ、私が言ったことが何かローズの気に触ったかしら。でも私は何も変なことは言ってません」
「その、そのさ」
ローズは言いたそうだが、言い出さない感じだった。
ミュートエアーのどこが気に要らないのかはっきりと言って欲しいものだ。
「ローズ、ちゃんと言いなさいよ。言わないとわからないから」
ミヤマがもじもじするローズに言った。
ローズは言い出さなかったが、そこで覚悟が決まったらしく、
「あの~ミュートエアーはトレイルに残って欲しいて言ったよね。もしかして、トレイルが欲しくて残らせるつもりじゃないかと」
「ええっ! 違います違います、私はトレイルに力になってくれと頼んだのです。まさかトレイルが目当てとかない、ない!」
何を言うのかと思ったらローズはミュートエアーが俺に好意を抱いているのと思ったらしい。
そんなことあるわけないが、ローズは真剣な顔で言った。
「バカねローズ。ミュートエアーは騎士団の仕事で言ったことだよ。まに受けてどうするんだ」
「そうですぴょん」
「トレイル本人に聞いてみたらいい。どう思っているかは私も気になるところだしなっ」
パピアナが本心を聞けと言った。
ローズほどでなくてもパピアナも知りたいのと微妙に聞こえる。
ミヤマはあまり興味ないらしく、会話には入らないのは俺を信用しているからかな。
「どうなのトレイル?」
「どうなのかって言われたら、それは嫌いじゃない」
「やっぱりミュートエアーを狙っているの」
「狙っていない。俺は同じ目的をする仲間と思っている意味だ。変に考えなくていいからなローズ」
「はい、そうします」
猫耳を垂らして言った。
少し反省したようだった。
「ローズ、お願いですから私を変な目で見るのは止めてください。仕事がやりにくくなります」
「すみません。ミュートエアーは女性として綺麗。私よりも魅力があるから、ついトレイルを狙っているのかと」
「ローズはトレイルが好きなのよ。だから許してあげてくれな」
「はい」
ミュートエアーはミヤマの説明に頷いた。
「ちょっと、ミヤマったら、トレイルの前で言わないでよ!」
「今さら、否定してもダメよ」
「ローズはトレイルが好きぴょん」
「ローズが俺を信頼してくれていると思っている。俺にとっては大事なメンバーさ」
「ありがとう」
「ああ、どうでもいいから、早く魔物を探そうっ」
竜人の町に滞在すると決まった。
町は大都市ではないから、探索するのは難しくはないと思える。
竜人の人に話を聞いたりするのも必要だろうな。
「お~~い、トレイル、話を聞いた、凄い活躍したみたいだね!」
「あっ、クールキャット、それに他のメンバーも」
出発前に会った雷鳴の悪魔メンバー達とも合流した。
到着してからはどこにいるなかと気にはなっていたが。
「俺は予定通りに竜人の重体者をヒールしていた」
「聞いたよ竜人の人に。何でも400人以上の重体者を回復させたそうだな。トレイルにしか無理な相談だな。全く私たちの出番がない」
「そうだぜ、俺を抜きにしないでくれよな!」
「タップアウトが俺も居たら安心する。遊んでいたのかい?」
「遊んでいるか! 俺達は必死に町を調査していたのさ。どんな敵に攻撃されたのかとか。竜人の人に聞き込みしていた。遊んでいるわけない」
「それで、調査結果はどうなんだい。俺にも教えてくれ」
タップアウトがしていた調査には俺も興味がある。
原因を探すのに役に立てる情報がるかもしれない。
「ほとんど理由らしきものは聞き取れなかった」
「なんだ収穫なしか。使えねえな」
「使えねえとか言うな、エルフ!」
「もう少し情報はないのか」
他にも情報がないかタップアウトから引き出す。
何か情報を持っていそうな感じがあったからだ。
重体から復帰した竜人が集まり出して俺に感謝したり、握手を求めてくる。
竜人の手のひらは人と変わらなかったが、手の甲は硬い気がした。
たぶん皮膚が分厚いのと思われる。
ミュートエアーは俺の質問に黙ってしまう。
「今のところ不明な点が多いのが正直なところ。もし魔物が現れたならこれ程の大被害を与えるとして、目撃者が居るはずです。しかし現在は調査しても目撃者はいません。姿を見せずに攻撃をした魔物がいると考えてます。騎士団の調査では」
「姿を見せずに攻撃か。空からいっせいに攻撃してきた可能性もあるな」
ミュートエアーの説明だと飛行する鳥のような魔物をイメージした。
竜人なのだから竜が攻撃しないのはあるかな。
「魔物なら飛行するタイプは数多くいます。翼があれば可能ぴょん」
「それでも誰か一人は目撃者が居るでしょう。上空から炎を吐いたり、魔法攻撃してきたり、または氷の玉を打ってきたりするわねでしょう」
「目撃者がいないのは変だ。パピアナにしてはいい意見だ」
「私はいつも間違いは言ってないっ」
「言ってないのもしれないけど、そう思われてる」
「勝手に思えっ」
パピアナも同じく目撃者がいないのは変と感じたらしい。
俺も同感だが、では他に何か答えがあるのかと言われたら、答える自信はないかな。
重体の竜人が出たのは事実だ。
「重体のケガ人の多くは回復したのは本当に感謝する。原因がわからないとなると、再び同じ事態になりかねない不安は残った。現在を調査したり、判明するまでの間も町に残って欲しいのだが、トレイルの予定はどうなのかな?」
「俺達は帰ってもいいのですが、残って欲しいなら残ります」
「そうなると騎士団も助かる。トレイルがいてくれたら、非常事態でも怖くないから」
「俺のヒールが役に立てるなら何でもしますよ。その為に町にきたのですから」
ミュートエアーからは残って欲しいと言われ、頷く。
騎士団からの依頼は重体の竜人を回復してくれと言う内容だった。
回復することに関係しているのなら俺の出番だ。
「ちょっとミュートエアー、今の言い方は気になるな」
そこへ割り込んだのはローズだった。
気になる?
俺は別に気になる点はなかったが。
ローズはどこに気になったのかな。
「えっ、私が言ったことが何かローズの気に触ったかしら。でも私は何も変なことは言ってません」
「その、そのさ」
ローズは言いたそうだが、言い出さない感じだった。
ミュートエアーのどこが気に要らないのかはっきりと言って欲しいものだ。
「ローズ、ちゃんと言いなさいよ。言わないとわからないから」
ミヤマがもじもじするローズに言った。
ローズは言い出さなかったが、そこで覚悟が決まったらしく、
「あの~ミュートエアーはトレイルに残って欲しいて言ったよね。もしかして、トレイルが欲しくて残らせるつもりじゃないかと」
「ええっ! 違います違います、私はトレイルに力になってくれと頼んだのです。まさかトレイルが目当てとかない、ない!」
何を言うのかと思ったらローズはミュートエアーが俺に好意を抱いているのと思ったらしい。
そんなことあるわけないが、ローズは真剣な顔で言った。
「バカねローズ。ミュートエアーは騎士団の仕事で言ったことだよ。まに受けてどうするんだ」
「そうですぴょん」
「トレイル本人に聞いてみたらいい。どう思っているかは私も気になるところだしなっ」
パピアナが本心を聞けと言った。
ローズほどでなくてもパピアナも知りたいのと微妙に聞こえる。
ミヤマはあまり興味ないらしく、会話には入らないのは俺を信用しているからかな。
「どうなのトレイル?」
「どうなのかって言われたら、それは嫌いじゃない」
「やっぱりミュートエアーを狙っているの」
「狙っていない。俺は同じ目的をする仲間と思っている意味だ。変に考えなくていいからなローズ」
「はい、そうします」
猫耳を垂らして言った。
少し反省したようだった。
「ローズ、お願いですから私を変な目で見るのは止めてください。仕事がやりにくくなります」
「すみません。ミュートエアーは女性として綺麗。私よりも魅力があるから、ついトレイルを狙っているのかと」
「ローズはトレイルが好きなのよ。だから許してあげてくれな」
「はい」
ミュートエアーはミヤマの説明に頷いた。
「ちょっと、ミヤマったら、トレイルの前で言わないでよ!」
「今さら、否定してもダメよ」
「ローズはトレイルが好きぴょん」
「ローズが俺を信頼してくれていると思っている。俺にとっては大事なメンバーさ」
「ありがとう」
「ああ、どうでもいいから、早く魔物を探そうっ」
竜人の町に滞在すると決まった。
町は大都市ではないから、探索するのは難しくはないと思える。
竜人の人に話を聞いたりするのも必要だろうな。
「お~~い、トレイル、話を聞いた、凄い活躍したみたいだね!」
「あっ、クールキャット、それに他のメンバーも」
出発前に会った雷鳴の悪魔メンバー達とも合流した。
到着してからはどこにいるなかと気にはなっていたが。
「俺は予定通りに竜人の重体者をヒールしていた」
「聞いたよ竜人の人に。何でも400人以上の重体者を回復させたそうだな。トレイルにしか無理な相談だな。全く私たちの出番がない」
「そうだぜ、俺を抜きにしないでくれよな!」
「タップアウトが俺も居たら安心する。遊んでいたのかい?」
「遊んでいるか! 俺達は必死に町を調査していたのさ。どんな敵に攻撃されたのかとか。竜人の人に聞き込みしていた。遊んでいるわけない」
「それで、調査結果はどうなんだい。俺にも教えてくれ」
タップアウトがしていた調査には俺も興味がある。
原因を探すのに役に立てる情報がるかもしれない。
「ほとんど理由らしきものは聞き取れなかった」
「なんだ収穫なしか。使えねえな」
「使えねえとか言うな、エルフ!」
「もう少し情報はないのか」
他にも情報がないかタップアウトから引き出す。
何か情報を持っていそうな感じがあったからだ。
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