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『ヒール144』
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『ヒール144』
ミュートエアーに会い、盗賊の件は報告した。
盗賊を逃したことにはがっくりしていたのであるが、俺はもう心配ないと思っている。
「トレイル達には会って欲しい人物がいます。竜人族の町に住む長老です。彼はお年を取っていますが、現役で長老でして、神殿のこと、竜人の剣のこと、護衛のことも知ってる。一度彼にお会いするのをおすすめする」
「長老か。会っておいた方がいいかな。紹介してくださいよ」
竜人の長老がいるらしい。
長老と言うくらいだから、知識とか豊富そうだな。
俺がまだ知らない知識をもらえたらいいので頷いておくと、
「私達も行くわ。長老がいるならぜひともね」
「そう言うと思った。雷鳴はじっとしているタイプじゃないもんな」
雷鳴はメンバー全員が行動的な感じするので、また一緒に行動となりそう。
俺はもちろん構わない。
「竜の守りに負けてられないてのがあるんだ。ライバルだからな」
「ライバルね、私のライバルになる。いいわよ、いつでも挑戦にのる」
「ミヤマだけですから、言っておきますが」
ミヤマに関しては一番やる気を感じるので、頑張ってもらいたい。
「やる気あるぴょん」
「シシリエンヌは別だ。キミはやる気というより面白そうだからだろう」
「面白そうぴょん」
明るい性格なシシリエンヌは、あまり緊張していない、いつも通りだった。
「それでは長老の所に案内しますから、よろしいかな」
「お願いしますぴょん」
ミュートエアーも苦笑いしつつ、騎士団の支部から長老の家に案内となった。
竜の守りと雷鳴で10人を超える人数で驚かないか心配している。
「長老に会うのに人族も居るし、私の猫人族、エルフ族、ドワーフ族、兎人族まで居る。びっくりしないかな?」
「大丈夫だと思う。長老は冒険者をしていたみたいで、色々な種族にも精通しているみたいなの」
「良かった」
ローズが聞いていた話は、俺の不安と同じだった。
どうやら大丈夫っぽい。
直ぐに長老の家に到着した。
家は思ったよりも小さかった印象だ。
もっと立派な家かと思いきや、質素な感じだった。
到着後に中で長老と会った。
長老は部屋で椅子に座っており、俺達は立って話すことになった。
椅子の周りには竜人の男がいた。
長老を守る竜人な感じか。
大事な人なので護衛くらいは付いていて不思議はないかな。
部屋の壁には装飾があった。
竜の絵が書かれた物もあるし、古い剣も飾ってある。
本棚には多くの本が並んでいて、知識のある人なのが伺える。
歴史書なんかだと魔王と冒険者の戦いの歴史が書かれているらしいが、俺は読んでいない。
見た目は老人の男性。
「はじめまして俺達は今日この町に来た冒険者です。トレイルと言います」
「どうもトレイル。話は騎士団のミュートエアーから聞いたよ。多くの竜人を回復させてくれたそうだ。ありがとう」
「はい」
「それでキミたちに話しておきたいことがある。いいかな」
「どうぞ。色々と知りたいです」
「まずは護衛について。カザルスと数人が神殿の護衛を担当していたが、残念なことに全員が亡くなったと聞いた。あの神殿は特殊な仕組みになっており、無理矢理に扉を開けたり、壊したりすると、神殿は崩壊してしまう仕掛けになっている。そのため剣は取れなくなる。そして扉を開けるには護衛の持っている魔法で開く」
「魔法はカザルスしかわからないのですか?」
「カザルスだけでなく他にも伝えてある。神殿は竜人が守ってきた。扉を開く魔法も昔から教えられてきたからだ」
どうやら扉を開ける方法はあるらしい。
重くて開かないわけだ。
「危ないところだったわ。無理矢理開けるところでした」
「それはおやめなさい。ただし現在はトレイル達を中に入れられない事情がある」
「どうしてでしょう。資格がないとか?」
理由がありそうだな。
「まだ知らないようなら話しておくが神殿は100年に一度しか扉は開かなくて、中に入れないのだよ」
「ええっ、100年に一度だけですか!」
「100年て長いぴょん!」
100年とか一度と聞いていない。
雷鳴側も知らない顔をしているから、知らないでいたようだ。
「どうして100年なの」
「それは神殿の中にある竜人の剣に関係している。竜人の剣は魔王をも恐れる剣だ。それゆえに大切に保管されている。しかし現在は100年の時ではない」
「今は扉を開ける時期ではないわけですか、残念です」
どうやら今は開かないとなった。
残念だが、こればっかりはどうしようもない。
「なぜ100年かと言うと、理由がある。剣は100年に一度しか剣にならないからだ」
長老の説明をちゃんと聞いていたはずなのに、俺の頭は混乱。
剣にならないとは?
「意味がわかりませんね長老」
「私もわかりません!」
「エルフにもわかるよう説明してくれ」
みんなも同じ反応だった。
長老はその反応はわかっていた様子で、また説明を続けていく。
「竜人の剣は剣と状態と竜人の状態があるんだ。いつもは竜人である。そして竜人の時は開かないし、開けてならないのだ」
「もっと意味がわかりませんけど!」
「長老、もっとわかりやすく説明を頼む!」
パピアナとミヤマは頭を抱えていた。
説明から察すると竜人が剣になるときがあるてことかな。
普段は剣ではなくて、100年に一度だけ剣になるイメージを俺は持ったけど。
「竜人がある時だけ剣に変化するイメージかな」
「そうだな。トレイルの言ったのが近い。中にいる竜人は竜神様だ」
「竜神様?」
「神様ですか?」
「そうだよ、神様だ。我々竜人族の神様だ。竜神様はとても強くて魔王にも匹敵する力を持つと言われる。昔は魔王を倒したりもしたとされる。竜人族にとってはとても大切なお方なのです」
「ちょっと待って、魔王を倒せる力があるなら、竜神様が直接に倒せばいいでしょ、なにもわざわざ剣になる必要はないですよね」
ローズが最初に疑問点を聞いた。
確かにそうだな。
なにも勇者や冒険者に頼らなくてもいいって話だ。
ミュートエアーに会い、盗賊の件は報告した。
盗賊を逃したことにはがっくりしていたのであるが、俺はもう心配ないと思っている。
「トレイル達には会って欲しい人物がいます。竜人族の町に住む長老です。彼はお年を取っていますが、現役で長老でして、神殿のこと、竜人の剣のこと、護衛のことも知ってる。一度彼にお会いするのをおすすめする」
「長老か。会っておいた方がいいかな。紹介してくださいよ」
竜人の長老がいるらしい。
長老と言うくらいだから、知識とか豊富そうだな。
俺がまだ知らない知識をもらえたらいいので頷いておくと、
「私達も行くわ。長老がいるならぜひともね」
「そう言うと思った。雷鳴はじっとしているタイプじゃないもんな」
雷鳴はメンバー全員が行動的な感じするので、また一緒に行動となりそう。
俺はもちろん構わない。
「竜の守りに負けてられないてのがあるんだ。ライバルだからな」
「ライバルね、私のライバルになる。いいわよ、いつでも挑戦にのる」
「ミヤマだけですから、言っておきますが」
ミヤマに関しては一番やる気を感じるので、頑張ってもらいたい。
「やる気あるぴょん」
「シシリエンヌは別だ。キミはやる気というより面白そうだからだろう」
「面白そうぴょん」
明るい性格なシシリエンヌは、あまり緊張していない、いつも通りだった。
「それでは長老の所に案内しますから、よろしいかな」
「お願いしますぴょん」
ミュートエアーも苦笑いしつつ、騎士団の支部から長老の家に案内となった。
竜の守りと雷鳴で10人を超える人数で驚かないか心配している。
「長老に会うのに人族も居るし、私の猫人族、エルフ族、ドワーフ族、兎人族まで居る。びっくりしないかな?」
「大丈夫だと思う。長老は冒険者をしていたみたいで、色々な種族にも精通しているみたいなの」
「良かった」
ローズが聞いていた話は、俺の不安と同じだった。
どうやら大丈夫っぽい。
直ぐに長老の家に到着した。
家は思ったよりも小さかった印象だ。
もっと立派な家かと思いきや、質素な感じだった。
到着後に中で長老と会った。
長老は部屋で椅子に座っており、俺達は立って話すことになった。
椅子の周りには竜人の男がいた。
長老を守る竜人な感じか。
大事な人なので護衛くらいは付いていて不思議はないかな。
部屋の壁には装飾があった。
竜の絵が書かれた物もあるし、古い剣も飾ってある。
本棚には多くの本が並んでいて、知識のある人なのが伺える。
歴史書なんかだと魔王と冒険者の戦いの歴史が書かれているらしいが、俺は読んでいない。
見た目は老人の男性。
「はじめまして俺達は今日この町に来た冒険者です。トレイルと言います」
「どうもトレイル。話は騎士団のミュートエアーから聞いたよ。多くの竜人を回復させてくれたそうだ。ありがとう」
「はい」
「それでキミたちに話しておきたいことがある。いいかな」
「どうぞ。色々と知りたいです」
「まずは護衛について。カザルスと数人が神殿の護衛を担当していたが、残念なことに全員が亡くなったと聞いた。あの神殿は特殊な仕組みになっており、無理矢理に扉を開けたり、壊したりすると、神殿は崩壊してしまう仕掛けになっている。そのため剣は取れなくなる。そして扉を開けるには護衛の持っている魔法で開く」
「魔法はカザルスしかわからないのですか?」
「カザルスだけでなく他にも伝えてある。神殿は竜人が守ってきた。扉を開く魔法も昔から教えられてきたからだ」
どうやら扉を開ける方法はあるらしい。
重くて開かないわけだ。
「危ないところだったわ。無理矢理開けるところでした」
「それはおやめなさい。ただし現在はトレイル達を中に入れられない事情がある」
「どうしてでしょう。資格がないとか?」
理由がありそうだな。
「まだ知らないようなら話しておくが神殿は100年に一度しか扉は開かなくて、中に入れないのだよ」
「ええっ、100年に一度だけですか!」
「100年て長いぴょん!」
100年とか一度と聞いていない。
雷鳴側も知らない顔をしているから、知らないでいたようだ。
「どうして100年なの」
「それは神殿の中にある竜人の剣に関係している。竜人の剣は魔王をも恐れる剣だ。それゆえに大切に保管されている。しかし現在は100年の時ではない」
「今は扉を開ける時期ではないわけですか、残念です」
どうやら今は開かないとなった。
残念だが、こればっかりはどうしようもない。
「なぜ100年かと言うと、理由がある。剣は100年に一度しか剣にならないからだ」
長老の説明をちゃんと聞いていたはずなのに、俺の頭は混乱。
剣にならないとは?
「意味がわかりませんね長老」
「私もわかりません!」
「エルフにもわかるよう説明してくれ」
みんなも同じ反応だった。
長老はその反応はわかっていた様子で、また説明を続けていく。
「竜人の剣は剣と状態と竜人の状態があるんだ。いつもは竜人である。そして竜人の時は開かないし、開けてならないのだ」
「もっと意味がわかりませんけど!」
「長老、もっとわかりやすく説明を頼む!」
パピアナとミヤマは頭を抱えていた。
説明から察すると竜人が剣になるときがあるてことかな。
普段は剣ではなくて、100年に一度だけ剣になるイメージを俺は持ったけど。
「竜人がある時だけ剣に変化するイメージかな」
「そうだな。トレイルの言ったのが近い。中にいる竜人は竜神様だ」
「竜神様?」
「神様ですか?」
「そうだよ、神様だ。我々竜人族の神様だ。竜神様はとても強くて魔王にも匹敵する力を持つと言われる。昔は魔王を倒したりもしたとされる。竜人族にとってはとても大切なお方なのです」
「ちょっと待って、魔王を倒せる力があるなら、竜神様が直接に倒せばいいでしょ、なにもわざわざ剣になる必要はないですよね」
ローズが最初に疑問点を聞いた。
確かにそうだな。
なにも勇者や冒険者に頼らなくてもいいって話だ。
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