最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール157』

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『ヒール157』



 俺は宿屋に滞在していて、部屋で今後の事を話し合っていた。

 部屋に居たローズは尻尾の毛をといている。

 毛がフサフサしているので触ると柔らかい。

 ローズは丁寧にしているが、不安なく安らいでいるのは好感持てる。

 サリオスのことで苛ついたり、ムカムカする俺は良くないなと思わせてくれる。

 今頃はサリオスはどこにいるか。

 まだこの町に滞在中かは聞いていない。

 ミヤマが飲み物を飲んでいた。

 ゴクゴクと美味しそうに。

 その時だった。

 窓からもの凄い大きな音がした。

 ガラスが割れてもおかしくない。

 みんなが外に注目すると、ミヤマはコップを落としてしまった。

「なに今の音は?」

「コップを落とした」

「シシリエンヌ、外を見てみて」

「嫌だ、怖いぴょん」

「大丈夫だよ」

「見るぴょん」

 窓の近くにいたシシリエンヌが頼まれると、窓に怖がりながら近寄った。

 外を見るシシリエンヌの耳は頭の上にピンと伸びる。

 何かを見て反応したのだろう。

「何の音?」

「遠くから聞こえた、たぶん丘の方向かもぴょん」

「丘……丘と言ったら神殿か」

「神殿……トレイル、何か怪しいぞ。サリオスは竜人の剣を狙っているのだろ」

「らしいな……。サリオスが原因なら神殿が危ないな。みんな宿屋から出るな。ここならまだ安全だろう」

 神殿で何やらあった可能性があるも、原因は不明だし、動くのはやめたい。

 まぁサリオスのことだから、剣は諦めない性格してるしな。

 剣なら俺には関係ない。

 これ以上は関わりたくないのもあり、宿屋で待機したかった。

「でも、外が騒がしい。大丈夫か部屋にいて……」

「町の竜人の人が動き出しているぴょん!」

「あれは、丘が燃えている!」

「ヤバいな……」

 しばらくしたら丘から赤い火が見えるようになった。

 俺たちの部屋から見えた。

 とてつもない火だった。

 ひと目見て魔法とわかるから、嫌な気がした。

 シシリエンヌが落ち着かない様子になった。

 竜人の人を見ていたからかな。

「トレイル、トレイル!!」

「なんだろう……」

「トレイル居るかい?」

「俺なら居るから、入っていいよ」

 誰かが扉を叩いて来たらしい。

 俺の名前を知っている人物だ。

「ああ、クールキャットかい」

 入ってきたのは雷鳴のクールキャット。

 他のメンバーも後方に控えているのを見ると、ただごとじゃないな。

 慌てた様子からして、先ほどの丘からの音かな。

「聞こえたかいあの音が?」

「ええ、聞こえたけど……そのこと?」

「丘にある神殿かららしい。そして丘が燃えているのも確認した」

「燃えているのは見えた」

「それなら話は早い。すぐに神殿の丘に直行してくれないかと騎士団のミュートエアーからの伝言だ。危険過ぎて竜の守りと私達の雷鳴に行って欲しいと」

「ミュートエアーからか。つまりは危険な仕事てことだろ。わかった、直ぐに行こう」

 ミュートエアーが調査してくれと言ったらしい。

 確かめに行くのは危険な仕事なので、冒険者パーティーが引き受けるのが良いという判断だろうな。

「竜人の人たちには危ないので、遠くに移動してもらうのは騎士団がするそうです」

「トレイル、行きましょう」

「行こう」

 宿屋での休息は終わりにした。

 俺たちの竜の守りと雷鳴パーティーによる丘の辺りの調査をしにいく。

 大量の火の原因を調査し、火を消すのも仕事だろうな。

「いったい火の出どころが何なのかしら?」

「爆発音にも近いから、爆発かもしれないわね」

「爆発て……怖いぴょん」

「シシリエンヌは怖いなら遠くにいなさい」

「近づかないぴょん」

 シシリエンヌは耳が長いからか、爆発音に対して怖がっている。

 無理に近寄らなくていいよとミヤマから言われていた。

 宿屋から丘まで徒歩で行く最中にも竜人の人たちは悲鳴を上げる姿が目立った。

「みんな避難してます」

「あの炎と音だ、そりゃ怖いよ」

 丘に移動中も炎は消えていなかった。

 不気味なくらいに燃えている。

 人々は丘とは逆方向に移動する中、俺たちは丘に向かった。

 丘に到着した辺りですでに体温を超える温度だった。

 皮膚や目が乾くのがわかる熱さだな。

「なんだこれ!」

「まるで大火事だよ!」

 一面に炎が盛んに燃えている。

 いったいどうしたらここまでの炎になるかを調べたい。

「パピアナとローズは周辺を調査してほしい。俺は神殿の近くに行ってみる、熱そうだけど」

「お願い」

「ミヤマとシシリエンヌは火を消す作業をお願いする」

「はいよ。どうやって消すかな」

 俺は神殿の付近に行くとした。

 神殿はカザルスという護衛が守っていたわけであるから、燃えてなければ幸いかな。

 しかしこの勢いなら無事てことはないだろうな。

 雷鳴のパーティーにも協力してもらうのも忘れない。

 燃え盛る炎の少ない場所を選んで神殿の方に行くと、黒煙が凄かった。

 こんな炎の中を歩くのがなかっただけに咳き込む。

 やっとのことで神殿が見えて、入り口のある方に来たかな。

 熱さから大量の汗が出ていた時に、入り口の前に人影を見た。

 ええっ、ありえないよな。

 どうしてあそこに人が?

 雷鳴のメンバーは俺よりも後ろだし、誰も俺の前にいるはずない。

 そうなるとだれなのかな。

 もし竜人の人なら神殿に来ていて、逃げれなくて困っているとも考えられるな。

 早く助けてあげよう。

 俺は急いで人影に近寄った。

 近寄るにつれて人影ははっきりとした姿を現した。

 思ったよりも小さいな。

 まだ子供じゃないかな?

 声をかけてみる。

「大丈夫かい、逃げ遅れたのだね」

「キミも勇者?」

「勇者ではないけど。勇者を待ってたとか」

 助けたくて声をかけたところ、勇者について聞いてきたのは意外だった。

 何しろ俺の知る勇者はサリオスだから。

 そしてサリオスは今日会った。

 サリオスを知っているのかな。
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