すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

ワガママとこだわりと

ワガママとこだわり。

   ある日お休みの時に子供と一緒にショッピングモールにお出かけに行きました。
   ショッピングモールでのお買い物が終わり、さぁ帰ろうかとしていると子どもがオモチャコーナーの前で足を止めてしまいました。
   お買い物やお出かけの時などは子供と「オモチャは買わないよ」と約束をします。
   その代わりおやつは買ってもいい事になります。
   この日もいつものように子供と約束をしていました。

「ママ……」
「なぁに？」
「……オモチャ買いたい……」
「うん。でもさ、今日オモチャ買う約束してないよね？」
「でもあのオモチャあると変身して強くなれるんだよ」
「強くなれるんだね！   凄いね！！    じゃぁさ、今日はムリだから今度買おう」
「イヤ！  いまかう～！！ 今欲しい～～」
   とおもちゃ屋の前でただをこねました。

   しかも今すぐ買うまでテコでも動きません。
   ここで子供の言うことを聞いて買ってかげてしまえば、子供はそれが通ってしまうと勘違いをしてしまう。
  そう思って子供を抱き抱えてオモチャ屋から離れました。
   抱き抱えている途中、子供が何度も暴れますが耐えて家に連れて帰りました。
   以前最初のページの方のガチャガチャの時にも書きましたが、あの様子と全く一緒です。
あの頃に比べたら身体が大きくなり、強く暴れるような感じになります。

   それからはショッピングモールでお買い物や用事がある時はなるべくオモチャ屋の前を通らないようにしていました。
   でも7歳になった今、それはあまり無くなりました。
   あの頃に比べたら子供のペースはゆっくりですがちゃんとお兄ちゃんになっています。
   時間はかかってしまいますがちゃんと丁寧に説明したら理解してくれることもあります。

  四歳まではオモチャで一人で遊ぶことにこだわっていましたが、今ではいつの間にか動画を見たり、
ゲームで遊ぶことに強いこだわりを見せています。
   とくにゲームで負ける事が嫌いで、何回も負けてしまうと、

「なんでだよ～～！！」

   と怒ります。
   その他の遊びに対してもじゃんけんや、腕相撲、かけっこでも同じ。
   負けるのが嫌い。
   負けるのが嫌いだから遊ぶ時も本気。
   きっと大きくなるにつれて色んなこだわりが出てくるかもしれません。
   だけどこの先どんなことに対しても負ける事が嫌なら、勝つための努力をしなきゃいけません。
   子供が成長していく中で自分のペースでゆっくりと頑張っていって欲しいです。