すばくんの毎日 ~発達障害の子育てエッセイ~

せあら

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放課後デイサービス

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放課後デイサービス。

   春。
   検診でのことでした。
   担当の先生から子供の放課後デイサービスを進められました。
   何故かと言いますと、それは私が普段仕事で小学校上がったら学童にするかどうかを悩んでいました。
その時通っている幼稚園にも学童があり、小学校まで迎えに来てくれます。
   だけど私の中では子供が一般の小学校に通えるのか不安がありました。

   机に座ってちゃんと一時間集中して授業を聞く事が出来るのか?

   授業中うろうろしないのか。

   ちゃんと理解できるのか。

   そんな思いが強くありました。
   幼稚園ならまだいいのですが、小学校になるとそうはいきません。
   学校は勉強しに行くところ。遊びに行くところではありません……。
   また子供の「障害」のことを考えると支援学校の方が向いているのではないか。そんな思いが私の中で強くありました。
   でも小学校の前に学童か、デイサービスか決めなければなりません。

   考えた結果デイサービスにしました。
   子供が成長するに連れて、子供が本当の意味で心が安心する場所が必要だと感じたからです。
   この時子供は多重行動、言葉が上手く話せない、少し人見知りがあることがあり、他の子達から「変な子」「面白い子」と見られているところがありました。
   子供自身はまだ理解は出来ていませんが、親としては自分の子がそう言われるのは可哀想で悲しい気持ちになります。

   子供はみんな素直です。
   だけどそれは時として残酷なものになります。
   子供のクラスのお友達はみんな優しい子たちばかりで、いつも子供をたくさん助けてくれたり、仲良く一緒に遊んでくれたりしました。
   先生やお友達達に感謝しかありません。

   でもデイサービスだったら子供が行きやすいかもしれない。
   そう思いました。

   そして子供を連れて初めてデイサービスの見学に行きました。
   その時子供はデイサービスの雰囲気が凄く気にったようでした。先生とお話しをしている中で、他の先生と一緒に遊んで貰って嬉しそうに笑っていました。
   その姿を見て私も嬉しくなりました。

   帰る時。
   丁度他の子供達が入れ違いで来ていました。
先生が他の子達に自己紹介をし、そして私が、

「すばくんお友達にお名前言える?」

「うん! すばです」

   あの恥ずかしがり屋で、私の後ろに隠れてばかりの子がちゃんと初めてお友達に自己紹介が出来ました。
   私は本当に嬉しくって、

「ちゃんと言えたね!! 凄いね!!」

   と言うと子供は照れたように、だけど嬉しそうににこにこしていました。
   本当にデイサービスに決めて良かったと心からそう思いました。


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