すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

子供の感情

子供の感情。

   6歳の夏の終わり。
   子供に色んな感情が出てきました。
   今までは怒っても"拗ねたり"、ケンカしても"キライ"って言ったことは一度もありませんでした。
   それが夏の終わりに急に出てきました。
   子供が家の中でイタズラをしていたので、私が注意をしたら、

「もう知らない！   ふん！！」

   と怒りました。
   いつもだったら10分もしないうちに、
「ごめんなさい……」
   と謝って来るのですが、この時は違っていました。
   ずっといじけたまま。
   私が話し掛けると「もうキライ！そっとして」とそう言葉を返してきました。
   子供が初めて怒ったり、いじけたり、拗ねたりした感情でした。

   前にも書きましたが、子供は3つの「障害」を持ってて、そのうちの一つが「自閉症スペクトラム」。

   年齢的に言えば一般の6歳児の子供はお兄ちゃんみたいにしっかりしていたり、大人の言うことを理解している子などが多いです。
   子供は6際だけど、精神年齢は2歳、3歳。
  そう考えると子供の感情が出てくるのはわかる気がしました。

   それから子供のおしゃべりや、怒ったり、拗ねたり、喜んだりする感情が徐々に増えてきました。
   今もですが子供はたまにお話をする時、早口になったり、自分から伝えようと頑張りながらも単語で一生懸命私に話しかけてくれます。

   とくに自分が楽しかった遊び。

   大好きなライダーのお話。

  それを単語にして以前は伝えてきてくれていました。
   私は元々ゲーム、アニメ、漫画といった作品が昔から好きで、今も好きなのですが子供が話してくれた内容が何となく分かりました。

   とくに一緒に見たアニメやライダーのお話などは、

「あのゲームでお星様の上に乗ると飛んでいけるの！」

「あと 、もう一個で、ぜんぶそろうよ」

「あのね、うらぎっちゃったよ。、どうしょう……」

   一見ただ聞いているとなんの事なのだがサッパリなのですが、これらは全てゲームとライダーのお話でした。
  私は子供と一緒に好きもののお話をするのが好きなので、よくゲームやライダーのお話をします。

   やっぱり自分の好きなものを大好きな人とお話をしたい。
   そんな気持ちなのかなと思います。
   また単純に私が子供と一緒にお話をしたい、だけなのですが……。
   そんな感じで前も今も変わらずお話をします。

   最近では良くごっこ遊びに付き合わされて、
   子供が主人公で、私はその仲間や敵役を子供からゴリ押しされて、やらされています。

「すばくん、今日はここまでにしょうよ～」

「まだダメだよ！   ちゃんとアイテムゲットしたあとにてきがよこどりしてとらなきゃ！」

「そこまでやるの……」

「そのあとにボクがあたらしいアイテムでパワーアップしててきをやっつけるの！！」

   何故だかストーリーに関して拘りがあるようで、しかもスパルタ。
   私もシナリオライター、絵本作家として、ストーリーは拘って書いてる分、子供の気持ちが分かってしまい結局最後までやってしまいます……。
   おかげでごっこ遊びが上手くなった気がしました……。