親に捨てられた長女ですが両親と王子は失脚したようです┐( ^_^;)┌

頭フェアリータイプ

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完成したドレス

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 新緑祭、社交シーズン最後の催しは舞踏会。初めて社交界に姿を現す、いわゆるデビュタントの令嬢達がいるのもあって婚活パーティーのような雰囲気がある。

 身分や派閥を考えつつ様々な令嬢にダンスを申し込む紳士。私がデビュタントのとき、アーサー様やそのご友人方が踊ってくださったのは苦しみばかりが思い出される幼少期の数少ないよい思い出になった。

 舞踏会では身分の高い人ほど後に入場する。わたしは他の貴族の誰より遅く、そして王族よりも前にレオと共に案内された。

 そんな私のドレスは古典をなぞらえつつも新しい技術を盛り込んだ自信作だ。

 スカートの一面に昔からよくある柄の花や蝶、鹿が織りこまれ、散りばめられた多彩な宝石が虹よりあざやかに燃えてきらきらと色を変える。

 アンジェラの真っ白なAラインドレス以来、すっかり洗練されたデザイン、悪く言えば単純で退屈なデザインで満たされていた社交界にもたらされる新たな革新に貴婦人たちは釘付けになった。
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