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鉱山開放、俺達貧乏
穴を掘らずんば鉱石を得ず
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昨日のおっさんから受け継いだツルハシで、昨日掘ろうとした場所をガンガン叩いていく。
全く掘れている気はしないが。
「これはツルハシが中古だからなのか、俺が非力だからなのか、どっちだ?」
「このツルハシは丈夫に作ってあるので、そうそうダメになりませんよ。ダメなのはユーマくんの体力と、知識です。炭鉱夫もバカでは勤まらないんですよ、ユーマくん」
「ダルいってほんまに」
どうもエルによると、バカみたいに殴り続けても掘れるとは限らないらしい。
これではラチが明かないので、最初から顔が見えている鉱石を採取する方向に変えることに。
というか、武器屋のおっさん的には通路の開通よりも、手頃な鉱石でもいいからサクッといくつか拾ってきてもらうのが本命らしい。
「おじさんと出会った辺りまで行ってみましょうか。あれほど奥まで、中々人が来てなかったみたいですし」
「まぁ、あのおっさんが彷徨い続けてるくらいだしな」
ツルハシ片手に奥まで進んでいく。
昨日のおっさんの辺りまで差し掛かると、突然何かが襲いかかってきた。
「あいっデェ!?」
突然飛来してきたそれは、恐らく鋭い牙で噛みついたのだろう。
身を反らしてなかったら、俺のほっぺは歯が見えるくらいまで抉られていたかも知れない。
「細かい種類は分かりませんが、吸血コウモリか何かの一種ですね。ユーマくんの世界のチスイコウモリよりもずいぶん大きくて凶暴なので、気を付けてください!」
「襲われる前に言えってそう言うのはッ!思いっきり肉狙ってたぞ、肉!」
ズキズキと痛むほっぺからはずっと流血している。
こりゃいかん、そこそこ深かったかもしれん。
「傷は後で診てあげますから、そのコウモリさんをどうにかしてください!」
そうは言われても、明るくしてもらってこの体たらくだ。
こちらの獲物はツルハシかナイフ、俺の反射神経でどこまでいけるのか……。
「最大翼長が人の上半身くらいな分、多少捉えやすいと思います。がんばれー!」
よく響くエルの声が災いしたのか、次に姿を表したコウモリくんは少しフラフラと飛んでいた。
これは好機、コウモリ野郎恐るるに足らず!
「ほっぺの礼だこのケダモノ野郎!」
「わぁ、殺生への抵抗なくなってますね!動物虐待はんたーい!」
「やれっつったのテメェだろ!」
野犬と戦わせようとしてたくせにこの言いようですよこの女。
ほんとにヤベーなこの女。
コウモリはというと、コイツもよほど日頃の行いが悪かったのだろう、ナイフの一撃を顔面から食らって真っ二つになっていた。
「コイツは金にならないのか?」
エルに傷薬を塗ってもらいながら問う。
元の世界の消毒液とは比較にならないくらいシミていて、いつ我慢できなくなって泣き出すか自分でも分からない。
「なりませんねぇ……。利用価値がないですし、コウモリ狩りは仕事に入ってませんので」
がっかりしながら俺は進み、掘れそうな鉱石を探す。
俺には中々見つけられないが、エルは多分ここに、これもそう、これくらいは見つけてくださいよ、などと口にしながら次々に見つけてくる。
この女はムカつくが、居てくれないと仕事にならないのもまた事実か。
鉱石を回収しつつ、時折襲ってくるコウモリ、他にはそのコウモリよりも一回り大きいクモに襲われては討伐を繰り返す。
これがゲームだったら良い感じのレベルになっていそうだが、残念ながら溜まるのは経験値ではなく乳酸だ。
そしてそんな仕事を繰り返していくうちに、そのまま一週間が過ぎていた。
全く掘れている気はしないが。
「これはツルハシが中古だからなのか、俺が非力だからなのか、どっちだ?」
「このツルハシは丈夫に作ってあるので、そうそうダメになりませんよ。ダメなのはユーマくんの体力と、知識です。炭鉱夫もバカでは勤まらないんですよ、ユーマくん」
「ダルいってほんまに」
どうもエルによると、バカみたいに殴り続けても掘れるとは限らないらしい。
これではラチが明かないので、最初から顔が見えている鉱石を採取する方向に変えることに。
というか、武器屋のおっさん的には通路の開通よりも、手頃な鉱石でもいいからサクッといくつか拾ってきてもらうのが本命らしい。
「おじさんと出会った辺りまで行ってみましょうか。あれほど奥まで、中々人が来てなかったみたいですし」
「まぁ、あのおっさんが彷徨い続けてるくらいだしな」
ツルハシ片手に奥まで進んでいく。
昨日のおっさんの辺りまで差し掛かると、突然何かが襲いかかってきた。
「あいっデェ!?」
突然飛来してきたそれは、恐らく鋭い牙で噛みついたのだろう。
身を反らしてなかったら、俺のほっぺは歯が見えるくらいまで抉られていたかも知れない。
「細かい種類は分かりませんが、吸血コウモリか何かの一種ですね。ユーマくんの世界のチスイコウモリよりもずいぶん大きくて凶暴なので、気を付けてください!」
「襲われる前に言えってそう言うのはッ!思いっきり肉狙ってたぞ、肉!」
ズキズキと痛むほっぺからはずっと流血している。
こりゃいかん、そこそこ深かったかもしれん。
「傷は後で診てあげますから、そのコウモリさんをどうにかしてください!」
そうは言われても、明るくしてもらってこの体たらくだ。
こちらの獲物はツルハシかナイフ、俺の反射神経でどこまでいけるのか……。
「最大翼長が人の上半身くらいな分、多少捉えやすいと思います。がんばれー!」
よく響くエルの声が災いしたのか、次に姿を表したコウモリくんは少しフラフラと飛んでいた。
これは好機、コウモリ野郎恐るるに足らず!
「ほっぺの礼だこのケダモノ野郎!」
「わぁ、殺生への抵抗なくなってますね!動物虐待はんたーい!」
「やれっつったのテメェだろ!」
野犬と戦わせようとしてたくせにこの言いようですよこの女。
ほんとにヤベーなこの女。
コウモリはというと、コイツもよほど日頃の行いが悪かったのだろう、ナイフの一撃を顔面から食らって真っ二つになっていた。
「コイツは金にならないのか?」
エルに傷薬を塗ってもらいながら問う。
元の世界の消毒液とは比較にならないくらいシミていて、いつ我慢できなくなって泣き出すか自分でも分からない。
「なりませんねぇ……。利用価値がないですし、コウモリ狩りは仕事に入ってませんので」
がっかりしながら俺は進み、掘れそうな鉱石を探す。
俺には中々見つけられないが、エルは多分ここに、これもそう、これくらいは見つけてくださいよ、などと口にしながら次々に見つけてくる。
この女はムカつくが、居てくれないと仕事にならないのもまた事実か。
鉱石を回収しつつ、時折襲ってくるコウモリ、他にはそのコウモリよりも一回り大きいクモに襲われては討伐を繰り返す。
これがゲームだったら良い感じのレベルになっていそうだが、残念ながら溜まるのは経験値ではなく乳酸だ。
そしてそんな仕事を繰り返していくうちに、そのまま一週間が過ぎていた。
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