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6.熱に溶ける
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ルークとセラフィナは並んで歩いていた。
訓練帰りの流れで自然と足がそろっただけで、特に目的地があるわけではない。
セラフィナは肩を回し、首を鳴らしながら疲れをほぐしている。ルークはそれを横目で見つつ、何気ない会話を続けていた。
「今日の訓練、思ったより長引いたな」
「そうだな。ちょっと肩が張る」
「俺の部屋、寄ってく?」
「……まあ、別に」
セラフィナは特に深く考えずにそう返す。ルークの部屋には何度か入ったことがあるし、今さら何かを気にする必要もない。
そう思っているのが見て取れて、ルークはほんの少し唇を噛んだ。
部屋に入ると、ルークは椅子を引きながらセラフィナに促した。
「座れよ」
「ああ」
セラフィナは気楽な様子で椅子に腰を下ろす。ルークはセラフィナの正面に座り、自然な流れで話を続けた。
戦闘技術のこと、騎士団内の噂話、他愛もないことばかりだったが、ルークの視線は徐々にセラフィナの仕草に引き寄せられていく。
セラフィナは話の途中で首を傾げたり、少し前かがみになったりする。そのたびにわずかに見える鎖骨や、乱れた前髪が妙に目を引いた。
ルークは無意識のうちに手を伸ばし、セラフィナの頬に触れる。
セラフィナは一瞬まばたきしてルークを見た。
「……なに?」
「いや、なんか……疲れてんのか?」
「まあな」
「……少し、こっち来いよ」
ルークの声は自然と低くなる。
セラフィナは特に警戒するでもなく、ルークの言葉に従って距離を縮めた。
そのまま、ルークの手がセラフィナの肩を引き寄せる。
「……お前、こういうの、ほんとに気にしねえよな」
「別に。嫌ってわけでもないし」
ルークの心臓が少しだけ速くなる。セラフィナの言葉は、拒否でも肯定でもない。
だからこそ、ルークは踏み込める。自分の方がセラフィナを求めているのが分かっていても、もう止めるつもりはなかった。
ルークはゆっくりと顔を寄せ、セラフィナの唇に触れるようにキスを落とす。
セラフィナは一瞬まばたきをしたが、すぐに受け入れるように目を閉じた。
ルークの手がセラフィナの頬を包み込み、より深く触れる。唇が離れると、ルークはセラフィナの瞳を覗き込む。
「……お前、今日はずっと俺のこと避けてなかったか?」
「……別に」
セラフィナはそっけなく答えるが、ルークはその視線の揺らぎを見逃さない。ふっと微笑み、セラフィナの顎を軽く持ち上げた。
「なら、こっち向いてろよ」
そのまま、ルークは自然にセラフィナを引き寄せ、腕の中に包み込む。少し驚いたように息をのむセラフィナの首筋に、そっと唇を落とした。
セラフィナは特に抵抗せず、ルークの手のひらの温かさを感じている。
「……好きにすれば?」
その言葉を聞いた瞬間、ルークの中の何かが弾けた。抑えていた感情が一気に溢れ出し、セラフィナを強く抱きしめる。
セラフィナの身体の温もりを感じながら、ルークは再び唇を重ねた。ルークは込み上げる想いのまま、セラフィナを抱き寄せ、その細い肩に手をかけた。
肌に触れるたび、彼女の体温がじわりと指先に伝わる。ゆっくりと服を滑らせながら、ルークの手は自然とセラフィナの胸元へと伸びていく。彼女の柔らかな感触を確かめるように、そっと掌を添えた。セラフィナはわずかに息を詰めたが、拒む様子はない。
その反応にルークの理性がさらに揺らぎ、指先が無意識に動きを深めていった。
訓練帰りの流れで自然と足がそろっただけで、特に目的地があるわけではない。
セラフィナは肩を回し、首を鳴らしながら疲れをほぐしている。ルークはそれを横目で見つつ、何気ない会話を続けていた。
「今日の訓練、思ったより長引いたな」
「そうだな。ちょっと肩が張る」
「俺の部屋、寄ってく?」
「……まあ、別に」
セラフィナは特に深く考えずにそう返す。ルークの部屋には何度か入ったことがあるし、今さら何かを気にする必要もない。
そう思っているのが見て取れて、ルークはほんの少し唇を噛んだ。
部屋に入ると、ルークは椅子を引きながらセラフィナに促した。
「座れよ」
「ああ」
セラフィナは気楽な様子で椅子に腰を下ろす。ルークはセラフィナの正面に座り、自然な流れで話を続けた。
戦闘技術のこと、騎士団内の噂話、他愛もないことばかりだったが、ルークの視線は徐々にセラフィナの仕草に引き寄せられていく。
セラフィナは話の途中で首を傾げたり、少し前かがみになったりする。そのたびにわずかに見える鎖骨や、乱れた前髪が妙に目を引いた。
ルークは無意識のうちに手を伸ばし、セラフィナの頬に触れる。
セラフィナは一瞬まばたきしてルークを見た。
「……なに?」
「いや、なんか……疲れてんのか?」
「まあな」
「……少し、こっち来いよ」
ルークの声は自然と低くなる。
セラフィナは特に警戒するでもなく、ルークの言葉に従って距離を縮めた。
そのまま、ルークの手がセラフィナの肩を引き寄せる。
「……お前、こういうの、ほんとに気にしねえよな」
「別に。嫌ってわけでもないし」
ルークの心臓が少しだけ速くなる。セラフィナの言葉は、拒否でも肯定でもない。
だからこそ、ルークは踏み込める。自分の方がセラフィナを求めているのが分かっていても、もう止めるつもりはなかった。
ルークはゆっくりと顔を寄せ、セラフィナの唇に触れるようにキスを落とす。
セラフィナは一瞬まばたきをしたが、すぐに受け入れるように目を閉じた。
ルークの手がセラフィナの頬を包み込み、より深く触れる。唇が離れると、ルークはセラフィナの瞳を覗き込む。
「……お前、今日はずっと俺のこと避けてなかったか?」
「……別に」
セラフィナはそっけなく答えるが、ルークはその視線の揺らぎを見逃さない。ふっと微笑み、セラフィナの顎を軽く持ち上げた。
「なら、こっち向いてろよ」
そのまま、ルークは自然にセラフィナを引き寄せ、腕の中に包み込む。少し驚いたように息をのむセラフィナの首筋に、そっと唇を落とした。
セラフィナは特に抵抗せず、ルークの手のひらの温かさを感じている。
「……好きにすれば?」
その言葉を聞いた瞬間、ルークの中の何かが弾けた。抑えていた感情が一気に溢れ出し、セラフィナを強く抱きしめる。
セラフィナの身体の温もりを感じながら、ルークは再び唇を重ねた。ルークは込み上げる想いのまま、セラフィナを抱き寄せ、その細い肩に手をかけた。
肌に触れるたび、彼女の体温がじわりと指先に伝わる。ゆっくりと服を滑らせながら、ルークの手は自然とセラフィナの胸元へと伸びていく。彼女の柔らかな感触を確かめるように、そっと掌を添えた。セラフィナはわずかに息を詰めたが、拒む様子はない。
その反応にルークの理性がさらに揺らぎ、指先が無意識に動きを深めていった。
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