婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢は国を相手に戦います

タンペンおでん

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2話

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「ブリジット様、ご帰宅なさいました」
 家に戻ると六大公爵の当主が集まっており、私が会議室に入ると皆立ち上がって深々と礼をする。
 私が中央の席に座ると皆も頭をあげ着席する。
 これがスキル:ミリタリーアームズを持ち六大公爵家筆頭である私への畏敬の念の現れなのである。

 元々六大公爵家は異世界転移者の血筋の者で魔王を倒した時に傍らにいた六人の美女の末裔でもあるのだ。
 初代は六人もの女性を侍らせていたわけだから以外といけ好かない奴だったのかもしれない。

「皆様、今日は私の我が儘の為に集まっていただきありがとうございます」

「何を申すかブリジット殿、今回の皇太子及びその取り巻き連中の暴挙は我ら六大公爵に対する侮辱でもありますぞ」
 土を司るダンガン公爵が机をドスンと叩き怒りに震える。その振動で水差しを倒してしまいダンガン公爵は頭を下げ謝罪をする。
 普段は仏のダンガンと言われるほどの男だが侮辱されると鬼神に変わると言われている。
 その事からも怒りが怒髪天をついているんは間違いない。
 ちなみに彼はスキル:スリングショットは金属球パチンコを超高速で発射することができ威力だけならBB弾を上回る。

「そうです、姉様を侮辱した上に婚約破棄にするなど許しがたいです。今すぐ殲滅しましょう」
 火を司るスフェラ公爵令嬢は血の気が多い、特に私のことになると周りが見えなくなる。皇太子と婚約したときは皇太子を殺すと息巻いてたほどだ。

 ちなみに彼女はスキル:ミリタリーアームズJrと言って私のスキルの廉価版だ10歳以上用のエアガンを出せる。威力は落ちるが対人なら問題なく殲滅できる。
 私がいなければスフェラが筆頭になっていたのだ。

「ですがブリジット様、宣戦布告と言うことは王室を廃止すると言うことでよろしいのですか?」

「そうです、今後は私が女帝として君臨します」

 だが光を司るクーゲル公爵が王室廃止に難色を示す。彼は性格が初代に似ているのだ。面倒なことは他人にやらせれば良い、自分は女性とイチャイチャできれば良いのだと思っているのだ。
 光は一番初代の血が濃い、ミリタリーアームズを発言するものがいない場合は常に筆頭をする家柄だ。その家の者が体たらくなのだから笑えない。

「このスケコマシ! 少しは真面目に働きなさいよ」

「私はね、やらなくて良いことはやらない主義なんだよ」

「この腐れ野郎! スキル:ミリタリーアームズJr 発現せよM85B!」
「面倒な小娘だ、スキル:レイガン きなさいMP5」

 二人が銃口を向け合うクーゲル公爵のだした銃は光線銃だ。相手の武器を溶かし無力化する。ただし敵は身体に受ける分にはダメージを受けない。ただし目を狙うと失明するほどの威力がある。
 対して威力と総弾数は低いが私と同じ力を持つ全力で撃てば人間なら殺傷可能のスフェラの銃。

 二人の間に緊迫が走る。

「撃ってみろよ糞野郎」
「あなたこそやってみなさい光はその愚鈍な弾より速いですよ」

 二人が引き金を引きかけた瞬間、二人に水がかけられる。
 水をかけたのは水を司るバール公爵だ。彼のスキル:ウォーターガンから出される水鉄砲には敵を沈静化させる効果があり、本気で放てば殺傷能力もある。

「馬鹿者共、筆頭様の前で殺し合いをしようなどとはどういう了見か!」

「すまないカッとなった」
「私も大人げなかった」
 二人は互いに謝り許しあった。
 ここまではいつものパターンなのだ。毎回この揉め事が起きるのでとりあえずやらせている。

「では、終わったようなので、こちらが今回筆頭様を侮辱した貴族の一覧です」
 闇を司るグロブス公爵は世界のあらゆる情報を集める諜報機関を組織している。言うなれば六大公爵の頭脳だ。
 彼のスキル:ミリタリーグッズは暗視ゴーグルやゴムナイフ、無線、迷彩服等多岐にわたる銃はデリンジャーと言う小型のエアガンを出すことができる。

「姫様こいつらは処刑で良いんですか?」
 風を司るプーリァ公爵は出された書類を見てにやつく。彼は根っからの戦闘狂なのだ。
 ちなみに彼のスキル:モデルガンは爆発力を相手に発射することで最小で脳震盪、最大で体内を振動させ破壊する。

 そして私、光を司る公爵家令嬢ブリジット・ガンデブルグはこのすべての力を使うことができるスキル:ミリタリーアームズを使うことができるのです。
 ちなみに先程のやる気のないクーゲル公爵は私の兄です。

 まったくお恥ずかしい限りなのですが……。

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