冒険者狩りをしている青年の表稼業

雪鵠夕璃

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第一幕:【魔盗団】殲滅作戦編

リン・フォーネレス

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東都クランセマム。そこは駆け出しから熟練冒険者が集う大きな都。そしてそこにあるのが小さくも大きくもない中途半端な冒険者ギルド【クレイセルド】。このギルドは毎日繁盛しており、冒険者や冒険者以外の人々が行き交っている。ただ、繁盛のし過ぎでいつもいつもてんわやんわだったりする為、なにかと忙しい。そしてそのギルドに一人の少女がやってきた。扉を開けて、中に入ると、一人の青年が元気よく出向かける。

「ようこそ!冒険者ギルド【クレイセルド】へ!」

黒髪で髪先が赤みがかっているいわゆる赤いメッシュを入れた紅い瞳をもつ青年。彼の太くもなく細くもない程よい身体を包むのは白いシャツと緩めの黒いパンツ。そして、優しそうで大人しそうな顔立ちの割に右耳に銀色のピアスが付けられており、右手の人差し指には鈍色のリングが嵌められている。

「あ、あの!冒険者登録をしたいんですけど…」

「あー、冒険者登録ですね。では、あちらの方にいる【ユナ・クライセフ】と記されたネームプレートを付けたブロンド髪の女性職員にお声かけください」

胸に【シエン・クロイセス】と記されたネームプレートを付けた青年は左奥にいるブロンド髪の女性をさして笑いかける。少女は一言、『ありがとうございます』と返し案内通りに向かう。

無数の木のテーブルや椅子。壁にかけられた賞状や勲章の数々や【クレイセルド】の象徴と言われる鷹の紋章が刻まれた飾り盾が中央奥に掛けられ、その下にクエスト受付のカウンターらしきものが四つと受付嬢らしい女性四人が各カウンターに1人ずつ居る。そしてそこに目的の女性職員がいるのを見つけ、少女は少し駆けて1つのカウンター前に立つ。

「えっと…ぼ、冒険者登録したいんですけど…」

少女は掻き消えるような声で告げると、

「はい、冒険者登録ですね。では、まず最初にコチラの石版プレートに手をかざしてくださいますか?」

ユナは少女が触れやすい距離に石版プレートを出す。恐る恐るとそれに手をかざす。すると、石版プレートが虹色に輝き、一枚のカードが姿を現す。ユナはそれを確認した後、少女にカードを差し出す。

「はい、どうぞ。これで冒険者登録は完了です。クエストはあちらで受けれますので」

「あ、ありがとうございます!!」

少女は嬉しそうに微笑んでカードをマジマジと眺める。このカードは【冒険者カード】と呼ばれ、登録者の名前と職業やサポート機能等が付いた冒険者の証明となる特殊なカードだ。万が一、紛失したり、奪われた場合は、登録したギルドで職員にお伝えすることで銀貨三枚と引き換えに再発行が出来る。

「では、良い冒険者ライフをお楽しみください。リン・フォーネレスさん」

「は、はい!楽しんできます!」

新米冒険者となった少女、リン・フォーネレスは再度お辞儀をしたあと、クエストカウンターへと駆けて行った。

夢のようなワクワクとドキドキだらけの冒険ライフを追い求めて・・・。しかし彼女は思い知る事になる。冒険者になる事がどう意味なのかを--。
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