13 / 42
第一幕:【魔盗団】殲滅作戦編
失踪事件の謎を探りに
しおりを挟む「さて、心底めんどくさいけど、さっさと終わらせるぞ」
「ええ、そうですね。一分一秒でも早く先輩と離れたいので速やかに終わらせましょう。ということで、先輩は駆け出し冒険者を装い、消えてください」
統括者の部屋を出たシエンとラフィーナは職員休憩室に設置されている2つの更衣室に分かれて壁越しから作戦会議を行っていた。
「先輩を囮に使うってどうなの?」
「最高で最強の作戦であり、主に私は大喜びです」
「はぁ…。お前はそういう奴だったな」
聞いた俺が馬鹿だった、とシエンは用意された駆け出し冒険者風の装備を身につけながら溜息をつく。因みにラフィーナの方は普段通りの装備を着ている。というのも、囮になるのはシエンだけであり、それにラフィーナが消えたとなれば今回の作戦は崩れてしまう。要はラフィーナの眼だ。それがあっての作戦である為、消える側はシエンでないといけないのだ。
「着替え終わったか?ラフィーナ」
「えぇ、もう終わってます。先輩こそ早く出てきて消されてください」
「はいはい、気が早い気が早い」
面倒くさそうにため息をついて、シエンはラフィーナの毒舌をあしらいながら、更衣室を出る。そのタイミングでラフィーナも更衣室からでてきたため、そのまま職員休憩室を出て、他の冒険者に見つからないように裏側の出口から出た。
「しっかし、この装備って昔は駆け出し向きじゃなかったってのに、時代も変わったもんだな」
動きやすさを重視した布製の装備に包まれた自身の姿を眺めながら告げる。
「先輩がそんなこと言うとライネスさんに殺されますよ。まぁ、私はむしろ嬉しいことですけども」
と、横からラフィーナに毒舌を浴びせられる。相変わらず平常運転の彼女の身なりは、ギルド職員が必ず制服の中に着込む白いシャツの上にフード付きマントを羽織り、薄茶のズボンというスタイルだ。 今から遺跡に潜る人間がするような格好ではない。ただ、これがラフィーナのスタイルなので文句を言う人はここにはいない。
「ここから歩いてだと日が暮れちまうし、転移するから俺の手を握れ」
「…え? 嫌です」
「はぁ…転移魔法の使えないバカは黙って従え」
心底嫌がるラフィーナの手を無理やり掴む。すると彼女はシエンの脛を蹴り始めた。しかし、シエンは痛みに顔をしかめつつも、手を離すことはなく、そのまま転移魔法を発動した。
0
あなたにおすすめの小説
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
乙女ゲームは見守るだけで良かったのに
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した私。
ゲームにはほとんど出ないモブ。
でもモブだから、純粋に楽しめる。
リアルに推しを拝める喜びを噛みしめながら、目の前で繰り広げられている悪役令嬢の断罪劇を観客として見守っていたのに。
———どうして『彼』はこちらへ向かってくるの?!
全三話。
「小説家になろう」にも投稿しています。
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる