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第一幕:【魔盗団】殲滅作戦編
合格後について
しおりを挟むお祭りやテーマパークで使用されるような美しい光沢を浮かび上がらせた【試験合格】という魔法文字。アルメはその事実に喜びの雄叫びをあげた。喉がはりさけるんじゃないか、という心配も溜まりに溜まった疲労さえも気にせず、ただただこの喜びを噛み締める。忘れないように…心に刻む。そんな彼の耳に拍手の音が響き、続いて聞こえたのは、
「冒険者アルメ・セネクトスさん。 S級昇級試験合格おめでとうございます」
服のあちこちに焦げ跡を付けたラフィーナの称賛の言葉だった。声の感じからしてアルメと違い、スタミナの消費も魔力の消費、肉体への身体的ダメージも圧倒的に少ない。あれほどの魔法をくらってピンピンしている事にアルメは驚愕よりも『あれが現役S級】という覆しようのない絶対的現実を突きつけられ悔しさで胸が一杯になると共に、自分も彼女くらい強くなれるよう頑張ろうという新たな目標が生まれた。
「さて、これで貴方も今日から冒険者ギルド【クレイセルド】を代表する一人、S級冒険者となりました。今後は我がギルドの看板に泥を塗らないように精進してください。万が一、我がギルドの期待を裏切った場合は、S級冒険者資格の剥奪の罰を与えますので、お忘れなく」
ラフィーナはアルメから受け取ったカードの内容を更新しながら、S級になった冒険者限定の説明という名の忠告を伝える。前までは【S級冒険者資格の剥奪】なんて罰則は存在しなかったのだが、とあるS級冒険者が禁忌を犯した結果、この罰則は生まれた。
「き、気をつけます!」
アルメは緊張気味に答える。それを聞いたラフィーナは冒険者カードを返却し、彼を帰らせる。
「ふぅ。試験用とはいえ木剣及び壁の破損。少し高くつきそうですが、まぁまぁ良い収穫だと思いますし、イドルさんも許してくれるでしょう」
ラフィーナは無数の木片と化した木剣と崩れ掛けの壁を眺めながら告げる。しかし、まさかアルメの冒険者カードを更新した時に魔力量が四千三百まで上昇していたのは驚きだった。想いの強さというのはあまりにも計り知れない謎が多いな、と彼女は思った。
「そろそろ私もギルドに戻りますか」
軽く伸びをした後、【ギエロア闘技場】を後にした。
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