欲望制御研究所

あきこうすけ

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実験1日目

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麻酔の効いた背中に、チップが埋め込まれる。
「はい、これで完了。あなたの神経は、このタブレットで管理できるわ」

アニが手にした小型端末には、まるでゲームのように「勃起/収縮」「射精抑制/解放」などのボタンが並んでいる。

「ま、まさか……本当に押すんですか?」
「もちろん。でなきゃ研究にならないでしょ?」

次の瞬間、アイリが冷たい指で画面をタップ。

――ビクッ!

腰の奥が勝手に反応し、みのるの下半身が急速に熱を帯びていく。
「う、うわっ……勝手に……!」

白衣の4人の女性が、まるで標本を観察するかのように真剣な目で彼を見つめていた。

「すごい、本当に制御できてる……」
「チップの信号と筋肉反応のタイムラグもゼロに近いですね」
「……くだらない」まみは鼻で笑う。

羞恥と恐怖で顔を真っ赤にしたみのるの、3泊4日の“性欲制御実験”はこうして幕を開けた。


実験用の個室。
白を基調とした無機質な部屋に、監視カメラが四方からみのるを捉えていた。

「ここが、君の宿泊室になるわ。寝具も最低限しか置いていない。余計な娯楽はなし」
そう告げたのはアイリ。冷たい口調で、まるで被験体を物のように扱う。

ベッドの脇には不自然に大きなモニターが設置され、そこに「性反応グラフ」と書かれた波形が表示されている。

「君が眠る間も、すべて監視される。……まあ、精力テストだと思ってリラックスしなさい」
アニ所長は意味深に微笑んだ。

遠隔操作の開始

夜十一時。
「被験体・みのる、状態安定。実験開始します」

白衣姿のスタッフ4人が、観察室の窓越しに集まる。

アニが端末をタップ。

――ビクッ!

下半身に電気のような感覚が走り、みのるの体が跳ねる。
「う、うわっ!? な、なんだこれ……っ!」

タブレットの画面には「勃起:強制開始」と表示されていた。
ベッドの上でズボン越しに形を主張する自身の身体を、みのるは情けなく押さえ込もうとする。

「……見てください、制御成功です」
「ほんとに機械みたいに反応するんだ……」
ひみかは頬を赤くしながら、グラフの波打ちを眺める。

「くだらない。結局オスなんて反射で動く生き物」
まみが冷笑を浮かべる。

「では、次は抑制に移るわ」
アニが再びタップすると、みのるの股間の熱が急速にしぼんでいく。

「はぁ、はぁ……勝手に……勝手に止まった……」
汗をかきながら呻く彼を、女性たちはメモを取りながら食い入るように観察する。

「よし、今度は交互に繰り返してみようか」
アイリが提案。

端末をタップするたびに、みのるの下半身は硬直と萎縮を繰り返す。
ベッドに仰向けにされ、ただ女性たちの視線の中で無理やり勃起させられたり収縮させられたり──羞恥以外の何物でもなかった。

「ひっ、見ないでくれ……っ」
「ダメですよ。これが研究なんですから」
ひみかが申し訳なさそうに微笑むが、視線は逸らさない。


深夜一時。
アニは部下たちに指示を出す。

「次の段階に入るわ。射精の抑制テスト」

「ちょっ、まさか……!」
みのるが起き上がろうとするが、手首と足首はいつの間にかベッドに固定されていた。

「男性は、欲望のままに放っておけばすぐ限界に達する。けれど、私たちが“許可”を与えなければ出せない……そういう仕組みにしてある」

アニが「刺激開始」のボタンを押すと、みのるの下半身が勝手に熱を帯び、限界近くまで追い込まれていく。
呼吸が荒く、汗が滴る。

「で、でも……でそう、なのに……!」
「ダメです。まだ禁止にしてますから」
アイリが冷酷に笑う。

「ほら見て、すごいグラフ……!」
ひみかは興奮気味に画面を指差す。

「苦しそうね……もっと長く抑えてあげたら?」
まみは愉快そうに呟いた。

その夜

結局、みのるは「出たいのに出せない」状態で夜明けまで監視され続けた。
羞恥に塗れたまま、3泊4日の地獄の幕開けを思い知らされるのだった。
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