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第8-1話 かなしい過去っ!
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私はネムちゃんの背中で揺られながら、クエリちゃんの話を静かに聞いた。
ひどい内容だろうなーと覚悟はしていたけど、その内容は惨憺たるものだった。
クエリちゃんは、国王であるレアリーダ三世の子供。
それは間違いない。
だがクエリちゃんのお母さんは、やはり謁見の間に飾られていた肖像画の『黒髪の王妃』様じゃ無いんだって。
クエリちゃんの本当のお母さんはその昔、王城で働いていたひとりの女性で、クエリちゃんはその人と王様の間にできた子供らしい。
その女性の名は、マドラ=ヴェルダさん。
さまざまな魔術で王政を補佐する宮廷魔術師のひとりとして、王城で働いていたんだって。
王様には当時すでに正室となる予定の女性がいたらしいんだけど、それでもマドラさんと国王は恋に落ちた。
ここまでだったら、王様との幸せなシンデレラストーリーだよね。
でもある日、クエリちゃんを身籠ったマドラさんは、側室として王室に迎え入れられると思っていた矢先……突然、王様から王城とその城下町からの追放を命ぜられてしまったのだとか。
「きゅ、急展開すぎるっ!? ど、どうしてそんなコトに……!?」
「わかりません……わたしも、おかあさんから理由を聞いたことがなくて……うっ、ぐすっ」
私に抱かれるような格好のままネムちゃんの背中に乗ったクエリちゃんは、とても寂しそうな顔で俯いてしまった。
多分、話してくれてるクエリちゃん自身が一番つらいだろう。
それでもクエリちゃんは、続きを話してくれた。
生まれたばかりのクエリちゃんと、そのお母さんであるマドラさんは王命に逆らうコトができず、この国の北にある寒冷地『ノルトアイル』へと追放されたと言う。
クエリちゃんはそこで6歳になるまでの間、マドラさんと二人っきりで暮らしていたんだって。
こうして話すクエリちゃん自身も、自分はそのノルトアイルで生まれ育ったものだとばかり思っていたらしい。
だが今からちょうど1年前……事態は一変する。
突如、王様が騎士たちをノルトアイルに差し向け、静かに暮らしていたマドラさんの家に押しかけたのだ。
クエリちゃんが侍従長さんから聞いた話では、その理由は……正室であった王妃様の娘が死産となってしまったから、そして王妃様自身も亡くなってしまったかららしい。
母になるはずだった王妃と、生まれてくるはずだった姫を一度に失った王様は悲しみに暮れ、来る日も来る日も泣き叫んでいたと言う。
しかし5年もの月日が流れたある日、あまりの悲しみのせいで王様は狂った考えに行きついてしまった。
そうだ。
自ら辺境に追いやった妾の子供がいた。
生きていれば、生まれてくるはずだった娘と同じくらいのはず。
その子を王の子供として王城へ迎え入れてしまおう。
そう考えた王様は、突如として辺境の地へ兵を向かわせたのだった。
王室から遠ざけられていたはずの母娘のもとに王の兵隊が押しかけ、6歳になったばかりのクエリちゃんとその母であるマドラさんは、王からの兵に自宅を囲まれてしまったそうだ。
甲冑を着た兵士のうちの1人が何やら大声で宣言したかと思うと、突如としてクエリちゃんを連れ去ろうとしたんだって。
何が起きているのか解らず泣き叫ぶクエリちゃんと、娘を渡すまいと必死に抵抗するマドラさんだったが、大勢の兵士によって母と娘は引き剥がされてしまったのだった。
クエリちゃんの寝室で見た、彼女の夢の中で……当時クエリちゃんを連れ去った兵士は、たしかこう言っていた。
『──────── 王命により、命は奪わん。だがこの事を口外すれば、王権に関わる事態を引き起こし、ひいては娘の命も保証できなくなる。娘の無事を祈るならば、母であったことを忘れ、他言するな ────────』
つまり、娘の命が大切ならば娘の事を忘れろって。
こんな……
こんな事、許されないよ…………。
だってさ、要は王様はマドラさんとの間に子供ができたのに、王室へ迎え入れる事をせず、それどころか2人を辺境の地へと追いやって。
その後、正室の王妃様の出産を迎えたけど、不幸にも死産。
そうしたら次は、あろうことか自分で追放したはずのマドラさんから、クエリちゃんだけを奪ってきたってコトだよね!?
私は、奥歯を音を立てるほど噛み締めた。
怒りのあまり全身が震える。
「うっ……おとうさんは、これから私はクエリ=ヴェルダじゃなく、クエリ=レアリーダになるんだって言ってました……」
「ク、クエリちゃん…………」
ネムちゃんの背中で揺られながら、クエリちゃんはぼそりと呟いた。
その可愛らしい大きな目からは、絶えずぽろぽろと涙が落ちている。
私はクエリちゃんの過去の話を聞いて、言葉を失ってしまっていた。
そしてそれと同時に、クエリちゃんにこんな辛い話をさせてしまったコトを猛烈に後悔していた。
真夜中の平原を駆け抜けるネムちゃんの背中では、ネムちゃんの大地を蹴る足音と風を切る音だけが聞こえる。
そんな長い沈黙を打ち砕いたのは、ネムちゃんだった。
「……ったくよぉ……! 最初からそんな気がしていたが、あの国王……やっぱりとんでもねぇクソ野郎だったな!」
「のわっ!? ちょ、ちょっとネムちゃんっ! 言い過ぎだよっ! い、一応王様はクエリちゃんのお父さんなんだよっ!?」
何かを吐き出すかのように叫ぶネムちゃんに、私は思わず止めに入る。
でも、ネムちゃんの悪態は止まらない。
「ンな事知るかぁぁっ! クソ野郎のことをクソ野郎って言って悪いもんかよ!」
「もぉぉ……でも確かに、クエリちゃんをお母さんから無理やり連れ去ったのはホンットに最低だよね……」
「いや、それだけじゃねえぞピルタ。あの国王は、もうひとつ最低な事をやらせようとしてたじゃねぇか」
「ほぇっ?」
聞き返す私に、ネムちゃんは低い声で答えた。
「あの国王は最初に俺たちに対面したとき、『悪夢を消せるのか』って言ってたんだぜ。きっとあいつは、お姫様が夜な夜な実の母親との生活を思い返して夢を見ていたのを知っていて、それを俺たちに『悪夢』として食わせようとしていたんだろう」
「あ……ああっ…………!」
そうだ。
今にして思えば、そういうコトだ。
王様は私たちに、クエリちゃんが『悪夢』を見ているから祓って欲しいと言っていた。
『悪夢を消せるのか』って、確かに聞いてきた。
けど実際は、クエリちゃんが実のお母さんの夢を見て寂しさから泣いているコトを知っていたはずだ。
その夢を私たちに消させようとしたというコトは、つまり ────────────────
「……本当の母娘を引き剥がすだけに止まらず、楽しかった母親との記憶を消そうとするなんて……胸糞悪いったら無いぜ、ったくよぉ!」
私たちを乗せながら走るネムちゃんは、ありったけの怒りを含めたかのような声で叫んだ。
あまりに迫力のある重低音ボイスで怒るものだから、クエリちゃんがちょっと怖がってる。
小さくて可愛いクエリちゃんが、ますますちっちゃくなっちゃったじゃん。
「ネムちゃん、怒る気持ちも解るけど言葉が汚いよ。クリエちゃんが居るんだから、もうちょっと抑えてよ」
「あぁ!? そんなモン無理に決まってるだろがッ!」
「無理でも、ダメなものはダメっ。ここで大きな声出しても、クエリちゃんが可哀想なだけでしょーがっ!」
「ぐっ…………」
珍しく私が声をあげたコトで、ネムちゃんはぐっと押し黙ってしまった。
私たちはめったに喧嘩なんてしないので、私が強く言ったのが意外だったのかもしれない。
ネムちゃんは大きな鼻息を一つ吐くと、落ち着いた声になってくれた。
「じゃあピルタよぉ……お前は許せるのかよ? あのアゴヒゲ王がこの娘にやった事をよ」
ひどい内容だろうなーと覚悟はしていたけど、その内容は惨憺たるものだった。
クエリちゃんは、国王であるレアリーダ三世の子供。
それは間違いない。
だがクエリちゃんのお母さんは、やはり謁見の間に飾られていた肖像画の『黒髪の王妃』様じゃ無いんだって。
クエリちゃんの本当のお母さんはその昔、王城で働いていたひとりの女性で、クエリちゃんはその人と王様の間にできた子供らしい。
その女性の名は、マドラ=ヴェルダさん。
さまざまな魔術で王政を補佐する宮廷魔術師のひとりとして、王城で働いていたんだって。
王様には当時すでに正室となる予定の女性がいたらしいんだけど、それでもマドラさんと国王は恋に落ちた。
ここまでだったら、王様との幸せなシンデレラストーリーだよね。
でもある日、クエリちゃんを身籠ったマドラさんは、側室として王室に迎え入れられると思っていた矢先……突然、王様から王城とその城下町からの追放を命ぜられてしまったのだとか。
「きゅ、急展開すぎるっ!? ど、どうしてそんなコトに……!?」
「わかりません……わたしも、おかあさんから理由を聞いたことがなくて……うっ、ぐすっ」
私に抱かれるような格好のままネムちゃんの背中に乗ったクエリちゃんは、とても寂しそうな顔で俯いてしまった。
多分、話してくれてるクエリちゃん自身が一番つらいだろう。
それでもクエリちゃんは、続きを話してくれた。
生まれたばかりのクエリちゃんと、そのお母さんであるマドラさんは王命に逆らうコトができず、この国の北にある寒冷地『ノルトアイル』へと追放されたと言う。
クエリちゃんはそこで6歳になるまでの間、マドラさんと二人っきりで暮らしていたんだって。
こうして話すクエリちゃん自身も、自分はそのノルトアイルで生まれ育ったものだとばかり思っていたらしい。
だが今からちょうど1年前……事態は一変する。
突如、王様が騎士たちをノルトアイルに差し向け、静かに暮らしていたマドラさんの家に押しかけたのだ。
クエリちゃんが侍従長さんから聞いた話では、その理由は……正室であった王妃様の娘が死産となってしまったから、そして王妃様自身も亡くなってしまったかららしい。
母になるはずだった王妃と、生まれてくるはずだった姫を一度に失った王様は悲しみに暮れ、来る日も来る日も泣き叫んでいたと言う。
しかし5年もの月日が流れたある日、あまりの悲しみのせいで王様は狂った考えに行きついてしまった。
そうだ。
自ら辺境に追いやった妾の子供がいた。
生きていれば、生まれてくるはずだった娘と同じくらいのはず。
その子を王の子供として王城へ迎え入れてしまおう。
そう考えた王様は、突如として辺境の地へ兵を向かわせたのだった。
王室から遠ざけられていたはずの母娘のもとに王の兵隊が押しかけ、6歳になったばかりのクエリちゃんとその母であるマドラさんは、王からの兵に自宅を囲まれてしまったそうだ。
甲冑を着た兵士のうちの1人が何やら大声で宣言したかと思うと、突如としてクエリちゃんを連れ去ろうとしたんだって。
何が起きているのか解らず泣き叫ぶクエリちゃんと、娘を渡すまいと必死に抵抗するマドラさんだったが、大勢の兵士によって母と娘は引き剥がされてしまったのだった。
クエリちゃんの寝室で見た、彼女の夢の中で……当時クエリちゃんを連れ去った兵士は、たしかこう言っていた。
『──────── 王命により、命は奪わん。だがこの事を口外すれば、王権に関わる事態を引き起こし、ひいては娘の命も保証できなくなる。娘の無事を祈るならば、母であったことを忘れ、他言するな ────────』
つまり、娘の命が大切ならば娘の事を忘れろって。
こんな……
こんな事、許されないよ…………。
だってさ、要は王様はマドラさんとの間に子供ができたのに、王室へ迎え入れる事をせず、それどころか2人を辺境の地へと追いやって。
その後、正室の王妃様の出産を迎えたけど、不幸にも死産。
そうしたら次は、あろうことか自分で追放したはずのマドラさんから、クエリちゃんだけを奪ってきたってコトだよね!?
私は、奥歯を音を立てるほど噛み締めた。
怒りのあまり全身が震える。
「うっ……おとうさんは、これから私はクエリ=ヴェルダじゃなく、クエリ=レアリーダになるんだって言ってました……」
「ク、クエリちゃん…………」
ネムちゃんの背中で揺られながら、クエリちゃんはぼそりと呟いた。
その可愛らしい大きな目からは、絶えずぽろぽろと涙が落ちている。
私はクエリちゃんの過去の話を聞いて、言葉を失ってしまっていた。
そしてそれと同時に、クエリちゃんにこんな辛い話をさせてしまったコトを猛烈に後悔していた。
真夜中の平原を駆け抜けるネムちゃんの背中では、ネムちゃんの大地を蹴る足音と風を切る音だけが聞こえる。
そんな長い沈黙を打ち砕いたのは、ネムちゃんだった。
「……ったくよぉ……! 最初からそんな気がしていたが、あの国王……やっぱりとんでもねぇクソ野郎だったな!」
「のわっ!? ちょ、ちょっとネムちゃんっ! 言い過ぎだよっ! い、一応王様はクエリちゃんのお父さんなんだよっ!?」
何かを吐き出すかのように叫ぶネムちゃんに、私は思わず止めに入る。
でも、ネムちゃんの悪態は止まらない。
「ンな事知るかぁぁっ! クソ野郎のことをクソ野郎って言って悪いもんかよ!」
「もぉぉ……でも確かに、クエリちゃんをお母さんから無理やり連れ去ったのはホンットに最低だよね……」
「いや、それだけじゃねえぞピルタ。あの国王は、もうひとつ最低な事をやらせようとしてたじゃねぇか」
「ほぇっ?」
聞き返す私に、ネムちゃんは低い声で答えた。
「あの国王は最初に俺たちに対面したとき、『悪夢を消せるのか』って言ってたんだぜ。きっとあいつは、お姫様が夜な夜な実の母親との生活を思い返して夢を見ていたのを知っていて、それを俺たちに『悪夢』として食わせようとしていたんだろう」
「あ……ああっ…………!」
そうだ。
今にして思えば、そういうコトだ。
王様は私たちに、クエリちゃんが『悪夢』を見ているから祓って欲しいと言っていた。
『悪夢を消せるのか』って、確かに聞いてきた。
けど実際は、クエリちゃんが実のお母さんの夢を見て寂しさから泣いているコトを知っていたはずだ。
その夢を私たちに消させようとしたというコトは、つまり ────────────────
「……本当の母娘を引き剥がすだけに止まらず、楽しかった母親との記憶を消そうとするなんて……胸糞悪いったら無いぜ、ったくよぉ!」
私たちを乗せながら走るネムちゃんは、ありったけの怒りを含めたかのような声で叫んだ。
あまりに迫力のある重低音ボイスで怒るものだから、クエリちゃんがちょっと怖がってる。
小さくて可愛いクエリちゃんが、ますますちっちゃくなっちゃったじゃん。
「ネムちゃん、怒る気持ちも解るけど言葉が汚いよ。クリエちゃんが居るんだから、もうちょっと抑えてよ」
「あぁ!? そんなモン無理に決まってるだろがッ!」
「無理でも、ダメなものはダメっ。ここで大きな声出しても、クエリちゃんが可哀想なだけでしょーがっ!」
「ぐっ…………」
珍しく私が声をあげたコトで、ネムちゃんはぐっと押し黙ってしまった。
私たちはめったに喧嘩なんてしないので、私が強く言ったのが意外だったのかもしれない。
ネムちゃんは大きな鼻息を一つ吐くと、落ち着いた声になってくれた。
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