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97 二日目で問題発生
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朝早くからすまないな。と、言うディーオにカフェオレを入れてもらった。
場所はいつもの職員用のディーオの個室。
皆で朝の仕込みをしていると、ディーオに用事があると呼ばれ、ナナやノエからは、後は任せてくださいと言われた。
「別にいいわよ、それよりも顔色悪いわよ? 寝てる? それとも学園祭が楽しみで眠れてないとか」
「子供かっ!」
「違うの!?」
私は良く寝てるけど、ナナやノエは寝不足ですーって言っていたから、そうかと思ったのに。
濃い色の珈琲を一口飲んだディーオは、机の上におくと一枚のカードを机に置く。
「見てくれ」
カードには女性の半裸が写真のように映し出されている。
ってか、写真よね。
若い女性の着替えのようで上半身はすっぽんぽんで映っている。
「で……コレを見せられた私はどう返したらいいの? 綺麗な胸ね。とか、そういう趣味があったのね。とか、私のほうが大きいわよって胸でも出したほうがいい?」
「違うっ。前半はともかく、なぜボクがエルン君の胸を見ないといけない」
断られた。
コレでも、この写真の女性よりは大きいし自慢なのに。
もっとも出してと言われた蹴飛ばすけど。
「じゃぁなによ」
「盗撮だ。遠見の水晶から転写のカードに写し出されている。
一枚金貨二枚で買ったという生徒を昨日捕まえた」
遠見の水晶?
転写のカード?
聞きなれないアイテムであるけど、何となくは想像できる。
水晶はカメラみたいので、カードはそのフイルムみたいなものだろう。
「なるほど! その水晶を探してディーオはもっと盗撮のカードが欲しいのね!」
「違うっ!」
「え。違うの? ネクラ錬金術師にぴったりな」
「ころ……ふーーーー」
ディーオは静に息を吐くと私に向き合った。
「時間がある時でいい、怪しい所を調べて欲しいんだ。
もちろん僕を含め教師でも探すし、女性の教師や職員もいる。
しかし、職員が犯人の場合もあり人数は少数で成果が出るとは限らない、内密に頼む」
「ふむふむ。で、何で私?」
「君が一番暇そうだからな、暇なんだろ?」
「………………殴るわよ、そりゃ二日目から交代制になって暇になるけどさー」
「先ほどのお返しだ」
コンコンとノックがされると、机の上にあった転写カードをポケットにしまった。
やっぱり、後でじっくり見るつもりなのね、男ってやらしー生物よね。
「一応言うが、この転写された絵は二晩も持たない……いや、ボクが持つと疑う気持ちもわかる、わかった君が持て」
「私もいら……」
最後まで言う前にポケットから出したカードを押し付けられた。
そのまま扉を開けに行くので仕方がなく私はポケットへいれる。
扉の先に居たのは、私も何度か見たことがある教師。私にお辞儀をすると、学園祭の会議の時間ですと伝えているのが聞こえた。
「じゃぁ、模擬店のほうを頑張ってくれ」
「はいはい。それでは失礼しますわ」
貴族風にエレガンドにお辞儀をして退室する。
中庭の模擬店へと戻ってきた、メイド服のノエが可愛くお辞儀して売っていると、一般庶民には珍しいのか、人が並んでいく。
ガルドの周りには、年齢がちょっとおたかいオバサマ達が群がっている。
こまったなぁと顔をしていて私と一瞬目があった。
それぐらい我慢しなさいとアイコンタクトを送ると溜め息をついて、それがまたオバサマ達にキャーキャーいわれている。
さて、私は手薄になる裏方にまわってドンドン焼く係りに専念するのよ。
冷凍ホットドックを箱にいれて、各種中和剤のチェック。最後にレバーをカチっと。
タンタンタンタンタタタタン。
よし二十秒まちましょう。
これで一度に十本焼けるんだから凄いわね。
にしても、盗撮ねぇ。
何所の馬鹿がそんな事するのかしら、犯人は男子よね。
いや、もしかしたら女生徒? 更衣室に取り付けられたみたいだし、他に怪しい場所って言ったら女性専用の湯浴み場とか、トイレかしら。
しかし、写真みて楽しいのかしら。
日本と違って薄着の人多いんだし写真に頼らなくても、いやそういう問題でもないわね。
私も着替えとか盗撮されていたら半殺し、いいえ、ブチ殺しにしたいし。
この黒煙のように燃やしたいわねってあれ。
「エルン。黒い煙が出てるけど焦げてないか?」
「なんとっ」
フタをあけると、ホットドックが真っ黒になっていた。
食べれそうに無い部分をとっても売り物にならなかった。
「ご忠告ありがとう、リュート。最近」
最近影が薄いけど、といいそうになったのを堪える。
「最近?」
「なんでもないわよ、で何のよう? 裏側まで回って、買うなら並んで頂戴ね」
「……それにしても随分と繁盛してるようだね」
わざわざ模擬店の裏側に来たリュートは表を見て感想を言ってくる、そのまま私が焼いた失敗作を一本取ると口に入れた。
皮袋からお金を出して来たので、それを手で拒否する。
「別に売り物にならない物までお金取らないわよ」
「エルン、熱でも……」
「無いわよっ! …………まったく嫌味でも言いに来たのかしら?」
「ご、ごめん。その忙しい所悪いけど休憩時間あるんだろ? 少し他の場所をまわらないかという誘いさ、ほら学園祭なんだし」
ふむ……。
休憩時間かぁ盗撮の見回りもあるからなぁ。
昨日は初日で忙しかったけど、皆手順も覚えたし。ミーティアも様子見に来て手伝うっていってたしなぁ、あの子に関しては自分の店の宣伝もするらしいけど。
一人だったら入れない所もあるだろうし、リュートが居たほうが不自然じゃない? かもしれない。
「いいわよ。………………って何でそんなに驚いた顔しているのよ」
「い、いや。誘われてくれると思わなくて」
「別に予定なければ、誘われればいくわよ。夏前の旅行だって一緒だったじゃない」
「ああ、そういえばそうだったな」
あの時は四人だったしとか、何かブツブツ言っているけど大丈夫かしらね。
場所はいつもの職員用のディーオの個室。
皆で朝の仕込みをしていると、ディーオに用事があると呼ばれ、ナナやノエからは、後は任せてくださいと言われた。
「別にいいわよ、それよりも顔色悪いわよ? 寝てる? それとも学園祭が楽しみで眠れてないとか」
「子供かっ!」
「違うの!?」
私は良く寝てるけど、ナナやノエは寝不足ですーって言っていたから、そうかと思ったのに。
濃い色の珈琲を一口飲んだディーオは、机の上におくと一枚のカードを机に置く。
「見てくれ」
カードには女性の半裸が写真のように映し出されている。
ってか、写真よね。
若い女性の着替えのようで上半身はすっぽんぽんで映っている。
「で……コレを見せられた私はどう返したらいいの? 綺麗な胸ね。とか、そういう趣味があったのね。とか、私のほうが大きいわよって胸でも出したほうがいい?」
「違うっ。前半はともかく、なぜボクがエルン君の胸を見ないといけない」
断られた。
コレでも、この写真の女性よりは大きいし自慢なのに。
もっとも出してと言われた蹴飛ばすけど。
「じゃぁなによ」
「盗撮だ。遠見の水晶から転写のカードに写し出されている。
一枚金貨二枚で買ったという生徒を昨日捕まえた」
遠見の水晶?
転写のカード?
聞きなれないアイテムであるけど、何となくは想像できる。
水晶はカメラみたいので、カードはそのフイルムみたいなものだろう。
「なるほど! その水晶を探してディーオはもっと盗撮のカードが欲しいのね!」
「違うっ!」
「え。違うの? ネクラ錬金術師にぴったりな」
「ころ……ふーーーー」
ディーオは静に息を吐くと私に向き合った。
「時間がある時でいい、怪しい所を調べて欲しいんだ。
もちろん僕を含め教師でも探すし、女性の教師や職員もいる。
しかし、職員が犯人の場合もあり人数は少数で成果が出るとは限らない、内密に頼む」
「ふむふむ。で、何で私?」
「君が一番暇そうだからな、暇なんだろ?」
「………………殴るわよ、そりゃ二日目から交代制になって暇になるけどさー」
「先ほどのお返しだ」
コンコンとノックがされると、机の上にあった転写カードをポケットにしまった。
やっぱり、後でじっくり見るつもりなのね、男ってやらしー生物よね。
「一応言うが、この転写された絵は二晩も持たない……いや、ボクが持つと疑う気持ちもわかる、わかった君が持て」
「私もいら……」
最後まで言う前にポケットから出したカードを押し付けられた。
そのまま扉を開けに行くので仕方がなく私はポケットへいれる。
扉の先に居たのは、私も何度か見たことがある教師。私にお辞儀をすると、学園祭の会議の時間ですと伝えているのが聞こえた。
「じゃぁ、模擬店のほうを頑張ってくれ」
「はいはい。それでは失礼しますわ」
貴族風にエレガンドにお辞儀をして退室する。
中庭の模擬店へと戻ってきた、メイド服のノエが可愛くお辞儀して売っていると、一般庶民には珍しいのか、人が並んでいく。
ガルドの周りには、年齢がちょっとおたかいオバサマ達が群がっている。
こまったなぁと顔をしていて私と一瞬目があった。
それぐらい我慢しなさいとアイコンタクトを送ると溜め息をついて、それがまたオバサマ達にキャーキャーいわれている。
さて、私は手薄になる裏方にまわってドンドン焼く係りに専念するのよ。
冷凍ホットドックを箱にいれて、各種中和剤のチェック。最後にレバーをカチっと。
タンタンタンタンタタタタン。
よし二十秒まちましょう。
これで一度に十本焼けるんだから凄いわね。
にしても、盗撮ねぇ。
何所の馬鹿がそんな事するのかしら、犯人は男子よね。
いや、もしかしたら女生徒? 更衣室に取り付けられたみたいだし、他に怪しい場所って言ったら女性専用の湯浴み場とか、トイレかしら。
しかし、写真みて楽しいのかしら。
日本と違って薄着の人多いんだし写真に頼らなくても、いやそういう問題でもないわね。
私も着替えとか盗撮されていたら半殺し、いいえ、ブチ殺しにしたいし。
この黒煙のように燃やしたいわねってあれ。
「エルン。黒い煙が出てるけど焦げてないか?」
「なんとっ」
フタをあけると、ホットドックが真っ黒になっていた。
食べれそうに無い部分をとっても売り物にならなかった。
「ご忠告ありがとう、リュート。最近」
最近影が薄いけど、といいそうになったのを堪える。
「最近?」
「なんでもないわよ、で何のよう? 裏側まで回って、買うなら並んで頂戴ね」
「……それにしても随分と繁盛してるようだね」
わざわざ模擬店の裏側に来たリュートは表を見て感想を言ってくる、そのまま私が焼いた失敗作を一本取ると口に入れた。
皮袋からお金を出して来たので、それを手で拒否する。
「別に売り物にならない物までお金取らないわよ」
「エルン、熱でも……」
「無いわよっ! …………まったく嫌味でも言いに来たのかしら?」
「ご、ごめん。その忙しい所悪いけど休憩時間あるんだろ? 少し他の場所をまわらないかという誘いさ、ほら学園祭なんだし」
ふむ……。
休憩時間かぁ盗撮の見回りもあるからなぁ。
昨日は初日で忙しかったけど、皆手順も覚えたし。ミーティアも様子見に来て手伝うっていってたしなぁ、あの子に関しては自分の店の宣伝もするらしいけど。
一人だったら入れない所もあるだろうし、リュートが居たほうが不自然じゃない? かもしれない。
「いいわよ。………………って何でそんなに驚いた顔しているのよ」
「い、いや。誘われてくれると思わなくて」
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