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呼んでいる声がする(その25)蓮花
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二人は黙って海を見ていた。
瑠子は蓮花が、親戚の人と暮らしている事に思いを馳せた
こんな儚げな人が、過酷は人生を送って来たかもしれない事実について
しかしそれは口には出さなかった
ただ、黙って海を見ていた。時折蓮花の横顔を見てみた。
物憂げな表情をしていた。
にわかに蓮花がこちらを見た
「あたし家なんて大嫌い。」
今まで溜まっていたものを吐く様に蓮花はその様に言葉を発した。
あまりの突然の言葉に瑠子は驚いて少しの間絶句した。
それから、瑠子も胸に詰まっていたもの吐き出した
「あたしも、家大嫌い。」
それは、蓮花より大きな声であった。それを受けて蓮花は笑った。
瑠子も笑った。
「ねえ、私たち、きっとあの海の果てに行きましょう。」
頷いた蓮花を見ると、瞳が濡れているように見えた。
瑠子も涙が出かかるのを感じた。
それで、下を向いて涙を抑えた。
お互いの気持ちがわかる感じがして二人はただ、海をそうして見ていた。
やがて、二人は海がいかに素晴らしいかを語り合った。
それからコンビニで買って来たランチを食べ始めた。
海風が吹いて、まるで船に乗ってるかの様な心持ちになった。
「私達、きっと船に乗って世界に行きましょうね。」
そう瑠子が言うと蓮花は少し笑って言った。
「でも、貯まるかな、お金。」
「大丈夫だよ。なんとかなるよ。」
と、瑠子は言った。
「そうだね。」
そう言って蓮花は儚げな表情で笑った。
「あー信じて無いでしょ。」
「信じてる・・・よ。」
その答え方に嘘だなと瑠子は思った。
それから、二人で駅前の夕凪書店に歩いて行って豪華客船の本を見た。
「いいよね、ほら、プールも有る。」
ページを広げて見せると
蓮花も喜んだ
「すごいな、こんなの乗れたら。」
「ね、それでビリヤードもやるの。」
「あたし、やった事無いの」
「あたしだって、でも船の係の人に教えてもらえば?」
「そっか。」
蓮花は頷いた。
二人の心は遥か船の上であった。
つづく
瑠子は蓮花が、親戚の人と暮らしている事に思いを馳せた
こんな儚げな人が、過酷は人生を送って来たかもしれない事実について
しかしそれは口には出さなかった
ただ、黙って海を見ていた。時折蓮花の横顔を見てみた。
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あまりの突然の言葉に瑠子は驚いて少しの間絶句した。
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やがて、二人は海がいかに素晴らしいかを語り合った。
それからコンビニで買って来たランチを食べ始めた。
海風が吹いて、まるで船に乗ってるかの様な心持ちになった。
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そう瑠子が言うと蓮花は少し笑って言った。
「でも、貯まるかな、お金。」
「大丈夫だよ。なんとかなるよ。」
と、瑠子は言った。
「そうだね。」
そう言って蓮花は儚げな表情で笑った。
「あー信じて無いでしょ。」
「信じてる・・・よ。」
その答え方に嘘だなと瑠子は思った。
それから、二人で駅前の夕凪書店に歩いて行って豪華客船の本を見た。
「いいよね、ほら、プールも有る。」
ページを広げて見せると
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「すごいな、こんなの乗れたら。」
「ね、それでビリヤードもやるの。」
「あたし、やった事無いの」
「あたしだって、でも船の係の人に教えてもらえば?」
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蓮花は頷いた。
二人の心は遥か船の上であった。
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