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断罪の公爵令嬢
休暇〜そうです、遊びに行きましょう〜
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「「今日は休みです。(だ。)」」
「へっ?」
口を三角にして硬直したまま動かない銀髪緑目の少女。
目は驚いて見開かれている。
当たり前だろう。だって…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パパと先生両方に今日は休みと言われてしまいました…どうしましょう。わたくし、なにか失態を犯したのでしょうか?破門っていうやつですよね…
みるみるうちに真っ青になっていく様子が、自分でもわかります。そんな様子を見てでしょうか?先生が、口を開きました。
「ユリアさんのことだから、失態を犯して破門とか、考えているんでしょうけど、違いますからね?」
「え?」
コテン、と首を傾げて不思議そうにするその姿はとても可愛らしい。そんなユリアを見て、少し手で顔を隠したあとに、大きな深呼吸をして今度はパパが、先生(妻)の言うことにつなげるように口を開きます。
「今日はただの休暇だ。ここのところユリア、満足な時間、遊んでいないだろう?」
「………。」
な、なんてことでしょう!わたくし、遊べるんですかっ!そんなの何十年ぶりでしょうか?
本当は遊ぶ暇なんてないんですが…もの凄い遊びたいです。楽しみです。
「そういうことなら…ありがとうございます。先生、パパ!」
わたくしは、満面の笑みを浮かべます。作り笑いとかじゃありません。本当に純粋な喜びからの笑顔です。
年甲斐なく…わたくし、まだ九歳でしたね…こんなに嬉しいのも、まだ小さい、幼いからでしょう。
(その笑顔でパパと呼ばれるの、たまらないくらい嬉しい…!)
(ママと読んでもらえないのが悲しいわ。まぁ、自業自得ね。でも、あんなにはしゃいで…この子は少し大人びているから心配だったけど、この様子なら大丈夫そうね。よかったわ。)
そんな両親のことはいざ知らず、ユリアは早速遊びのプランを立てていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やってきました!城下町に!」
結局あのあと何をするか考えてんですけれど、屋敷はあらかた知り尽くしてしまっていたので、せっかくなら、と思い、ここにしました。
王都に住んでいながら、人々の暮らしぶりをあまり知りませんでしたから。
屋台とかで、買食いをしてみましょう!
「あまり、はしゃぎすぎて迷子にならないでくださいね?」
そうそう、今日は先生もいるんです。
初めて城下町を足で歩くからでしょうか?
一緒に行ってくださるそうです。
嬉しいですね。
「はいっ!」
そんなやり取りをしていましたら、どこからか美味しそうな匂いが…
ふらふらふら~と引き寄せられてみれば、屋台です!美味しそうなお肉を焼いています。
「ふぇ~。」「ふふ、それがほしいのですか?」
「!はい。」
「これ二本ください。」
先生が屋台のおじさんに頼みます。
お金を渡して…「まいどっ!」おじさんのハキハキした声とともに、あのお肉が…!
焼き鳥ですね。前世の記憶ではそう呼ばれていたものです。木でできた串に、お肉を刺したもので、焼き立てホヤホヤで、まだお肉から湯気が出ています。
「美味しそーですねぇ。」「そう、よかったわ。とりあえず、座れるところに移動しましょう。」
「はいっ!」
そしてわたくしたちは、椅子に座りました。そして念願のお肉を…!
でも、この串に刺されたお肉をそのままガブッといくのですか…貴族の令嬢としての行儀では、悪いことになってしまいます。とても食べたいのに、食べられません!
わたくしは先生に助けを求めようと、横を向きます。
そこには…
「ぅ~ん。おいひぃわぁ!」
お肉を口いっぱいに頬張った先生が。
先生は行儀のことを気にしないのでしょうか?
『大胆じゃの。』
「?どうしたのですか?ユリアさん。もしかして行儀のことを気にしているの?」
「!そうです…」
「今の私達は、貴族じゃないのですよ?だからいいのです。」
そんなにバッサリと……
「お忍びなんですから、バレたらいけないんですよ。食べ方をいちいち気にしていたら、怪しまれちゃうじゃないですか。」
なるほど…。たしかにそれなら納得です。
「わかりました。では…」
わたくしは意を決してお肉にがぶり。
「美味しいです!」「よかった。」
あふれる肉汁。たまりません。素朴な味付けや、アツアツなのが、貴族の料理と違っていいです。
私達が普段食べるのは、高い調味料を使ったしっかりした味付けに、毒味のために、時間が立ってしまって冷めてしまった料理ですからね。まあ、それでもとても美味しいですが。
この新鮮な感じがいいですね。
『グルメレポート上手いの…』
先生はそんなわたくしをニコニコしながら見ていました。
それからわたくしたちは、いろいろなところを回って…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「疲れましたぁ!」
屋敷に帰ってきました。とても楽しい一日でした。
「へっ?」
口を三角にして硬直したまま動かない銀髪緑目の少女。
目は驚いて見開かれている。
当たり前だろう。だって…
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パパと先生両方に今日は休みと言われてしまいました…どうしましょう。わたくし、なにか失態を犯したのでしょうか?破門っていうやつですよね…
みるみるうちに真っ青になっていく様子が、自分でもわかります。そんな様子を見てでしょうか?先生が、口を開きました。
「ユリアさんのことだから、失態を犯して破門とか、考えているんでしょうけど、違いますからね?」
「え?」
コテン、と首を傾げて不思議そうにするその姿はとても可愛らしい。そんなユリアを見て、少し手で顔を隠したあとに、大きな深呼吸をして今度はパパが、先生(妻)の言うことにつなげるように口を開きます。
「今日はただの休暇だ。ここのところユリア、満足な時間、遊んでいないだろう?」
「………。」
な、なんてことでしょう!わたくし、遊べるんですかっ!そんなの何十年ぶりでしょうか?
本当は遊ぶ暇なんてないんですが…もの凄い遊びたいです。楽しみです。
「そういうことなら…ありがとうございます。先生、パパ!」
わたくしは、満面の笑みを浮かべます。作り笑いとかじゃありません。本当に純粋な喜びからの笑顔です。
年甲斐なく…わたくし、まだ九歳でしたね…こんなに嬉しいのも、まだ小さい、幼いからでしょう。
(その笑顔でパパと呼ばれるの、たまらないくらい嬉しい…!)
(ママと読んでもらえないのが悲しいわ。まぁ、自業自得ね。でも、あんなにはしゃいで…この子は少し大人びているから心配だったけど、この様子なら大丈夫そうね。よかったわ。)
そんな両親のことはいざ知らず、ユリアは早速遊びのプランを立てていた。
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「やってきました!城下町に!」
結局あのあと何をするか考えてんですけれど、屋敷はあらかた知り尽くしてしまっていたので、せっかくなら、と思い、ここにしました。
王都に住んでいながら、人々の暮らしぶりをあまり知りませんでしたから。
屋台とかで、買食いをしてみましょう!
「あまり、はしゃぎすぎて迷子にならないでくださいね?」
そうそう、今日は先生もいるんです。
初めて城下町を足で歩くからでしょうか?
一緒に行ってくださるそうです。
嬉しいですね。
「はいっ!」
そんなやり取りをしていましたら、どこからか美味しそうな匂いが…
ふらふらふら~と引き寄せられてみれば、屋台です!美味しそうなお肉を焼いています。
「ふぇ~。」「ふふ、それがほしいのですか?」
「!はい。」
「これ二本ください。」
先生が屋台のおじさんに頼みます。
お金を渡して…「まいどっ!」おじさんのハキハキした声とともに、あのお肉が…!
焼き鳥ですね。前世の記憶ではそう呼ばれていたものです。木でできた串に、お肉を刺したもので、焼き立てホヤホヤで、まだお肉から湯気が出ています。
「美味しそーですねぇ。」「そう、よかったわ。とりあえず、座れるところに移動しましょう。」
「はいっ!」
そしてわたくしたちは、椅子に座りました。そして念願のお肉を…!
でも、この串に刺されたお肉をそのままガブッといくのですか…貴族の令嬢としての行儀では、悪いことになってしまいます。とても食べたいのに、食べられません!
わたくしは先生に助けを求めようと、横を向きます。
そこには…
「ぅ~ん。おいひぃわぁ!」
お肉を口いっぱいに頬張った先生が。
先生は行儀のことを気にしないのでしょうか?
『大胆じゃの。』
「?どうしたのですか?ユリアさん。もしかして行儀のことを気にしているの?」
「!そうです…」
「今の私達は、貴族じゃないのですよ?だからいいのです。」
そんなにバッサリと……
「お忍びなんですから、バレたらいけないんですよ。食べ方をいちいち気にしていたら、怪しまれちゃうじゃないですか。」
なるほど…。たしかにそれなら納得です。
「わかりました。では…」
わたくしは意を決してお肉にがぶり。
「美味しいです!」「よかった。」
あふれる肉汁。たまりません。素朴な味付けや、アツアツなのが、貴族の料理と違っていいです。
私達が普段食べるのは、高い調味料を使ったしっかりした味付けに、毒味のために、時間が立ってしまって冷めてしまった料理ですからね。まあ、それでもとても美味しいですが。
この新鮮な感じがいいですね。
『グルメレポート上手いの…』
先生はそんなわたくしをニコニコしながら見ていました。
それからわたくしたちは、いろいろなところを回って…
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「疲れましたぁ!」
屋敷に帰ってきました。とても楽しい一日でした。
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