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15 少し※
しおりを挟むカリーが発情したあの日。
俺は死ぬほど頑張った。カリーが可愛くにゃんにゃん喘いでる間も、自分の自分を出すことなく、カリーを気持ちよくすることだけに集中した。
汗でカリーの匂いが強くなる。視覚、嗅覚、聴覚、触覚にガツンとくる刺激は、正直死ぬほどしんどかった。鼻血も出た。下半身も激痛だ。カリーが気持ちよくなって、意識を失ったのを確認し、もろもろを綺麗にして、布団をしっかりかけた後にやっと処理できた。カリーは3回極めていたが、俺は7回くらい処理したと思う。出しても出してもすぐに記憶の中のカリーが可愛く喘ぎ鳴くのだ。
何もわからないカリーと最後までシてしまうことは簡単だっただろう。俺の欲望的にも、何回も心が折れそうになった。でも、心を通わせてから........とか、まだ小さいし........と思う心がなんとか止めたのだ。
............あぁ。そうさヘタレだ。カリーの信頼と笑顔を失いたくないただのヘタレだよ。失う恐怖を一度味わったら誰でも臆病になるもんだ。
あの日から、ちょっと気を抜くとすぐにあの時の可愛いカリーが頭に浮かんで俺の愚息が反応しまくる日々を過ごしている。
なのに............................
「グルグルグルグル.................スンスンッ....はぁ。スンスンスンスンッ........はぁ♡」
そのカリーは、あの行為の後から、より一層俺に近づいてくるようになった。首元に顔を埋め、俺の匂いを嗅いでいる。
.........................あ、やばい、勃つ。
「す、すまんカリー、ちょっと俺用事を済ませてくるな!」
「えっ.....」
「本当にすまんまた後でな!!」
しょぼんとした耳としっぽが見えるが俺の天秤ももはや限界だ。そういう行為のあとによりくっつかれるなんて................期待するだろうが!!!!!!!
「カリー........無自覚ゆえにタチが悪いぞ............!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「............いっちゃった。」
あの日の後、ご主人の匂いがより大好きになった。落ち着くし、なんだか興奮する。ご主人に近づけば近づくほど、その匂いは強くなる。じゃあ、くっつくしかないよね?
そうしてくっついていたら、ご主人のあったかさを感じると、前よりもっと安心すると気づいた。
俺、ここが好きだ。ここにいる。俺の場所。俺の。
そうしてくんくん大好きな匂いを嗅ぎ、すりすり匂いを付けていたら、ご主人が離れていくようになった。
なんで.........?なんであっちいっちゃうの................?
頭を撫でてくれたりするし、ご飯も相変わらず美味しいから、嫌われてはないと思うけど................。
さみしい。ご主人。俺、さみしい。
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