『インモラル・ロジック・ママトモ 〜不倫から始まる恋〜』

まさき

文字の大きさ
8 / 8

第四話:夜の車内は熱を帯びて(密室の作戦会議)【後編】

しおりを挟む
第四話:夜の車内は熱を帯びて(密室の作戦会議)【後編】

​倒したシートの狭い空間で、彼女の呼吸は目に見えて荒くなっていた。
「……ん……っ、あ……。あなた、お願い……もう、我慢、できないの……」
丸顔を赤く染め、潤んだ瞳で俺を見上げる彼女。その手は俺のシャツを掴み、引きちぎらんばかりの力で自分の方へと引き寄せていた。
​俺は彼女の望みに応えるように、スカートの中に手を滑り込ませ、秘められた熱へと触れた。
「っ……! あ……ぁあ!」
指先が触れた瞬間、彼女は大きく体を跳ねさせ、結露したサイドガラスに頭をぶつけそうになる。
深夜の密室よりも、隣の部屋に家族がいる時よりも。今、目の前で身悶える彼女は、驚くほど淫らに、そして大量の蜜で濡れそぼっていた。
​俺は二本の指を、彼女の奥へと執拗に沈めた。
「……今日は、君だけを満足させてあげる。明日の朝、また笑って子供を送り出せるようにね」
「あ……っ、んんっ! 優しい……こと、言わないで……っ、もっと、激しく……壊してっ!」
彼女はハンドルに手をかけ、のけぞるようにして腰を浮かす。
狭い車内に、グチュグチュという生々しい粘膜の音が反響した。俺は彼女のクリトリスを親指で強く圧迫しながら、中に入れた指で彼女の最も敏感な一点を激しく、正確に突き上げた。
​「あ、あああ……っ! くる、それ、きちゃう……っ!」
彼女は俺の腕に縋り付き、声を押し殺しながら絶頂を迎えた。
ガクガクと小刻みに震える彼女の肢体。だが、俺は攻撃を緩めない。
​俺は彼女を反転させ、助手席のシートに膝をつかせた。
彼女の丸い尻が、目の前に突き出される。窓ガラスに両手をつかせ、背後から彼女の熱を直接指で、そして舌で蹂躙した。
「ん……んぅ……っ! ああ、そこ、だめ、おかしくなっちゃう……っ!」
ガラスに押し付けられた彼女の掌が、快楽のあまりに何度も滑り、曇ったガラスに生々しい跡を刻んでいく。
​「……自分でも、してごらん。僕に見せながら」
俺が囁くと、彼女は恥じらいながらも、自ら手を下へと伸ばした。
自分の指で自分を弄り、声を漏らす。その背徳的な姿を、俺は特等席で見つめ続けた。
​「……あなた、お願い。最後は、あなたの顔で、感じさせて……」
彼女は、俺の顔を自分の股間へと強く引き寄せた。
溢れ出す熱い蜜の味と、彼女の野生的な匂い。
俺が舌で激しく彼女の芯を捉えると、彼女は「あ、あああああ!」と短い悲鳴を上げて、二度目の、そして最大の絶頂に達した。
​腰が砕け、彼女は助手席に力なく沈み込んだ。
顔中を汗で光らせ、乱れた髪が頬に張り付いている。
「……はぁ……はぁ……っ。……すごかった。私、もう……歩けないかも……」
​俺はダッシュボードからティッシュを取り出し、彼女の指先や、太ももに垂れた汚れを丁寧に拭き取ってやった。
「これで、明日も『良いお母さん』を続けられるだろう?」
俺が微笑むと、彼女は少しだけ気恥ずかしそうに、でも満たされたような笑みを返した。
​「ええ。……明日も、明後日も。……また、お悩み相談に乗ってくださいね?」
​彼女は乱れた服を整え、サイドミラーで化粧の崩れをチェックした。
結露した窓を少しだけ開けると、冷たい夜の空気が入り込み、車内に充満していた甘い匂いをさらっていく。
​車外に出れば、また「旦那さん」と「ママ」。
名前も愛も交わさない、ロジックだけで繋がった二人の夜が、雨音の中に静かに溶けていった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

処理中です...