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第九話:イベントだっけ?
しおりを挟むラズベル=ボンレス・シーナ・ザイナス。
私の腹違いの弟。
とは言え、生まれはたったの数ヵ月しか違わない。
正妻である私の母親と違い、妾の母との間に生まれた長男。
でも正妻の母にその後弟が生まれ実質的には跡継ぎは私の弟なる。
「姉さま、また仲良くしてくださいね?」
「ラズベル‥‥‥」
私はどうもこいつが苦手だ。
昔から何を考えているか分からない所が有る。
そして私の弟が生まれてからは離れの別荘に移り住んでいる。
‥‥‥って、思い出したぁ!
こいつって主人公のマリアーナに惚れて裏でいろいろと私に対する汚点を探り最後にざまぁをする側だ!
やばい、やばいぃ!
私の可愛いマリアーナに近づくのも許せないけど、こいつのせいで残り二年半で私に不利な事が調べ上げられる!
何としてもこいつにあらさがしさせない様にしなくちゃ。
私はそう頑なに思うのだった。
◇ ◇ ◇
「姉さま、何でマリアーナさんとばかり仲良くしているのです?」
「本当ですわぁ、リリアーヌ様私ともっと仲良くなりましょうよぉ」
「リリアーヌ様、今日もお美しい」
「リリアーヌ殿、今度お茶会を開きますので是非に参加していただけないでしょうか?」
え、えーとぉ‥‥‥
お昼に学食でテラスにマリアーナを呼び込み楽しくランチをしようとしたら何故かみんなが集まって来た。
「リ、リリアーヌ様。私席を外しましょうか?」
「マリアーナ! 駄目ですわ! あなたが居なくなってしまったら私、食事も喉を通りませんわ!」
「リリアーヌ様(ぽっ)」
まったく、マリアーヌに気を使わせるとかこいつら何様よ!?
「ふぅん、姉さまマリアーナさんと本当に仲が良いんですねぇ‥‥‥」
キラーン!
はっ!?
しまった、ラズベルがマリアーナに興味を持ち始めた!?
このままではラズベルがマリアーナを好きになってしまう!?
そして私のあらさがしを更に加速させざまぁをっ!?
何とかしなきゃ!!
ランチどころではなくなってしまう私だったのだ。
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