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【異常】の乱入
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「先輩も早く逃げてくださいっ!!」
「ここは何とかするから、早く逃げろっ!!」
そういうと覚悟を決めたのか真白ちゃんは走っていった。
「行ったか…」
「能力者狩りの【獣】、お前を、殺すっ!!」
「なっ!?」
ドスッ
鈍い音が路地裏に響く。
「フフ、フハハハ…」
何故こうなったのか、遡ると少し前に戻る。
「今日はありがとうね」
「いえ、これも仕事のうちですから」
萌木先輩がにこやかに言う。すごい猫かぶりだ。
話し合いの結果佐々木商店でお手伝いをすることになった俺達は、それを終わらせちょうど帰るところだった。
「もうすっかり暗くなってしまいましたね」
萌木先輩がそんなことを呟いた。
「たしかに、バラバラで帰るのは危険かもなー」
なんて適当な人だ冴華さん。
でもたしかに空は大分暗い。
「紗那は男だからいいとして…」
「いいのかよ」
俺のつっこみに耳を貸さず続ける冴華さん。
「更科が心配だなぁ…あ、そういえば紗那はたしか更科と家の方角一緒だよな?」
「え?あ、はい」
「よし、じゃあ決まりだ。紗那、更科を送ってってやれ」
たしかにこんな暗くなってから中学生の女の子を一人で帰らせるわけにはいかないしな。
「わかりました、真白ちゃんもそれで良いかな?」
「は、ははははいっ!!是非是非お願いしましゅっ!!」
何故かんだ?おまけに顔真っ赤だし。まぁいいか。
「紗那だったら後輩に手は出さんだろー」
「なっ!?て、手っ!?」
「冴華さんやめてください、真白ちゃんはピュアなんですから」
「それは私がピュアじゃないって言いたいのかー?このーっ!」
こうして俺達は少しはしゃいだ後、家に帰ることにした。
「こうして先輩と二人きりって、何だか新鮮ですね」
「たしかになかなかないよね」
・・・やっぱ話続かねぇ…
「あ、先輩、実はですね…」
「真白ちゃん危ないっ!!」
真白ちゃんがこの沈黙を打破しようと勇気を振り絞った瞬間、それは不発に終わった。
誰だっ!?
俺の頬に血が伝う。きっと頬を切られたのだろう。
「真白ちゃん逃げろっ!!」
「で、でも先輩は?」
こんなときでも俺の心配をしてくる真白ちゃん。いい娘だ。
だが今はそんなことは言ってられない。
「俺は大丈夫だからっ!早く逃げるんだっ!!」
こうして最初に至る。
目の前にいるのはフードを被った男。
対して俺は脇腹を押さえている。
「(急所を突かれなかったのは幸いだ…)」
目の前の男は右手に【風】を纏っていた。
聞きたいことは様々あるが、まずはこの傷をどうかしないとな…。
俺は靴に仕込まれているナイフを取り出した。
「その傷で何をしようというのだ?」
失笑気味に男が言う。
だが俺はその問いに対してニヤリと笑うとナイフを喉に突き立てた。
「こうするのさ」
俺はそう言うと喉をナイフで切り裂いた。
「なっ!?」
ブシャァ…
血が飛び散る。
また一人、能力者の異能力者が消える…はずだった。
そこで男は異様なものを目にする。
目の前にいる男、つまりは俺が平然と立っているのだ。
脇腹の傷も消えて。
「お、お前…あの傷はどうしたっ!?致命傷のはずだぞっ!?」
「あぁ、たしかに致命傷だった、死ぬかとも思った。だが、さっきまでは、な」
これこそが俺の異能力の真骨頂ともいえるものだ。
蘇りの力だ。性格には自殺をした場合傷を完治して蘇るというものだ。つまりは他人に殺されてはダメなのだ。
「何故お前は俺を襲った?」
「くっ、こうなればっ!!」
男が手に風を集中させて一気に襲いかかる。
しかしもう無駄だ。
俺は襲いかかる男の足を払い、男が転んだところで胸にナイフを突き立てた。
「ば、化け物め…」
「先輩!大丈夫ですかっ!?」
電話の向こうからすごい大きな声で問いかけてくる。いつもの真白ちゃんからは想像できない声だ。
「う、うん。あの後たまたま通り掛かった警官の人が取り押さえてくれたんだ」
そう言うと真白ちゃんは安堵の息を漏らす。
「心配してくれてありがとうね、真白ちゃん」
「いえ、先輩こそわざわざお電話、ありがとうございました。何事もなく家に着きました」
「それは良かったよ、じゃあまた明日ね」
「はい、また明日。本当にありがとうございました」
プルルル…プルルル…
おっと電話。
表示を見ると、あ、マイエンジェル。
「もしもし兄さんっ!?」
こうして電話越しにマイエンジェルからの説教が始まるのだった。
「ここは何とかするから、早く逃げろっ!!」
そういうと覚悟を決めたのか真白ちゃんは走っていった。
「行ったか…」
「能力者狩りの【獣】、お前を、殺すっ!!」
「なっ!?」
ドスッ
鈍い音が路地裏に響く。
「フフ、フハハハ…」
何故こうなったのか、遡ると少し前に戻る。
「今日はありがとうね」
「いえ、これも仕事のうちですから」
萌木先輩がにこやかに言う。すごい猫かぶりだ。
話し合いの結果佐々木商店でお手伝いをすることになった俺達は、それを終わらせちょうど帰るところだった。
「もうすっかり暗くなってしまいましたね」
萌木先輩がそんなことを呟いた。
「たしかに、バラバラで帰るのは危険かもなー」
なんて適当な人だ冴華さん。
でもたしかに空は大分暗い。
「紗那は男だからいいとして…」
「いいのかよ」
俺のつっこみに耳を貸さず続ける冴華さん。
「更科が心配だなぁ…あ、そういえば紗那はたしか更科と家の方角一緒だよな?」
「え?あ、はい」
「よし、じゃあ決まりだ。紗那、更科を送ってってやれ」
たしかにこんな暗くなってから中学生の女の子を一人で帰らせるわけにはいかないしな。
「わかりました、真白ちゃんもそれで良いかな?」
「は、ははははいっ!!是非是非お願いしましゅっ!!」
何故かんだ?おまけに顔真っ赤だし。まぁいいか。
「紗那だったら後輩に手は出さんだろー」
「なっ!?て、手っ!?」
「冴華さんやめてください、真白ちゃんはピュアなんですから」
「それは私がピュアじゃないって言いたいのかー?このーっ!」
こうして俺達は少しはしゃいだ後、家に帰ることにした。
「こうして先輩と二人きりって、何だか新鮮ですね」
「たしかになかなかないよね」
・・・やっぱ話続かねぇ…
「あ、先輩、実はですね…」
「真白ちゃん危ないっ!!」
真白ちゃんがこの沈黙を打破しようと勇気を振り絞った瞬間、それは不発に終わった。
誰だっ!?
俺の頬に血が伝う。きっと頬を切られたのだろう。
「真白ちゃん逃げろっ!!」
「で、でも先輩は?」
こんなときでも俺の心配をしてくる真白ちゃん。いい娘だ。
だが今はそんなことは言ってられない。
「俺は大丈夫だからっ!早く逃げるんだっ!!」
こうして最初に至る。
目の前にいるのはフードを被った男。
対して俺は脇腹を押さえている。
「(急所を突かれなかったのは幸いだ…)」
目の前の男は右手に【風】を纏っていた。
聞きたいことは様々あるが、まずはこの傷をどうかしないとな…。
俺は靴に仕込まれているナイフを取り出した。
「その傷で何をしようというのだ?」
失笑気味に男が言う。
だが俺はその問いに対してニヤリと笑うとナイフを喉に突き立てた。
「こうするのさ」
俺はそう言うと喉をナイフで切り裂いた。
「なっ!?」
ブシャァ…
血が飛び散る。
また一人、能力者の異能力者が消える…はずだった。
そこで男は異様なものを目にする。
目の前にいる男、つまりは俺が平然と立っているのだ。
脇腹の傷も消えて。
「お、お前…あの傷はどうしたっ!?致命傷のはずだぞっ!?」
「あぁ、たしかに致命傷だった、死ぬかとも思った。だが、さっきまでは、な」
これこそが俺の異能力の真骨頂ともいえるものだ。
蘇りの力だ。性格には自殺をした場合傷を完治して蘇るというものだ。つまりは他人に殺されてはダメなのだ。
「何故お前は俺を襲った?」
「くっ、こうなればっ!!」
男が手に風を集中させて一気に襲いかかる。
しかしもう無駄だ。
俺は襲いかかる男の足を払い、男が転んだところで胸にナイフを突き立てた。
「ば、化け物め…」
「先輩!大丈夫ですかっ!?」
電話の向こうからすごい大きな声で問いかけてくる。いつもの真白ちゃんからは想像できない声だ。
「う、うん。あの後たまたま通り掛かった警官の人が取り押さえてくれたんだ」
そう言うと真白ちゃんは安堵の息を漏らす。
「心配してくれてありがとうね、真白ちゃん」
「いえ、先輩こそわざわざお電話、ありがとうございました。何事もなく家に着きました」
「それは良かったよ、じゃあまた明日ね」
「はい、また明日。本当にありがとうございました」
プルルル…プルルル…
おっと電話。
表示を見ると、あ、マイエンジェル。
「もしもし兄さんっ!?」
こうして電話越しにマイエンジェルからの説教が始まるのだった。
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