5 / 6
おにぎり五個
しおりを挟む
おにぎりよし!
おかずよし!
冷たいお茶よし!
冷汁よし! 暑い日は冷汁に限る。うんうん。
お弁当を持って川田がスマホで送ってくれた地図を見て川田のおばあちゃんのお店に向かう。
お店の名前はおにぎり屋。シンプルと言うよりそのまんまの名前だった。それも商店街の中にあるらしく家からもさほど遠くない。帽子を被って家を出ると中々熱い。雲が少ない空は太陽を象徴するかのようにギラギラと熱さを感じさせる。一応保冷剤を入れておいて正解だった。自転車に乗って商店街まで漕いで行くがそれでも熱い。風が流れる汗に触れて少し涼しくなっても体に残る熱は今もまだ残っている。商店街に到着し自転車を下ろし押して商店街に通ると沢山のお店から涼しい風が流れ顔から背中から流れる汗が冷んやりと涼しくしてくれる。
火照った体も段々冷えていく。
自転車を押してようやくおにぎり屋に到着。
お店はまだ空いておらず何処から入ったら良いか分からなかった。
「おっ昴早いな」
川田! 何で此処に?
「何でって、此処俺のおばあちゃんの店だぞ。それに友の最後を見届けなくては」
最後って言うな!
「そして俺もいるぞ!」
山田まで!
「友の戦いを見届ける為に来た。昴! 頑張れよ!」
応!
僕と山田は拳をぶつけ新たに友情が深まった。
そしておにぎり屋に入り川田のおばあちゃんといざ対面!
「おばあちゃん、昴が来たよー」
「おやおや、けいちゃんのお友達だね。ようきたようきた。外熱かったでしょう、麦茶と冷たいスイカがあるからお食べ」
「ばあちゃん、この歳でけいちゃんは止めてくれよ」
ご親切にどうも。こちらつまらない物ですが。
「おや、コーンのツナマヨおにぎりにしそのつくねかい?」
梅肉のソースも掛かっててさっぱりして夏には良いです。コーンとツナマヨおにぎりもコーンが甘くてマヨネーズがくどくなく食べやすくしてます。冷汁もどうぞ。
「けいちゃんがよく君のおにぎりの話をしててね。一度食べてみたかったんだよ。それじゃ頂きます」
川田のおばあちゃんはおにぎりを一口食べた。
僕は心臓バクバクで周りの音や声が聞こえない。
いつしか目の前は真っ白で何も見えなくなっていた。
「ごちそうさま。とても美味しかったよ。本当におにぎり作るの上手なんだね。あぁ名乗り忘れていたね。私の名前は川田切子。好きなように呼んでおくれ」
「婆ちゃん、昴が魂抜けてる」
「あらあら」
「昴ー!」
目を覚ますと僕は畳の上で寝ていた。川田のおばあちゃんが僕のおにぎりを食べている所までは覚えているがそれしか記憶にない。
は! つくねは、冷汁は、どうだったのだろか!
そして僕は合格したのか! 僕は慌てて起き上がるとちゃぶ台の上置かれてあるおにぎりを美味しそうに食べてる川田と山田が目に映る。
「昴おはよう。お前も婆ちゃんのおにぎり食うか?」
「川田のおばあちゃんのおにぎりうめぇ~! 昴のおにぎりもうめぇけどこっちもうめぇ。塩むすびなのになんでこんなにうめぇんだ!」
塩むすびを大量に食べる山田とその山田に脳天チョップをかます川田を見て僕は聞いた。
僕は合格したの! 後、おにぎりは食べる。
「合格もなにも、元から試験なんてもんはねえよ」
「昴君、これ昴ちゃんのエプロン作ってみたんだけどちょっと丈合わせるからこっちおいで」
川田のおばあちゃんこと切子さんは手招きして僕を呼んだ。
え? 僕、合格ですか?
思わず切子さんに聞いてしまう。声も震えて動揺が隠せない。
「合格? 私はけいちゃんからおにぎり大好きなお友達がうちで働きたいから雇ってみたらって言われたんだよ。でもけいちゃんが昴ちゃんのおにぎり美味しいって言ってたから私も食べてみたくなってね。それでおにぎりも食べてみたいから持ってきてほしいと伝えて欲しいってけいちゃんにお願いしたのだけどね」
切子さんは自作のエプロンを僕の体の丈に合わせてサイズ調整してくれている。
体を動かさず首だけをブリキのおもちゃみたいに動かし川田恵一を睨んだ。
「俺はそのまんま伝えただけだ。それを誤解してビクビクしてたのは昴だろ。まぁ結果婆ちゃんには高評価だったから良かったじゃねぇか」
良かったけど良くないよー!
「おにぎり美味しかったよ。つくねはさっぱりしてお肉も柔らかくて食べやすかったし冷汁も冷たいけど冷た過ぎなくて美味しかった。暑い時期に良いね。また作ってくれるかい?」
「俺にも作って!」
切子さんの言葉は嬉しかった。それにまた作ってくれるかい? なんて言われたら作りたくなる!
もちろん! 喜んで! そして山田、飲みたかったら百円払え!
丈合わせも終わり僕はエプロンを試着してみる。
サイズぴったり。おにぎり柄のエプロン。ちょっと可愛い。三角巾の柄もおにぎりだった。
なんだかんだあったが無事切子さんからおにぎりの高評価も貰え僕はこのおにぎり屋のアルバイトが決定した。
おにぎり作りに頑張るぞ!
おかずよし!
冷たいお茶よし!
冷汁よし! 暑い日は冷汁に限る。うんうん。
お弁当を持って川田がスマホで送ってくれた地図を見て川田のおばあちゃんのお店に向かう。
お店の名前はおにぎり屋。シンプルと言うよりそのまんまの名前だった。それも商店街の中にあるらしく家からもさほど遠くない。帽子を被って家を出ると中々熱い。雲が少ない空は太陽を象徴するかのようにギラギラと熱さを感じさせる。一応保冷剤を入れておいて正解だった。自転車に乗って商店街まで漕いで行くがそれでも熱い。風が流れる汗に触れて少し涼しくなっても体に残る熱は今もまだ残っている。商店街に到着し自転車を下ろし押して商店街に通ると沢山のお店から涼しい風が流れ顔から背中から流れる汗が冷んやりと涼しくしてくれる。
火照った体も段々冷えていく。
自転車を押してようやくおにぎり屋に到着。
お店はまだ空いておらず何処から入ったら良いか分からなかった。
「おっ昴早いな」
川田! 何で此処に?
「何でって、此処俺のおばあちゃんの店だぞ。それに友の最後を見届けなくては」
最後って言うな!
「そして俺もいるぞ!」
山田まで!
「友の戦いを見届ける為に来た。昴! 頑張れよ!」
応!
僕と山田は拳をぶつけ新たに友情が深まった。
そしておにぎり屋に入り川田のおばあちゃんといざ対面!
「おばあちゃん、昴が来たよー」
「おやおや、けいちゃんのお友達だね。ようきたようきた。外熱かったでしょう、麦茶と冷たいスイカがあるからお食べ」
「ばあちゃん、この歳でけいちゃんは止めてくれよ」
ご親切にどうも。こちらつまらない物ですが。
「おや、コーンのツナマヨおにぎりにしそのつくねかい?」
梅肉のソースも掛かっててさっぱりして夏には良いです。コーンとツナマヨおにぎりもコーンが甘くてマヨネーズがくどくなく食べやすくしてます。冷汁もどうぞ。
「けいちゃんがよく君のおにぎりの話をしててね。一度食べてみたかったんだよ。それじゃ頂きます」
川田のおばあちゃんはおにぎりを一口食べた。
僕は心臓バクバクで周りの音や声が聞こえない。
いつしか目の前は真っ白で何も見えなくなっていた。
「ごちそうさま。とても美味しかったよ。本当におにぎり作るの上手なんだね。あぁ名乗り忘れていたね。私の名前は川田切子。好きなように呼んでおくれ」
「婆ちゃん、昴が魂抜けてる」
「あらあら」
「昴ー!」
目を覚ますと僕は畳の上で寝ていた。川田のおばあちゃんが僕のおにぎりを食べている所までは覚えているがそれしか記憶にない。
は! つくねは、冷汁は、どうだったのだろか!
そして僕は合格したのか! 僕は慌てて起き上がるとちゃぶ台の上置かれてあるおにぎりを美味しそうに食べてる川田と山田が目に映る。
「昴おはよう。お前も婆ちゃんのおにぎり食うか?」
「川田のおばあちゃんのおにぎりうめぇ~! 昴のおにぎりもうめぇけどこっちもうめぇ。塩むすびなのになんでこんなにうめぇんだ!」
塩むすびを大量に食べる山田とその山田に脳天チョップをかます川田を見て僕は聞いた。
僕は合格したの! 後、おにぎりは食べる。
「合格もなにも、元から試験なんてもんはねえよ」
「昴君、これ昴ちゃんのエプロン作ってみたんだけどちょっと丈合わせるからこっちおいで」
川田のおばあちゃんこと切子さんは手招きして僕を呼んだ。
え? 僕、合格ですか?
思わず切子さんに聞いてしまう。声も震えて動揺が隠せない。
「合格? 私はけいちゃんからおにぎり大好きなお友達がうちで働きたいから雇ってみたらって言われたんだよ。でもけいちゃんが昴ちゃんのおにぎり美味しいって言ってたから私も食べてみたくなってね。それでおにぎりも食べてみたいから持ってきてほしいと伝えて欲しいってけいちゃんにお願いしたのだけどね」
切子さんは自作のエプロンを僕の体の丈に合わせてサイズ調整してくれている。
体を動かさず首だけをブリキのおもちゃみたいに動かし川田恵一を睨んだ。
「俺はそのまんま伝えただけだ。それを誤解してビクビクしてたのは昴だろ。まぁ結果婆ちゃんには高評価だったから良かったじゃねぇか」
良かったけど良くないよー!
「おにぎり美味しかったよ。つくねはさっぱりしてお肉も柔らかくて食べやすかったし冷汁も冷たいけど冷た過ぎなくて美味しかった。暑い時期に良いね。また作ってくれるかい?」
「俺にも作って!」
切子さんの言葉は嬉しかった。それにまた作ってくれるかい? なんて言われたら作りたくなる!
もちろん! 喜んで! そして山田、飲みたかったら百円払え!
丈合わせも終わり僕はエプロンを試着してみる。
サイズぴったり。おにぎり柄のエプロン。ちょっと可愛い。三角巾の柄もおにぎりだった。
なんだかんだあったが無事切子さんからおにぎりの高評価も貰え僕はこのおにぎり屋のアルバイトが決定した。
おにぎり作りに頑張るぞ!
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる