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雨の日は
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桜の時期が終わりを告げる。
雨が降り散りかけている桜の花弁を重く湿った雨水で押し流すかのように降り続ける。
じめじめしてむさ苦しくだが何処か寒さを感じるこの暑さも夏の前兆のようだった。
一週間、雨が降り続けている。学校に行くたんびに靴下と靴はびしょびしょに濡れ、洗濯物は干せず、外に出掛けたくても出掛ける事が出来ない。
傍から見たら良い事なんて無い。だけど、私は雨が好きだった。雨が降れば傘を忘れてしまうと母が傘を持って迎えに来てくれたり、肩が雨で濡れたりすると姉がタオルを持って拭いてくれる。そんなことで喜んでしまう私は雨の日にしか味わえない幸福を噛み締めていた。
そして休みの日。外はもちろん雨。
テレビで天気予報では八十%と出ており朝から夜中まで降ると出ていた。これだとお出かけは出来ないかとちょっとだけ雨が嫌いになった。さっきまであんなに雨が好きなんて言っていた癖にだ。
暇で暇で、リビングの床でゴロゴロしていると姉がリビングにやってきた。
「愛、今暇?」
「めちゃ暇」
愛は雪の言葉に即答で帰す。雨が降ってあまりにも暇すぎる愛はリビングの周りをもう十週もゴロゴロと転がっていた。雪が来たことでゴロゴロするのをやめてソファーに座ると雪は鉛筆とスケッチブックを手に持っており愛は直ぐに分かった。何故自分が暇かどうか問われたのか。
「モデル?」
「そう。色んなポーズでまた違って見えるからそれをお願いしたくて」
愛はソファーから降りて立ち上がり雪の前に立つ。
そして指定されたポーズをしてそのまま。
雪はその愛の姿をスケッチブックに描き入れる。だが、顔や姿は同じでも着ている服は違った。
「愛、次は椅子の座る所に頭を置いてくれる」
「こう?」
「そうそう、そのままじっとしてて」
愛は椅子の座る所に腕を置いてその腕の上に自分の頭を乗せた。その状態を雪は色んな角度からスケッチ始める。体制はそんなにきつくはないのか愛はそのポーズこまま眠りこけそうに目を細めている。雪はスケッチが終わると「終わったわ。モデルありがとう」と愛を軽く起こし愛は目を擦りながらあくびをした。
モデルが終わると愛は暇だなと頭を悩ませながらリビングの床でゴロゴロとしていると春は両手にゲーム機を持って現れた。
「娘達、暇してる?」
「めっちゃ暇!」
「なら、やるでしょ。大乱闘」
雪はスケッチを書き上げてポテチとコーラを用意すると三人はそれぞれ色違いのコントローラーを選んでゲームを始めた。
大乱闘やすごろくや音楽ゲーム等。
外はいまだに雨が降っており朝なのか夜なのか分からないが三人はそんなことは関係なく時間に縛られずにゲームをして遊んだ。
「いいね、雨の日」
「そうだね」
「でも、明日は晴れるみたいよ」
「なら溜め込んだ洗濯物干しちゃわないとだね」
「ゲームで勝負して役割は勝ち負けで決める」
「愛、それ良い案だね。じゃあまず最初は大乱闘から」
「音楽ゲームでスコア高い人が勝ちにしましょう」
三人は夜までゲームして遊びいつの間にか雨は止んで月が顔を出していた。
雨が降り散りかけている桜の花弁を重く湿った雨水で押し流すかのように降り続ける。
じめじめしてむさ苦しくだが何処か寒さを感じるこの暑さも夏の前兆のようだった。
一週間、雨が降り続けている。学校に行くたんびに靴下と靴はびしょびしょに濡れ、洗濯物は干せず、外に出掛けたくても出掛ける事が出来ない。
傍から見たら良い事なんて無い。だけど、私は雨が好きだった。雨が降れば傘を忘れてしまうと母が傘を持って迎えに来てくれたり、肩が雨で濡れたりすると姉がタオルを持って拭いてくれる。そんなことで喜んでしまう私は雨の日にしか味わえない幸福を噛み締めていた。
そして休みの日。外はもちろん雨。
テレビで天気予報では八十%と出ており朝から夜中まで降ると出ていた。これだとお出かけは出来ないかとちょっとだけ雨が嫌いになった。さっきまであんなに雨が好きなんて言っていた癖にだ。
暇で暇で、リビングの床でゴロゴロしていると姉がリビングにやってきた。
「愛、今暇?」
「めちゃ暇」
愛は雪の言葉に即答で帰す。雨が降ってあまりにも暇すぎる愛はリビングの周りをもう十週もゴロゴロと転がっていた。雪が来たことでゴロゴロするのをやめてソファーに座ると雪は鉛筆とスケッチブックを手に持っており愛は直ぐに分かった。何故自分が暇かどうか問われたのか。
「モデル?」
「そう。色んなポーズでまた違って見えるからそれをお願いしたくて」
愛はソファーから降りて立ち上がり雪の前に立つ。
そして指定されたポーズをしてそのまま。
雪はその愛の姿をスケッチブックに描き入れる。だが、顔や姿は同じでも着ている服は違った。
「愛、次は椅子の座る所に頭を置いてくれる」
「こう?」
「そうそう、そのままじっとしてて」
愛は椅子の座る所に腕を置いてその腕の上に自分の頭を乗せた。その状態を雪は色んな角度からスケッチ始める。体制はそんなにきつくはないのか愛はそのポーズこまま眠りこけそうに目を細めている。雪はスケッチが終わると「終わったわ。モデルありがとう」と愛を軽く起こし愛は目を擦りながらあくびをした。
モデルが終わると愛は暇だなと頭を悩ませながらリビングの床でゴロゴロとしていると春は両手にゲーム機を持って現れた。
「娘達、暇してる?」
「めっちゃ暇!」
「なら、やるでしょ。大乱闘」
雪はスケッチを書き上げてポテチとコーラを用意すると三人はそれぞれ色違いのコントローラーを選んでゲームを始めた。
大乱闘やすごろくや音楽ゲーム等。
外はいまだに雨が降っており朝なのか夜なのか分からないが三人はそんなことは関係なく時間に縛られずにゲームをして遊んだ。
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「そうだね」
「でも、明日は晴れるみたいよ」
「なら溜め込んだ洗濯物干しちゃわないとだね」
「ゲームで勝負して役割は勝ち負けで決める」
「愛、それ良い案だね。じゃあまず最初は大乱闘から」
「音楽ゲームでスコア高い人が勝ちにしましょう」
三人は夜までゲームして遊びいつの間にか雨は止んで月が顔を出していた。
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