異世界転移!普通の主婦が、冴えない男と暮らしたら?

哩月

文字の大きさ
4 / 5
異世界での生活

満月の夜に

しおりを挟む
004「異世界転移!普通の主「今夜は、満月なんですね···」

「あぁ···」

「どうしても行かれるのですね」

「はい。仕事ですから」

 これまでにキリが、大人しい頃を見計らって沙織は、それとなくその仕事を他の人に出来ないのか?をニールに伺ってみたが、ニールは俺の仕事だから、としか言わず、日だけが過ぎていった。

 1つのテーブルを囲み、チリチリとランプの灯りだけが灯る部屋。

 沙織が、このアズールに住んでるもうすぐ2週間がたとうとしている。

「お願いがあります」

「はい」

 ニールは、タバコを咬えたまま沙織を見、沙織は手でクズモールティが入ったカップを揺らしながらまたニールを見ていた。

「─いて下さい」

「はい? いまなんと?」

「抱いて···下さい」

 沙織自身、こんな言葉を出したのは初めての事だ。まして、別の世界では、夫や娘、息子がいる身。

「あなたは、強いお方です。ですが、いつも震えています」

「······。」

「今までの私だったら、もし夫がそう言ってもこんな気持ちにはなりません」

 あの王兵が来てからというもの、ニールは夜遅くに起きては、こうしてひとりタバコを咬えながら夜空を眺めていたのを、何度かコッソリ見ていた。

「お願いです···」

 沙織は、そう言うとニールの前にいき、身につけていた寝間着を脱ぎ始めた。

「サオリ···さん? んッ···」

 夫とは違う唇も、その唇から漂うタバコの味···

「お願い···」

 ニールの手を自身の乳房に這わせるように添え、もう一度唇を塞いでいった。

「サオリ···」

 ニールは、力強くサオリを抱き締めながら、やおも唇を押し付け、壁へ壁へサオリの身体を押し付けていく···


「気付いてたの···あなたの···あっ」

 耳に届くサオリの甘い言葉···

 その身体の柔らかな双丘を固い手が、何かを探すように這い回り、沙織が声を漏らす。

「あなたが、あのドレスを着てから···」

 ニールは器用に服を脱ぎながら、滑らかな部分にそっと手をやる。

「んふっ···はっ···」

 夫の淡々とした手とは違い、ニールの手は沙織の身体を這い回り、秘密の奥へと侵入していった···

「おねが···」

「ダメだ。我慢···」

 満月の光を浴び、二人の身体はソファへと落ち···

「足を···サオリ···」

 ニールは、低くそう言いサオリの泉へと自身を挿らせていった。

「くはっ···くっ···」

 しっとりと蜜を溢れさせている泉は、温かくニールを包んでいった。

「はぁ···んっ···ニール···きて···」

 目を閉じ、うわ言のようにニールの名を呼ぶ沙織···

「まだだ···」

 挿入しながらも、双丘の頂点を摘みながら、なかなか動こうとしないニール。

「サオ···リッ!」

 最後の言葉に力を入れ、激しく腰を打ち付けていく。

「あぁ···うっ···んはっ···」

 ニールの背中に爪を立て、しがみつく沙織。

「いいっ···あっ」

(夫とは、レスになってどれくらい? 隆史が産まれてから?)

「きれいだ···」

 激しく打ち付ける度に揺れる双丘···

 ヌチュヌチュと蜜の飛沫を飛ばす泉の刺激も、ニーにとっては新鮮だった。

「離さない···サオリッ」

「はぁっ! いいっ! あっ···あっ···」

 隣で幼子が寝ているというのにも関わらず、二人は何度も名を呼び頂点に達していった。

「サオリ···」

「ニール···また?」

 呆れたように笑う沙織に、覆いかぶさるニール。

「お前が、好きだ···」

「あなた···」

 ソファの上で、何度も激しく抱き合ったのに、ニールのソレは何度絶頂を迎えても満足はせず、

「もう一度···これで、終わらせるから···」

 沙織の耳にそう囁き、沙織の泉へと自身を押し込めていく。

「最高だ···」

 汗が沙織の丘に落ちるも、沙織は気付かず、ニールに全てを押し付けていく···

 一糸の混じりは、空が白けるまで続いた。


「······。」

「ふぁっ···」

 とうとう一線を超えてしまった。夫とは違う男性と···

 沙織自身、自分の変化には気づいていたが、踏み込む勇気すらなかった。

(もし何かがかるのなら···)

 ただそう思いたくて、ニールの胸に一気に飛び込んだ。

 そのニールですらも、同じ気持ちで悩んでいたのを知り···

「あなた? 起きて···」

 眠っている子猫を起こすように、沙織はニールの逞しい身体に舌を這わせていく。

「サオリ···」

 ニールの手が、沙織の柔らかな乳房を下から掴むと、小さな蕾を摘んで笑う。

「おはよ。もう朝?」

「えぇ···。どうする? 起きる?」

「あぁ。今日は、三人で出かけないか? お前に見せたい景色がある」

「ほんと?」

「あぁ。その前に···」

 ニールは、サオリを引き寄せると激しく唇を押し付けていった···。


「わぁっ、これなに? なに?!」

「俺も聞きたい」

 沙織は、朝日が昇ると窯の火をつけ、湯を沸かしたり、蓄えている野菜を似たりしていた。

 その音や匂いに釣られ、ニールやキリが目を覚まし、沙織の横から覗き込んでは、怒られていた。

「あっちの世界だと、“お弁当”っていうの。こっちは、ないの?」

 沙織は、ニールに問うと、首を傾げる。

 カラフルではないが、それなりのモノができ、朝餉を頂き、アルーと一緒に家を出る。

 こと···

「ねぇ、まーだー? ぼく、疲れちゃったぁ」

 まだ町にもついてないのに、キリが音を上げ、アルーに乗せられる。

「サオリは? 乗る?」

 ニールに聞かれ、沙織は首を振る。

「歩いてみたい。あなたが、私やキリに見せたいものがなんなのか···」

 不思議とあれほど震えて見えたニールから、震えは微塵も見えなかった。

「そうですか···。じゃ、歩きましょう」

 途中、途中休憩を挟み、キリが疲れないように移動していった。

「ここだ···」

「凄い。レール城が、あんなに近く見える!」

 アルーの上でウトウトしていたキリも、この莫大な景色に眠気も消え去り、丘からレール城を見下ろしていた。

「あの大きな山があるのが、アズール。そこから、右回りに、ライアー、キルア、シコプールの町。どの町からも、レール城が見えるんだ。ここは、その全てが見下ろせる」

 ニールに連れて来られた、モンゴール丘からは、絵に描いたような素晴らしい景色が楽しめた。

「おばちゃん、お腹すいたー。あのお経食べたいー」

 キリが、沙織の周りを回るとニールがキリを抱き上げ、

「いいな? キリ! 男は、強くなきゃいかん。どんな時でも泣かない男に。泣いていいのは、好きな女の前だけだ···」

 その意味をキリが理解出来るのは、まだ当分先だろう。ニールが、何を思って言ったのか?も。

「お弁当···」

「「······。」」

 ニールの力説もキリの空腹には叶わず、

「さ、食べましょうか?」

 の合図で草むらに敷物を敷いて、三人でお弁当を食べ始めた。

 そして···

「ぼくの!」

「俺のだ!」

「······。」

 沙織が、足を伸ばして座っていたら、ふたり揃って膝枕の奪い合い!

「じゃ、こうしようか?」

 沙織は、大きく足を広げ右側にキリ、左側にニールの頭が···

「柔らかい···」

 明け方まで、沙織を抱いたニールだったが、時々沙織の太腿辺りをそっと撫で付ける。

「えっち!」

 沙織は、思った···。

 今夜もこの人に抱かれる···

 そう思うだけで···

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

処理中です...